食餌を科学的に考えてみた~ケトン食、無塩、高カリウム、ω3脂肪酸~ -2ページ目

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地中海食遵守で認知症リスク減、遺伝的リスクに無関係

 英国バイオバンク研究の参加者6万298例を対象に、地中海食の遵守と認知症リスクの関連を前向きコホート研究で検討。平均追跡期間は9.1年だった。地中海食の遵守度は連続スコアシステムの Mediterranean Diet Adherence Screener(MEDAS)continuousスコアおよびMediterranean diet Pyramid(PYRAMID)スコアの2つの異なるスコアで判定した。

 Cox比例ハザード回帰モデルでの解析の結果、地中海食の遵守度が高いほど認知症リスクが低いという関連が認められた。スコアの最低三分位群に対する最高三分位群のハザード比はMEDASで0.77(95%CI 0.65-0.91)、PYRAMIDで0.86(同0.73-1.02)だった。地中海食の遵守度と認知症の多遺伝子リスクに有意な相互作用は見られず、認知症の予防に食事療法が重要であることが強調された。

【原著論文】
Shannon OM, et al. Mediterranean diet adherence is associated with lower dementia risk, independent of genetic predisposition: findings from the UK Biobank prospective cohort study.

BMC Med. 2023; 21: 81.

 

<引用ここまで>

 

地中海食の特徴といえば

やはり魚介類・オリーブオイルを多く接種することですよね。

獣肉を食べちゃダメってわけじゃないんですよ。

ただ獣肉ばかりたべても健康は維持できるというぁゃしぃ理論を

かざしてる団体がいらっしゃいますが、

そこのところは健康に悪いのでご注意を。

 

スペイン料理とか、イタリア料理が流行するのは

いいことなのかもしれませんね。

 

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地中海式のライフスタイルは食事以外にも健康に良い

 地中海式ダイエット(全粒穀物、果物、野菜、魚、健康的な油脂類を中心とする食事)は心臓の健康に多くのベネフィットをもたらすことが知られている。しかし、例えば、家族との食事や午睡、地域社会との強い絆などの食事以外の地中海式のライフスタイルも健康に良いのだろうか? 地中海から1,500マイル(約2,400km)以上離れた英国に住む中高年に、食事も含めた地中海式のライフスタイルを取り入れてもらったところ、がんや心血管疾患、その他の原因で死亡するリスクが低減することが明らかになった。

 

 この研究結果は、米国心臓協会の疫学・予防・生活様式・心臓代謝健康会議(EPI|Lifestyle Scientific Sessions 2023、2月28日~3月3日、米ボストン)で発表された。研究を主導したマドリード自治大学(スペイン)のMercedes Sotos-Prieto氏は、「この研究から、地中海以外の地域に暮らす人々でも地中海式のライフスタイルを取り入れることは可能であり、健康的なライフスタイルの一部になり得ることが示唆された」と述べている。

 地中海式ダイエットが心筋梗塞脳卒中のリスク低下など、心血管疾患の予防につながることは、過去の研究で明らかにされている。今回の研究では、身体活動や休息、社会的習慣、社交などの食事以外の地中海式のライフスタイルが、イングランド、スコットランドおよびウェールズ在住の中高年11万799人(40~69歳)に及ぼす影響が検討された。これらの人々は、集団ベースの多施設共同研究であるUKバイオバンクへの参加者であり、2009~2012年の研究登録時にがんと心血管疾患がなく、2020年まで追跡されていた。

 地中海式のライフスタイルの遵守度は、MEDLIFE指数(Mditerranean Lifestyle Index)を用いて評価した。MEDLIFE指数は、食事内容(13項目)、食事習慣(7項目)、その他のライフスタイル因子(6項目)の3区分について問うもの。食事習慣には、間食や食事への塩分追加の習慣、精製穀物よりも全粒穀物を選ぶかなどに関する質問が含まれる。また、その他のライフスタイル因子には、社交性に関する質問として「家族や友人と食事を取っているか」、社会習慣に関する質問として「誰かと一緒に散歩に行くなどの身体活動を行っているか」「家族や友人と会う頻度はどの程度か」、休息に関する質問として「昼寝と夜間の睡眠時間はどれくらいか」などが含まれている。

