technical-tap | 田邉祐司 ブログ 常時英心 言葉の森から: 2.0

田邉祐司 ブログ 常時英心 言葉の森から: 2.0

たなべゼミ生による英語表現の落穂拾い 2.0
旧ブログ http://d.hatena.ne.jp/A30/

「東京新聞」の筆洗から。コラム氏が昭和の人にはなつかしいあの行動を取り上げていました。懐かしい昭和世代のエピソード(学生にはわからないだろうな)。

 

 

A tap or a slap on a device in a way to either make it work correctly again, or break it completely. For example, hitting a TV to get its reception back, or hitting a jukebox back to life.

 

Origin of Technical-tap

 The phrase became popular in the Second Industrial Revolution, when sometimes vacuum tubes or soldered connections would become loose.

 

https://en.wiktionary.org/wiki/technical_tap

 

https://www.yourdictionary.com/technical-tap

 

あ〜ん,or break it completelyという箇所がかわいい。何度も述べていますが,やはりコラム氏は海外特派員の経験がある方に間違いないでしょう。(UG)

 

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さて、令和の今でも調子が悪くなるとテレビを叩いてみる人はいるのでしょうか?編集部では公式Twitterアカウントで投票機能を使って調査。集まった329票のうち「たたく」は42.9%、そして「たたかない」は57.1%という結果が出ました。

 叩かない人が半数以上を占めましたが、薄型テレビの時代でも叩く人は少なくない模様。案外、ブラウン管テレビの習性が根強く残っているのかもしれませんね。

 今となっては意味不明な「叩くと直る」ですが、これにはさまざまな要因が絡んでいます。内部に侵入したホコリが油と結びついて固着し、接点の接触を甘くしてしまう場合や、経年劣化でハンダづけした部品が外れかけているなどなど……。古いテレビには簡単な回路図が内部に描かれていることもありました。

 これを外部から叩くことでホコリが落ち、接点が復活したり、部品が動いて一時的に接触が良くなったりした、というのが「叩くと直る」の根拠となっていたようです。あくまで一時的に良くなるだけなので、あまり頻繁に叩いていると部品が脱落し、本格的に壊れてしまった、ということもしばしば。

 現代の薄型テレビの場合、主要回路がひとつのチップにまとめられたSoC(System on a Chip)を採用していたり、ディスプレイパネルも微細な配線で各画素を駆動していたりするので、非常にデリケート。下手に叩くと壊れてしまう可能性も高くなるので、叩かないほうが無難です。

 

https://otakuma.net/archives/2022122708.html