(詩)穏やかな表情を見せる湖の、静かな朝のひと時!
※ この地の春は、いつも何か心に残るプレゼントを与えてくれる。 『詩』 春雲ふわり ※ 学生時代以降の詩集「青いすずらん」より 碧く澄んだ湖に 薄霧が漂う ふわりと浮かぶ白雲ひとつ やがて優しい光が現れて 幼子が浮かべたシャボン玉を もてあそぶ様に グラデーションを見せる この穏やかなひと時 深い緑の森の樹々が 清しい葉の香りを乗せてやっ てくる 緑の森はつややかに輝く 先ほどから あちこち探した湖の春 その兆しに会えず 先ほどのコーヒーショップに戻り 店先のベンチで朝の香りを楽しむ 民族衣装に使うというアクセサリーを身に着け にこやかにコーヒーカップを差し出す 明るく人懐っこい店員さん なんと春は彼女の足元の先に 若い芽吹きを見せていた 小さくそっと密かに 優しく姿を現すのが この地の春なのだ