 中央値で9.4年の追跡後、MEDLIFE指数のスコア別にがん、心血管疾患、その他の全死因による死亡率を比較した。その結果、地中海式のライフスタイルを忠実に守っている人ほど、がんまたはあらゆる原因による死亡リスクが低いことが明らかになった。具体的には、スコアに応じて4群に分けたうちのスコアが最も高い群では、スコアが最も低い群に比べて全死亡リスクが29%、がんによる死亡リスクが28%低かった。3つの区分それぞれのスコアの高さは、がんによる死亡リスクと全死亡リスクの低さに関連しており、その他のライフスタイル因子のスコアが高い人では、心血管疾患による死亡リスクも低かった。

 米コロンビア大学、睡眠・概日リズム研究教育拠点の代表であるMarie-Pierre St-Onge氏は、「この結果は、地域や社会との関わりが健康に果たす役割の重要性を明らかにするものだ」と述べる。同氏は、地中海式のライフスタイルが他者との関わりを伴うものであることを指摘し、「この研究により、身体活動以外のライフスタイルにもっと目を向けるべきことが明示された」としている。一方、同氏は、地中海式のライフスタイルといえば、ゆったりとした暮らしを思い浮かべるが、今回の研究では、ストレスの影響について深く検討されていないことを指摘している。

<引用ここまで>

 

野菜と魚介類を多めに、赤身肉は少なめに

これはそんなに難しいことではないので

かくちゃん理論では推奨です。

 

「健康的な油脂」というのは

魚介類のオメガ3脂肪酸を多めに、

赤身肉・獣肉の油脂は少なめに

ということで良いと思います。

 

地中海食で、高血圧症・心疾患だけじゃなく「がん」リスクが28%も下がるというのは、病院に行かなくて良いし、薬も飲まなくて良いので、お手頃ではないでしょうか?

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2型糖尿病には低炭水化物高脂肪食が良い

 2型糖尿病患者165例(平均年齢56歳、女性58%)を対象に、カロリー無制限の低炭水化物高脂肪食(LCHF食:脂質50-60%、炭水化物20%未満、タンパク質25-30%)の効果を6カ月の無作為化比較試験で検討。追跡期間を3カ月とし、カロリー無制限の高炭水化物低脂肪食(HCLF食:脂質20-30%、炭水化物50-60%、タンパク質20-25%)と比較した。評価項目は、血糖コントロール、血清脂質濃度、代謝マーカー、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を評価する肝生検とした。

 その結果、LCHF食群の方がHCLF食よりヘモグロビンA1cの改善(変化量の平均差-0.59%、同-0.87--0.30)および体重の減少(同?3.8kg、-6.2--1.4)が大きかった。6カ月後、両群ともに高比重リポ蛋白(HDL)コレステロールが上昇し、トリグリセリドが低下した。低比重リポ蛋白(LDL)コレステロール変化量はLCHF食群の方が小さかった(同14.3mg/dL、6.6-22.4)。NAFLDに対しては、両群に統計学的に有意な変化は見られなかった。9カ月後、この変化は持続していなかった。

【原著論文】
Hansen CD, et al. Effect of Calorie-Unrestricted Low-Carbohydrate, High-Fat Diet Versus High-Carbohydrate, Low-Fat Diet on Type 2 Diabetes and Nonalcoholic Fatty Liver Disease: A Randomized Controlled Trial. Ann Intern Med. 2022 Dec 13. Online ahead of print.

