『詩』深き青・ドナウの流れ
☆ 詩集メモ帳「青いすずらん」より投稿 船を誘導するようにヘリが ヘリを追いかけるように船が 「詩」 深き青・ドナウの流れ 深く青いドナウ河の流れ 水面はゆるやかに揺れ 船の舳先を 緩やかに押し返す 古城は優しく船を見守る 河岸の森は 青く息づき 鳥の声が 澄んだ弦のように 空へ弾けて消えていく 上空には船を 先導するかの如く ヘリが舞い その鋭い音が河の静けさを切り裂き 私の胸のざわめきを 吸い込んでいくようだった 風は肌を撫で 草の香りを連れて来る その涼しさに 心は水とともに解き放たれる 時折 岩に砕ける波音が 遠い昔の物語をささやく 陽光はきらめきの粒となって 頬を温かく照らす 河は語りかける 「この流れのように 穏やかに迷わず進め」・と ※ 氾濫したことのあるドナウ河 今は静かに威厳あり