前回まで

 

 

 

帰り際に

彼から

LINEを聞かれた。

 

 

 

 

 

しかも

彼もプライベートLINEを

教えてくれると

言ってくれた。

 

 

 

 

 

ビックリ仰天だった。

 

 

 

 

通常

女風店は

基本的に

お店が指定したツール

(業務用LINE・TwitterDM等)

しか

 

 

 

 

やりとりは

できないことになっている

 

 

 

 

 

それ以外での

ツールでは

やりとり禁止となっているとことが

多い

 

 

 

その理由は

 

 

 

お店を通さないで会うことを

禁じるためだ

 

 

 

 

(2人さえ黙っていれば

お店を通さないで会うことも

簡単にできてしまうので)

 

 

 

 

 

だから

まさか

プライベートLINEのことを

言われるなんて

予想していなかったので

 

 

 

 

やはり私には

サプライズだった

 

 

 

 

しかしながら

後からホストラブを読んだり

女風ユーザーの

ツイートなどを見ると

 

 

 

1回目から

プライベートのLINEを

交換するは

けっこう

普通の事のようだった

 

 

 

 

プライベートのLINEを交換する

セラピストはその客を掴んでおける

 

 

 

ということになるので

初回からそうする人も

いるのだろう

 

 

 

だから

私が舞い上がったLINE交換も

風俗界をよく知る人には

普通の事であり

 

 

 

今思えば

それも

その提案を喜んだ私が

ただ知らなかっただけなのだと

今なら分かる

 

 

 

 

でも

その時は

純粋にとても嬉しかった

 

 

 

 

だけど

私は

その時は

LINEを交換できないと

彼に言った

 

 

 

 

当時の私は

LINEを仕事専用で

使っていたため

 

 

 

 

 

私にとって

プライベートの

仕事のツールに

 

 

 

 

 

セラピストの彼との

出来事が加わるのが

なんとなく

違和感を感じたからだ

 

 

 

 

そして

彼から

告白されたとはいえ

まだ会って3回目

 

 

 

 

彼の本名も

知っているわけでもない

 

 

 

LINEの交換は

嬉しかったけど

 

 

 

きっと

心の中では

このスピードの速さに

ついていけて

いなかったのだと思う

 

 

 

 

だから私は

こう答えた

 

 

 

 

 

「もうちょっと

 

 

 

 

 

お互いに

 

 

 

 

 

よく理解し合えてから

 

 

 

 

 

 

交換したいな」

 

 

 

 

 

そしたら

 

 

 

 

彼はこう言った・・・・

 

 

 

 

 

 

「そうだよね・・・・・

 

 

 

まだ

 

 

 

お互いに

 

 

 

 

信じあえないことも

 

 

 

 

あるよね」

 

 

 

 

 

 

そして

私は

 

 

 

その言葉を聞いて

 

 

 

 

彼に

 

 

 

 

 

 

こう言った・・・・

 

 

 

 

 

「今はまだ

 

 

 

 

お互いに信じていない部分も

もしかしたら

あるかもしれないけれど

 

 

 

 

お互いに

信じていないところからの

スタートだから

 

 

 

これから

ひとつひとつ

 

 

 

ちょっとずつ

信じていくことを

経験していけることが

幸せだよね。

 

 

 

 

だから

信じられないというポイントからの

スタートだからこそ

 

 

 

お互いに信じられる

喜びを実感していけるから

 

 

 

信じられないところからの

スタートで

むしろいいのかも!」

 

 

 

 

 

 

それを聞いて

 

 

 

彼は

びっくりしたような顔をした・・・・

 

 

 

 

そして

彼は

 

 

 

 

こう言った

 

 

 

 

 

 

 

「そういう言葉って・・・

 

 

 

今まで聞いたことないな・・・・」

 

 

 

 

 

 

「確かに信じられない関係性だから

 

 

 

これから信じていく過程が

幸せなのかもしれないね」

 

 

 

 

 

 

 

彼は

この私の言葉に

 

 

素で

驚いていたように見えた。

 

 

 

今までとは

ちょっと違う顔。

 

 

 

 

 

 

この時に

なぜ

彼が私の言葉に対して

驚いたのかは

 

 

 

 

その理由はずっと後で

知ることになる。

 

 

 

 

 

でも

この時は

 

 

 

「私って

けっこう

良いことを

言ったのかも!」

 

 

 

 

ぐらいにしか

思っていなかった。

 

 

 

 

 

 

この時は

こんな感じで

プライベートのLINEは

交換しなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど彼は

帰る前に

もう一つだけ

 

 

 

私を喜ばせるような言葉を

言ってくれた