<引用ここまで>

 

そうかぁ、ついに低炭水化物食だけじゃなくて

低炭水化物・高脂質食=ケトン食まで時代が追いついてきたのかぁ。

ちょっと感慨深いですね。

 

低炭水化物食は、セカンド・ベストです。

なかなか「かくちゃん理論」を補佐する論文が出ず、

ブログは久しぶりの更新です。

 

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魚介類由来のω-3脂肪酸が多いほど慢性腎臓病の発生率が低い
More Omega-3 Fatty Acids from Seafood Are Associated with Lower Incidence of Chronic Renal Disease

Bruce Soloway, MD, reviewing Ong KL et al. BMJ 2023 Jan 18

食事に含まれるω-3多価不飽和脂肪酸(omega-3 polyunsaturated fatty acid:ω-3 PUFA)は、血管への好ましい作用の可能性があり、慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の予防に役立つかもしれない。しかし、この疑問に関する複数の研究は、主に横断的解析と自己報告によるω-3 PUFA摂取量に基づいたもので、決定的なものではなかった。

研究者らは、ベースライン時点の血液分画または脂肪組織中のω-3 PUFAバイオマーカーが測定された19件の前向きコホート研究(参加者25,000人)のデータを統合した。参加者は、魚介類由来のω-3 PUFA(すなわちEPA、DPA、DHA)と植物由来のα-リノレン酸(α-linolenic acid:ALA)の濃度に基づき五分位群に分けられた。中央値で11年の追跡期間中、魚介類由来の全ω-3 PUFAが最高五分位群の患者は、最低五分位群の患者よりも、新規発症CKD(推算糸球体濾過量が初めて60 mL/分/1.73 m2未満、と定義)のリスクが有意に13%低かった。魚介類由来の個々のω-3 PUFAには保護効果が認められたが、植物由来のALAには認められなかった。この結果は様々なサブグループで一貫していた。
コメント

バイオマーカーを測定することは、さまざまなω-3 PUFAを個別に分析することを可能にし、生体内利用率の高いω-3 PUFAを自己報告による食事摂取量よりも正確に反映していると推測される。今回報告された相関関係は因果関係を確立するものではないが、魚介類を定期的に摂取することを含む食事に関するコンセンサスに基づいたガイドラインと一致している。

 

 

CITATION(S)

Ong KL et al. Association of omega 3 polyunsaturated fatty acids with incident chronic kidney disease: Pooled analysis of 19 cohorts. BMJ 2023 Jan 18; 380:e072909. (https://doi.org/10.1136/bmj-2022-072909)

<引用ここまで>

 

というわけで

魚介類を摂取する「フィッシュケトン食」(copyright こたろうさん)は

慢性腎臓病にも良いという論文でした。

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低炭水化物食群は通常食群より6カ月時点のHbA1cの減少が有意に大きかった。

 

糖尿病治療薬による治療歴のない前糖尿病状態の男女150例(平均年齢58.9歳、女性72%、黒人59%、HbA1c 6.0-6.9%)を対象に、低炭水化物食の効果を並行群間無作為化臨床試験で検討。主要評価項目は、6カ月間のHbA1cの変化量とした。その結果、142例(95%)から6カ月間のデータを収集した(試験前の平均HbA1c 6.16%)。低炭水化物食群は通常食群より6カ月時点のHbA1c(正味の差-0.23%、95%CI -0.32--0.14、P<0.001)の減少が有意に大きかった。

【引用文献】
Dorans KS, et al. Effects of a Low-Carbohydrate Dietary Intervention on Hemoglobin A1c: A Randomized Clinical Trial. JAMA Netw Open. 2022; 5: e2238645.
 

