『詩』 柿色の
※ 美しい空気が流れたその部屋の人たちを和ませた瞬間! ※ 学生時代の詩集「りんごんベリー」より 「詩」 柿色の 秋浅き夕暮れ時 静けさ漂う図書館の片隅 淡い夕日に染められた空間で 「日本語の教え方教本」を探していた 左前方に原書判小説を読みふける 淡系で清楚な服装の金髪の少女 推理小説らしいが 気になる 何と声かけようか迷う 気負う心を鎮めて 「エックスキューズ・・・・」 と言いかけた... その時 何処か遠く下校を知らせるチャイムの音 一瞬 渋く声がつまずく 何事もなかったかのように 本に眼を置くその子 … やがて…ククッと笑い つぶやくように 「あ~ これとなること、私・・ 推理したの・同じ・・・!」 やがてその空間は その 優しいトーンの ” にっぽんご ”の余韻と 香るような柿色に包まれた