なかなか「かくちゃん理論」を補佐する論文が出ず、

ブログは久しぶりの更新です。

 

本日ご紹介の論文はコチラ↓↓↓

<引用ここから>

魚介類由来のω-3脂肪酸が多いほど慢性腎臓病の発生率が低い
More Omega-3 Fatty Acids from Seafood Are Associated with Lower Incidence of Chronic Renal Disease

Bruce Soloway, MD, reviewing Ong KL et al. BMJ 2023 Jan 18

食事に含まれるω-3多価不飽和脂肪酸(omega-3 polyunsaturated fatty acid:ω-3 PUFA)は、血管への好ましい作用の可能性があり、慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の予防に役立つかもしれない。しかし、この疑問に関する複数の研究は、主に横断的解析と自己報告によるω-3 PUFA摂取量に基づいたもので、決定的なものではなかった。

研究者らは、ベースライン時点の血液分画または脂肪組織中のω-3 PUFAバイオマーカーが測定された19件の前向きコホート研究(参加者25,000人)のデータを統合した。参加者は、魚介類由来のω-3 PUFA(すなわちEPA、DPA、DHA)と植物由来のα-リノレン酸(α-linolenic acid:ALA)の濃度に基づき五分位群に分けられた。中央値で11年の追跡期間中、魚介類由来の全ω-3 PUFAが最高五分位群の患者は、最低五分位群の患者よりも、新規発症CKD(推算糸球体濾過量が初めて60 mL/分/1.73 m2未満、と定義)のリスクが有意に13%低かった。魚介類由来の個々のω-3 PUFAには保護効果が認められたが、植物由来のALAには認められなかった。この結果は様々なサブグループで一貫していた。
コメント

バイオマーカーを測定することは、さまざまなω-3 PUFAを個別に分析することを可能にし、生体内利用率の高いω-3 PUFAを自己報告による食事摂取量よりも正確に反映していると推測される。今回報告された相関関係は因果関係を確立するものではないが、魚介類を定期的に摂取することを含む食事に関するコンセンサスに基づいたガイドラインと一致している。

 

 

CITATION(S)

Ong KL et al. Association of omega 3 polyunsaturated fatty acids with incident chronic kidney disease: Pooled analysis of 19 cohorts. BMJ 2023 Jan 18; 380:e072909. (https://doi.org/10.1136/bmj-2022-072909)

<引用ここまで>

 

というわけで

魚介類を摂取する「フィッシュケトン食」(copyright こたろうさん)は

慢性腎臓病にも良いという論文でした。