<引用ここまで>

 

JAMAっていうのは

結構格式のある医学雑誌です。

これに掲載される論文は医学への影響が大きいんですよ。

 

糖尿病の予防にも、低炭水化物食が有用のようです。

 

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私の考察:米ソフトウェア企業CEOが支援している臨床試験に期待

 双極性障害と栄養の関係としては、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)などの不飽和脂肪酸が有効なのではないか、という話が以前からあった。日本人約3,000人のゲノムワイド関連解析により、これらの不飽和脂肪酸の代謝酵素であるFADS1/2が見いだされた(Mol Psychiatry 2018; 23: 639-647)ことから、ますます着目され、不飽和脂肪酸の摂取が有効かどうかの検討が行われている。これらに関しては、普通の食事を取りながら不飽和脂肪酸のカプセルを服用するという形で、薬剤の試験と類似のスキームで実施できる。

 一方、本研究で用いられているケトン食は、炭水化物を1日20g(1日の摂取エネルギーの5%)に制限するという極端なものである。この場合、炭水化物の摂取源は野菜、ナッツ、レモンジュース、少量のチョコレートのみだという。摂取エネルギーの15~20%は、肉、魚、乳製品、卵、ナッツなどの蛋白質から摂取し、残りの75~80%は脂質から摂取し、上記の食品に加え、オリーブ油、ココナツ油、バター、マヨネーズ、サワークリームなどから摂取するという。このような食事は、常識的にはあまり健康的とはいえないように思えるわけであるが、それが本当に有効なのかは筆者自身も半信半疑にならざるをえない。

 なお日本でも、最近「ロカボ」が流行しているようであるが、これはlow carbohydrateの略で、Doctor's Eyeで糖尿病を担当している山田悟氏が主宰する「一般社団法人食・楽・健康協会」の登録商標だという。ケトン食では、炭水化物を多くとも1日40~50g以下に抑えなければならず、1食で摂取する糖質量を20~40g(1日3食とすると炭水化物60~120g)にするというロカボは、方向性は似ているもののケトン食ではない。

 精神疾患の食事療法については、これまでもほとんどエビデンスがなかった。資金の回収を見越して製薬会社が多額の費用を投入して臨床試験を行う新薬と異なり、研究費の出所もないことから、今後も民間療法の域を出ないと思われてきた。

 しかし、最近になって、米国のソフトウェア企業CEOのDavid Baszucki氏と夫人のJan Ellison Baszucki氏が、ご子息の双極性障害がケトン食で改善したことから、この治療法に心酔し、多額の研究費を投入し始め、ケトン食療法の臨床試験を計画しているという1)

 今回紹介した論文は、対照群がなくエビデンスとしては高くないものであったが、Baszucki夫妻のおかげで、食事療法としては珍しく、効くにせよ効かないにせよ、いずれその効果についてのエビデンスが示される時が来そうである。

<引用ここまで>

 

ほほう、双極性障害(躁うつ病)にも効くかもしれないとは、久しぶりに良い話題。

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チアゾリジン系薬で認知症リスク低下

 スルホニル尿素薬(SU)またはチアゾリジン系薬(TZD)で治療する2型糖尿病患者の認知症発症リスクを
メトホルミン(MET)で治療する患者と比較。
米退役軍人医療制度の電子カルテデータを用いて認知症がない2型糖尿病患者(治療開始時の年齢60歳以上)55万9106例を特定し、処方記録に基づきSU単剤療法群、TZD単剤療法群、対照群(MET単剤療法)に分類した。

 その結果、認知症有病率は1000人年当たり8.2例だった。
1年以上の治療実施後、TZD単剤療法の認知症発症リスクがMET単剤療法との比較で22%低かった(ハザード比0.78、95%CI 0.75-0.81)。

METとTZDの併用療法では11%低かった(同0.89、0.86-0.93)が、

SU単剤療法では12%高かった(同1.12、1.09-1.15)。

【原文を読む】
Tang X, et al. Use of oral diabetes medications and the risk of incident dementia in US veterans aged ?60 years with type 2 diabetes. BMJ Open Diabetes Res Care. 2022; 10: e002894.

<引用ここまで>

 

さて、スルホニルウレア薬とチアゾリジン系薬剤とメトホルミンはそれぞれ薬理作用が異なります。

チアゾリジン系とメトホルミンは、認知症リスクが高くないようです。

逆にスルホニルウレア系では、認知症リスクが高いようです。

 

なぜでしょう?

