helpline 復習 | 田邉祐司 ブログ 常時英心 言葉の森から: 2.0

田邉祐司 ブログ 常時英心 言葉の森から: 2.0

たなべゼミ生による英語表現の落穂拾い 2.0
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インターネット検索大手・ヤフーが、性犯罪の被害者に向けて新たな取り組みを開始しました。

 

Type “groping,” “rape” and other words related to sexual abuse, and information on a helpline for victims appears as the top listing on Yahoo! Japan’s online search engine, not a porn site.

 

http://www.asahi.com/ajw/articles/14377156

 

今回取り上げるのは、helpline/hélplàin/です。以下調べていきます。

 

『ジーニアス英和辞典』(第5版)には、「<主に英>悩み相談電話、命の電話」とあります。

 

LDOCEでは、“a telephone number that you can ring if you need advice or information”と定義されていました。

 

“helpline”「電話相談」の歴史はイギリスから始まったそうです。1953年に、イギリスの教会に一人の少女がかけた自殺予告電話がきっかけとなり、ロンドンの教区牧師チャド・バラが始めました。悩みを抱えている人が気軽に電話をかけて相談できるようにする活動は、その後世界中に発展しました。相談員は“Befriender”と呼ばれ、電話相談を受ける慈善団体を“Samaritans”と言うそうです。日本では、「いのちの電話」がそれに当たります。

 

本文では、「相談ダイヤル」と解釈出来ると思われます。

 

7月3日から、ヤフーは「痴漢」「レイプ」など性犯罪に関する言葉が検索された際に、最上部に被害者向けの相談ダイヤルを表示する取り組みを始めました。従来のネット検索では、性犯罪に関する用語を検索すると、アダルトサイトが表示されてしまい、被害者がさらに不快な体験をしてしまうという問題があったそうです。これを機にさらにネット空間が整備されてほしいと思います。(rice cracker)