夫と二人で東南アジアの旅④初めての陸路で国境超え! | This is me

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2018年9月のシルバーウィークに夫と東南アジアを旅した時の旅行記を綴っています。

前回のお話はこちら。
 

夫と二人で東南アジアの旅③宿までたどり着けない。

 

<Day2>

☆9/16 ホーチミンからプノンペンへ長距離バスで移動

 

朝7時、泊まった宿を後にしてプノンペン行きのバス乗り場へ向かった。

バスの時間になるまでカウンター前で待っていたがバスを待っているお客さんは夫と私しかいなかった。

 

「今日本当にバス出るよね?」と不安に思っていた頃、カウンターのお姉さんに呼ばれ「あの男について行って!」と言われた。

重いバックパックを持ってくれたお兄さんについていくと違うチケット売り場へと案内された。

そこには私たちと同じくプノンペン行きのバスに乗る予定の旅行者や現地の人がいて、仲間がいてほっとした。

 

時間通りにバスがやってきて定刻通り8:30頃発車した。

 

ホーチミン市内の大通りを走っていた時、バイクがバスの周りを囲っているような、それぐらいバスとバイクの距離が近かった。

すり抜けや信号のフライングは当たり前。よく事故らないなぁと感心してしまった。

 

ホーチミン市内を抜けると田園が多くなってきた。
 

バスは途中で何回か止まり、その度に人が下りたり、乗ったりする。
私たち観光客からするとプノンペン行きのバスだが現地の人の路線バス的な役割もあるのだろう。
バスの進行方向と現地の人が乗り降りしたい場所が同じ方向なら乗せちゃえという考えにアジアっぽさを感じた。

 

そして国境へホーチミン側の国境「モクバイ」へ到着した。


バスのお兄さんが入国・出国手続きをやってくれるので、私たちはパスポートとカンボジアのビザ代をお兄さんに渡してバスを降りた。

イミグレーションのカウンターは長蛇の列で私たち以外の旅行者や現地の人が大勢いた。

 

カウンターの管理官の前には積み重ねられたパスポートの山が2つ3つあり、管理官はひたすらスタンプを押していく。

監理官はパスポートをチェックしているようには全く見えず、ただ流れ作業でスタンプを押しているだけのように見えた。

 

スタンプが押されたパスポートの山をバスのお兄さんが受け取り、一人ずつ名前を呼んでパスポートを渡す。


 

名前が呼ばれるのを待っている間もどんどん新しい旅行者が来るので、同じバスに乗っていた人たちの集団から離れないようにしていた。

名前が呼ばれたらパスポートを受け取り、外へ出て先ほどと同じバスへ乗った。

私は各国の出国・入国スタンプを見るのが好きだ。理由は、その国の特徴がスタンプに表れていることがあるから。

 

今までのベトナムの入出国は全て飛行機だったが、今回は陸路で出国だったので出国スタンプに車のマークがついていた。

これには初めて気づき、面白いな~と思った。スタンプの違いを見つけるのもまた楽しい。

 

人が集まったところでバスは発車し、ベトナム・カンボジアどこにも属さない短い区間を少し走って今度はカンボジア側の国境「バベット」へ着いた。

 

バスのお兄さんに再度パスポートを預けバスを降り建物へ入る。

ベトナム側の国境モクバイとは異なり、建物内はあっさりとしていた。長蛇の列もない。
 

ビザ含む入国手続きはお兄さんが代わりにやってくれているので私たちは建物内を看板通りに歩いて建物を出るだけで終わった。

建物を出てもどこにいけばいいのか分からなかったので夫がウロウロしていると管理官が「〇※△×◎☆!!!」と叫んでいた。

 

先ほど国境を越えたにも関わらず、どうやらウロウロしているうちに危うくカンボジアの国境線を(ベトナムへの)出国側へ超えそうになったらしい。

夫と私は大人しくしてバスを待った。

 

バスに乗れそうな合図が出たので乗り込むもパスポートが返却されないままバスが動き出した。

何人かの観光客は「パスポート!!」と叫んでいたが、結局パスポートが帰ってきたのはカンボジア側の国境から少し走った休憩所に着いた時だった。

 

カンボジア側国境付近には多くのバイクが走っていた。ベトナムからカンボジア、カンボジアからベトナムに働きに来ている人たちだろう。

 

つい30分前まではベトナムにいたのに今はカンボジアにいる。言葉も通貨も異なる。すごく不思議な感じがした。

国を超えるってこんなに簡単なんだと思った。

日本は島国だから、なかなか経験することが無い「陸路で国境を超える」ことがとても新鮮だった。

 

休憩所に着いたのはちょうどお昼の時間だったが、カンボジアのお金を持ってなかったので食べなかった。

お金があったとしても正直食べたいものが無かった。

 

お昼休憩後、バスはプノンペンまで一本道をひたすら走った。前の車に追いついてしまったら容赦なく追い越した。


 

続く。