 

かくちゃん理論では

「高インスリン血症が認知症の一因である。」という

国立精神・神経医療研究センターの仮説を重視しています。

 

チアゾリジンとメトホルミンは高インスリン血症を来さない糖尿病治療薬です。

一方でスルホニルウレアは高インスリン血症を来すことで治療する薬剤です。

 

ここらへんがキモだと思います。

 

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高血圧における代替塩に対するさらなる支持

More Support for Salt Substitutes in Hypertension

1件のメタアナリシスは、大規模なSSaSS試験で認められた血圧低下と臨床アウトカムに関する利益を確認している。

高血圧は、世界中で依然として病的状態と死亡の主要な原因となっている。Salt Substitute and Stroke Study(SSaSS;NEJM JW Gen Med Oct 2021N Engl J Med 2021; 385:1067)を含むいくつかの研究は、血圧低下および臨床アウトカムに対する代替塩の利益を示している。入手可能なすべての試験でこれらの利益が一貫しているかどうかを評価するため、研究者らは、31,949人の参加者を含む、代替塩に関する21件の試験のメタアナリシスを実施した。

SSaSS試験だけで20,995人の参加者および臨床アウトカムの大部分が得られた。19件の試験が血圧への効果を報告し、5件の試験が臨床アウトカムを報告した。介入は多様で、代替塩に含まれる塩化カリウムの割合は25%から65%までさまざまであった。ベースラインの平均の収縮期血圧は113 mmHgから177 mmHgまでの範囲であった。

代替塩は、収縮期血圧の4.6 mmHgの低下と、拡張期血圧の1.6 mmHgの低下を伴った。この効果はサブグループ(地理的地域を含む)間で概ね一貫していた。代替塩中の塩化ナトリウムの割合が低いほど血圧低下の程度が大きかった。代替塩は、全死因死亡のリスクを11%、血管死のリスクを13%、主要有害心血管イベントのリスクを11%低下させた。高カリウム血症の事象は、代替塩のほうで有意に多くみられることはなかった。

コメント

このメタアナリシス、そしてとくにSSaSS試験は、適格な高血圧患者への選択肢に代替塩を含めることを支持している。アウトカムの改善に関連するこのような強力なエビデンスを有する食事介入は、ほとんどない。

CITATION(S)

Yin X et al. Effects of salt substitutes on clinical outcomes: A systematic review and meta-analysis. Heart 2022 Aug 9; [e-pub]. (https://doi.org/10.1136/heartjnl-2022-321332)

<引用ここまで>

 

「代替塩は、全死因死亡のリスクを11%、血管死のリスクを13%、主要有害心血管イベントのリスクを11%低下させた。」

血圧をしっかり下げると、死亡リスクも11%減っています。

これおくすり飲まなくてもですよ!

病院に行かなくてもですよ!

減塩は病院嫌いな方には、とてもオススメですよー。

ぜひ代替塩を用いて、減塩しましょう。

 

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ケトン食で片頭痛発作が減少
減量以外の機序が関与か


 ケトン体産出レベルまで糖質の摂取を制限するケトン食療法が近年注目されている。
過剰な体重および体脂肪量は片頭痛に関与しているとの指摘もあり、複数の研究からケトン食が片頭痛に対し有効であることが示されている。

こうした中、イタリア・Santa Maria della Misericordia University HospitalのMariarosaria Valente氏らは、ケトン食療法を受けた片頭痛患者を対象とした後ろ向き観察研究を実施。3カ月間の介入後に1カ月当たりの片頭痛日数や急性期治療薬の使用日数が有意に減少し、ケトン食療法に反応した患者と反応しなかった患者のいずれも同程度の体重減少が見られたとする結果をJ Clin Med(2022; 11: 4946)に報告した。ケトン食療法による片頭痛発作の抑制には、体重や体脂肪量の減少以外の機序が関与している可能性を示した。
前兆のある片頭痛患者8例を含む23例を解析

