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B級おもしろ映画館

古い映画や映画館をこよなく愛し
なによりも面白い映画が大好きなオジサンのブログです

 

「いつも心に太陽を」    1967年    105分

 監督・製作・脚本・ジェームズ・クラベル

 出演・シドニー・ポワティエ、ルル

 

この映画を初めて見てから早55年が経っています。

見終わった時の爽やかな感動が、今も甦ってきます。

物語は不良たちがいるクラスに、新たに黒人の教師がやって来る。

この教師、本当は教師になりたくなかったのだが

たまたま、少しの間という事で赴任してきた。

白人の教師より身だしなみも紳士的だし

なりより驚くほど高い教養を身につけている。

この辺は、製作、監督、脚本を一人でこなしたジェームズ・クラベルが

当時の黒人問題を意識しているのが良く分かる。

不良の生徒たちとの関わり方も穏やかに描かれていて

見ていて不自然さは感じられない。

不良たちが何とか立ち直り、いよいよ卒業と云う時

ポワティエ先生に新たな就職先が舞い込むが

それを断り、この下町の教師でいようと決意する。

これだけの物語だが、シドニー・ポワティエの確かな演技力が

この映画の支えとなっている。

今見ると、こちらも年を重ね、ズルさも重ねた人間になっているので

甘すぎるこの映画にそんなに感動しなくなっている。

それでも見終わった後の後味の良さは、55年前と変わる事はない。

それと出演もしているルルが歌う主題歌は素晴らしかった。

後に007映画で主題歌を歌っているルルを知った時

この映画を思い出した。

 

今日、妻のテレビをCSチャンネルが見えるようにしてもらった。

何とまあ全てが4K仕様になっている。

字幕が驚くほど鮮明に映っている。

無料で4Kに出来るとは聞いていたが、ちょっとビックリです。

工事に来た電気屋のおじさんが親切な人で

外づけハードディスクの取り付け&設定もやってくれた。

これでテレビドラマや海外ミステリーが好きなだけ見る事が出来ると

妻は大喜びしている。

私が使っていたお気に入りのカウチも、持っていかれてしまった。

喜んでいるのなら、まあ良いかと思う事にしている。

 

こちらは雪は降っていないが、明日の朝は多少降るとの事。

四国へ電話すると10センチの積雪で大騒ぎしている。

雪国の人の苦労を思うと、切なくなるが

普段雪の降らない四国の人は、結構楽しんでいる様だった。

 

 

妻の部屋のテレビに、CSチャンネルを明日接続する事になっている。

外付けのハード・ディスクが欲しいと云うので買いに行った。

家電量販店の店員の若いお兄さんに説明すると

先ずはテレビのメーカー名から、何年のモデルなのかを聞かれる。

テレビはこの店で買ってあったので、その旨を伝えると

会員証を持っているかと聞かれ、それを出すと購入履歴を調べ出した

この辺で少し驚いていたのだが、ここから妻を相手に説明をしだした。

横で聞いていた私は半分程しか理解できない。

電気製品一つ買うのも大変な時代になっている事に

昭和を生きて来た爺さんは愕然となる。

これなら大丈夫でしょうと云う店員の言う通りの物を持って

レジに向かう。その間に妻が「明日ケーブルテレビの人が来て

CSチャンネルに繋いでもらう」という事を話すと

店員が驚いて「という事はケーブルテレビのCSチャンネルを

ハード・ディスクに落とし込むという事ですか?」と云った。

そこからの妻と店員の会話が私には理解不能だった。

とにかくケーブルテレビのメーカーと品番を教えて欲しいとの事で

何も買わずに店を出て、ケーブルテレビ局へGOです。

そこで事情を説明して、適合するハード・ディスクのメーカーと

型番をコピーしてもらった。それを持って量販店へ向かう。

ようやくにしてハード・ディスクを購入。

これで明日、やって来るケーブルテレビのお兄さんにこれも一緒に

繋いでもらえばOKになるみたいです。

妻とて店員の会話について行けない自分が情けなかった。

パソコンを買った時は隣の大学生だったお兄さんに設定を頼んだ。

「これ、使わなければ単なる邪魔になる大きな箱です」と言われた。

テレビを光回線に替えた時、量販店ではない地元の町の電気屋さんのお兄さんが、全ての設定ををやってくれた。

パソコンは別だが、ただテレビを買い替えるだけでこれだけの設定が

いるのかと呆れた事を思いだす。

そして今回、時代について行けない昭和の爺さんは狼狽えるだけ。

情けないと云うか、ショックと云うか、唯々情けなかった!

