last hurrah | 田邉祐司 ブログ 常時英心 言葉の森から: 2.0

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たなべゼミ生による英語表現の落穂拾い 2.0
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1877年から毎年開かれている「ウェストミンスター・ケネルクラブ・ドッグショー」で今年最優秀賞に輝いた調教師の Kazu Hosaka さんは以下の言葉で評していました。

 

For a last hurrah, it was a Sage decision.

 

今回取り上げるのは "last hurrah" です。

 

LDOCEでは "American English a final effort, event etc at the end of a long period of work, a life etc" と定義されていました。

 

『ジーニアス英和辞典』では「(長い期間の中の)最後の試み[仕事]」と定義されていました。

 

以上のことから本文の "last hurrah" は「最後の努力」、つまり「有終の美を飾る」と考えられます。

 

Etymology Dictionaryによると、"hurrah" の語源は1680年代に現れた言葉で、huzzaの変化形とみられています。ドイツ語、デンマーク語、スウェーデン語の掛け声に似ており、おそらく三十年戦争の間にイギリスの兵士によって取り入れられたものです。Hurraは、解放戦争(1812-13年)のプロイセン兵の戦闘の叫びだったと言われ、「それ以来、兵士や船員の間での、そして歓喜の叫びとしてのお気に入りになりました」[OED]。Hoorayはその一般的な形で、ほとんど同じくらい古いです。また、hurray(1780年)、hurroo(1824年)、hoorah(1798年)もあります。動詞としては1798年からあります。アメリカ英語のhurra's nest「混乱した状態」は1829年からのものです。

 

日本でも運動会などの応援の時に 「フレー、フレー!」 と叫びますが、まさにその声援や歓声のことです。いわゆる 「万歳」 などの勝利の喝采のことです。(Lily)