 片頭痛は頻度が高い神経疾患の1つで、一般人口における有病率は約12%と推定されている。
片頭痛発作の予防にはさまざまな治療法があるが、従来の経口薬で効果が得られる患者の割合は40~50%にとどまることが報告されている。

 そこで注目されているのが非薬物療法だ。片頭痛に対する非薬物療法としては、食事療法や心理療法、リラクセーションやバイオフィードバック療法などの行動療法、理学療法などの有用性が検討されてきた。また、食事と片頭痛の関連が示され、減量が片頭痛の改善に有効である可能性も示唆されていることから、さまざまな栄養学的介入についても研究が行われている。

 こうした中、Valente氏らは当初てんかんの治療法として開発され、近年は片頭痛の改善効果が非臨床および臨床データで示されているケトン食に着目。ケトン食は現在、減量法の1つとしても広がりつつあり、片頭痛には過剰な体重や体脂肪が関与していることが指摘されている。同氏らは今回、片頭痛に対するケトン食の効果が体重や体脂肪の減少のみによるものなのか否かを検討するため、3カ月間のケトン食療法を受けた片頭痛患者を対象に後ろ向き観察研究を実施した。

 解析対象は、組み入れ基準を満たした33例のうち、3カ月間のケトン食療法の終了時に評価を受けていた23例(平均年齢47.22歳、女性22例)。診断は前兆のある片頭痛が8例、前兆のない片頭痛が15例、反復性片頭痛が13例、慢性片頭痛が10例、薬物乱用頭痛が6例だった。肥満および過体重の患者は、それぞれ5例、8例だった。
6割以上の患者で頭痛日数が半減

 解析の結果、1カ月当たりの頭痛日数(平均±標準偏差)は介入前の12.5±9.5日から介入後には6.7±8.6日に有意に減少していた(P<0.001)。頭痛日数の減少は73.9%(17例)で認められ、治療反応例(頭痛日数が50%以上減少した患者)には65.2%(15例)が該当した。

 急性期治療薬の平均使用日数も、介入前の11.06±9.37日から介入後には4.93±7.99日へと有意に減少していた(P=0.008)。

 一方、平均体重は介入前の73.8±15.2kgから介入後には68.4±14.6kgへ、平均BMIは介入前の26.9±6.2から介入後には23.7±8.1gへと有意に低下していた(全てP<0.001)。また、体脂肪量は介入前の28.6±12.5kgから介入後には20.6±9.8kgに有意に減少していた(P<0.001)。一方で、除脂肪量には有意な変化は認められなかったことから(P=0.802)、介入後に認められた体重減少は主に体脂肪量の減少によるものと考えられた。なお、治療反応例と非治療反応例で体重や体脂肪の減少量に差はなかった。

 以上から、Valente氏らは
「ケトン食療法は片頭痛に対する有効かつ安全な予防療法になりうるとともに、
体重や体脂肪の減少の面でも有用である」と結論。
その上で、体組成への影響についてはケトン食療法の反応例と非反応例で差がなかったことから、
「ケトン食療法後に認められた片頭痛の改善は、
体重減少以外の機序に起因している可能性がある」との見方を示している。

<引用ここまで>

 

片頭痛にまでケトン食が効くことがあるんですねぇ。

ただ、なぜ効くのか?、が「かくちゃん理論」では

大事なことなので、機序を考えてみたいと思います。

NHKの番組のひとつに

「あしたが変わるトリセツショー」があります。

 

再放送で

「アブラの取説」がありました。

 

ω3脂肪酸について取り上げていました。

 

 

 

ぜひご覧になってください。

 

醤油を使わない、オイルをつかったお寿司なんか最高のアイデアと思いました。

(生の魚介類は、これまた最高。お米は控えめにしましょう。)