エディルネ旅行③〜レバーだけじゃない、ご当地ドリンク、スイーツ | 女郎蜘蛛のトルコ生活@イスタンブル

まだエディルネの見どころは続くのですが、ちょっと休憩、楽しい食べ物ナイフとフォークの話でも。

 

 

これを食べずにエディルネから出られない!は、やはり超有名なレバーのフライtava ciğeriでしょう。

 

 

 

牛レバーに粉をつけてフライにしてあるだけ…っちゃだけですが、人気店の1つ、Aydınに行きました。

 

コロナ禍で観光客激減な中、この店の前にだけは行列ができてましたよ…

 

 

 

レバーフライと、レバーのグリルを頼みました。

フライはまぁ想定の範囲内の味でしたが、意外にもグリルが臭みなくシットリで美味しかった!

 

注文すると、唐辛子のソースや、揚げた唐辛子など辛いものばかりの付け合わせ?が来ますが、私はテーブルに置いてある辛いミックススパイスで食べるのが気に入った。

 

それにしても、店の中では巨漢のオッさんが、この猛暑の中☀️ひたっすらレバーを揚げまくってた🔥ので、オットは思わず彼にチップをあげたそうです…ニヤニヤ

 

 

 

エディルネでは毎年「レバーフェスティバル」滝汗なるものを開催しているそうで(もちろん今年は中止)、2018年にはギネス記録になっ直径70mの巨大な鍋で、600kgのレバーを2520ℓのひまわり油で揚げたそうな…。笑い泣きアホすぎる…けど嫌いじゃないわぁ〜

 

 

(写真はhttp://www.edirnetv.comより)

 

 

お次はドリンク。

 

ハルダリエHardaliyeという、葡萄のジュースとマスタードシードを発酵させた飲み物があると聞いて、マスタードシードに目の無い私ラブは、めっちゃ期待していました。

 

 

名前はマスタード(ハルダルHardal)から来ていますね。マルメロとサワーチェリーの葉も原料に入るらしい

 

 

飲んでみると…おおうッ、ものすごく良質なノンアルコール・ワイン🍷って感じの芳醇な味の後に、ピリピリっと刺激が来るのがマスタードシードの仕事かな?

 

マスタードそのものの味はしませんが、飲み物としてすごく美味しい💕

 

シュラşıraという、やはり葡萄ジュースを微発酵させた飲み物もありますが、ハルダリエの方が断然美味しいですね。カベルネ・ソーヴィニヨンとかのワイン用の品種を使うからかな。

 

いつものボザ屋さんで冬季だけ飲めるシュラ。シュラを長期保存するためにハルダリエが考案されたという説も。

 

 

正確にはエディルネではなく近郊のクルクラルエリの特産品だったようで、ここはかつてブルガリア語で「葡萄の町」を意味する地名がつけられ、エヴリヤー・チェレビーが旅した当時は一面の葡萄畑🍇だったらしい。

 

まぁワインを飲む方にはどうってことないかもしれないけど、ワインを飲まなくなって十数年の私は、高級レストランでハラールドリンクとして置いて欲しい感じでした。

 

 

 

エディルネのスイーツもあります。

お土産に買っていく系は「お土産編」として別の記事に書くので、今日は店頭で食べる系だけ。

 

ハイラボル・タトゥルスHayrabolu TatlısıチーズのヘルワPeynir helvasıです。

 

結論から言うと、どっちも私の好みではなかった…。ニヤニヤ

 

 

 

ハイラボルは、チーズとイルミック(粗挽きセモリナ粉)と卵、小麦粉などでできた丸いケーキをシロップに浸してあって、そう、私の苦手なスイーツ、ケマル・パシャ・タトゥルスプリンに似てます。

胡麻ペーストと胡桃がかかっているお陰でちょっと食べやすいけど…

 

チーズのヘルワは裂けるチーズに砂糖と蜂蜜を混ぜただけのような味?

朝ごはんにパンに乗せて食べたら美味しそう🍞だけど、これだけをずっと食べるのはキビシイ…。

 

 

トリレチェTrileçeという三種の乳製品を使ったケーキも、今でこそトルコ全土で売ってますがバルカン半島に近いこの地域が本場なんだよ〜と聞き、そして確かにご当地スイーツ的に売ってたんですが、調べたところ(←人の言うことを信じない私)メキシコ発祥🇲🇽だそうで、全然ここらへんと関係ないんじゃん!!真顔

 

 

 

オスマン帝国のかつての首都だったエディルネ…ということで、オスマン宮廷料理を食べることもできます。

 

泊まったホテルの屋上にあるレストラン、メニューに宮廷料理もあったので入ってみました。

 

頼んだのは、アプリコット入りヤフニKayısılı Osmanlı yahnisiという料理。

実は、以前にトプカプ宮殿で宮殿のメニューリストを見たときにヤフニが頻発してて、「どんな料理?」と思ってたんですー。

 

 

 

写真撮ったのに記録されてなくて、お借り画像ですが、こんな感じの乾燥アプリコットやレーズンと玉ねぎ、羊肉を炒めた料理で、ピラフと一緒に食べました。

 

味は、アゼルバイジャンのアシガラ(プルーンや杏と羊肉のシチュー)、モロッコのプルーンと牛肉のタジンなんかと似た感じ。ペルシャ料理にもあるよね。

 

 

 

 

こういう果物と肉を組み合わせた料理ってイスラム圏の各地で見られるのに、なぜか現代のトルコではあんまり無いですよね。なんでなんだろうなぁ。😯

 

 

関係ないですが、このレストラン、ブルガリア🇧🇬まで19km、ギリシャ🇬🇷まで10kmで、窓からギリシャとブルガリア側の国土が見えるのがウリでした。

 

 

娘が写ってる奥がギリシャ、夕日の方がブルガリア