柳瀬陽介さんの正論 | 田邉祐司 ブログ 常時英心 言葉の森から: 2.0

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たなべゼミ生による英語表現の落穂拾い 2.0
旧ブログ http://d.hatena.ne.jp/A30/

京都大の柳瀬先生のMetaからです。これはまったくもって正論です。

紹介しておきます。(UG)

 

新しい言語を学ぶことも、無数の要因が複雑に絡み合っている。だから言語獲得は、無意識をうまく使いながら自分の心身で習熟するしかない。そもそも言語を学ぶ環境・動機・目的・資質なども個々人で異なる。それなのに、学びの無意識的・個性的な一人称的経験を排除して、三人称的視点から簡単に計測できる少数の変数だけを取り上げて「学問化・科学化」しようとしているのが、日本の「英語教育学」の主流。

私は学界では異端だけど(苦笑)、本来なら学界の主流が浅薄な「学問化・科学化」の呪縛から解放されてほしいと願っている。でも職業生活のほとんどを、その呪縛を自らの行動規範とすることに費やしてきた研究者が呪縛から解放されるのは困難。ゆるやかな世代交代しかないとも思うが、研究者はしばしば学生を自分の型にはめようとするから、世代交代についても楽観はできない。

新しい言語を学ぶことを促進しようとするなら、「学問化・科学化」よりも、社会的環境を整備することの方が大切。だからその前準備として私は英語ユーザー・学習者にインタビューをしている(https://www.i-arrc.k.kyoto-u.ac.jp/english/interviews_jp)。職業生活があと5年以下になった私としては研究業績扱いされないインタビューや、実際の言語使用環境整備や、学界では小馬鹿にされる実践報告の方に力を注ぎたい。

https://x.com/gamayauber01/status/1792697644604969060

 

https://www.facebook.com/yosuke.yanase/posts/pfbid029F9u66XqPm74vYhDwQp9Dtt38Y35U8qiXCuDV7NP3y2c6NXKnu2ZN7gZZfiazyc5l