映画も何もかも昭和のノンビリした時代に戻って欲しい。

便利が行き過ぎると理解不能に陥る事を誰か説明して欲しい!

 

WOWOWの来月の放送予定表が届いた。

サッカーのスペイン・リーグやチャンピオンズリーグが再開される。

映画はあまり変わり映えがしないが、西部劇をまとめて放送される。

「赤い河」「ヴェラクルス」「西部の人」「騎兵隊」「アラモ」の5本。

NHKーBSでも何度も放送され、DVDやブルーレイのソフトもある。

今更と云えなくもないが、放送時は多分見ると思う。

5本とも大好きな作品ばかりです。

ルキノ・ヴィスコンティ監督の作品も放送予定。

4本予定されているが、久し振りの「若者のすべて」が楽しみです。

来月に放送予定の新作に見たいのが多少あるので

楽しみにしています。

今年の博多天神落語祭りも放送される。

円楽師匠の渾身のプロデュースだった落語会。

師匠を偲びながら見ようと思っている。

まあ何だかんだと文句を言っているが

そこそこは楽しんでいます。

 

「北ホテル」    1938年   92分  モノクロ・スタンダード

 監督・脚本・マルセル・カルネ

 出演・アナベラ、ルイ・ジューヴェ、アルレッティ、

     ジャン・ピエール・オーエン

 

パリ。北停車場からほど遠からぬところ、

サン・マルタン運河にそった石畳の町。

運河には閘門があり、また山形に高くかけた橋がある。

運河にそって細長い小公園もある。自動車もほとんど通らない。

パリの市中とも思えないほど静かなこの界隈に北ホテルがある。

ホテルのお客は小市民諸君である。

その晩、北ホテルの食堂はにぎやかであった。

小公園の番人マルタヴェルヌの娘リュセットがその日

初聖体を受けたので、そのお祝いのささやかな宴会である。

そこへ若い男女が一夜の宿を乞うた。

女中ジャンヌが二階の一室へ案内する。

若いピエールとルネは思いあまって心中を企てたのである・・・。

                              (KINEMA より抜粋)

「霧の波止場」と並ぶ、マルセル・カルネ初期の名作の一つ。

ピエールはルネを撃つが、自分を撃つ事が出来ず茫然となる。

そこへ向かいの部屋の住人が入って来て「逃げろ」と言う。

男は部屋を飛び出し、拳銃も捨て、列車に飛び込んで死のうとするが

それも出来ずに警察に自首する。女は幸い軽傷で済み退院して

北ホテルにやって来る。行く当てのない女に、ホテルの女主人は

ここで働かないかと持ち掛ける。女は喜んで働く事にする。

心中しかけた男と女、脛に傷持つやくざな男を中心に

北ホテルに集うパリの名も無き男と女の日々の日常が描かれる。

 

オープニングのシーン、流れる様なカメラワークが素晴らしい。

運河にかかった歩行者用の高い鉄橋を画面の左側において

北ホテルの前の歩道、小公園の様な遊歩道をとらえたカメラは

そこで全景を映し出す。その遊歩道の様なベンチに

若い二人が座っている。ここまで僅かなショットの積み重ねだが

フランス映画特有の粋な演出には溜息が出る素晴らしさ。

ルネ・クレール監督の「巴里祭」もそうだが

町の何気ない日常を見事に描き出すこの頃のフランス映画は

本当に素晴らしいとしか言いようがない。

 

色々あっても結局若い二人は、もう一度やり直そうとする

ラストまで、フランス映画の粋が全編に詰まった名作です。

ラストシーンはオープニングとは逆のカメラが

北ホテルから運河、鉄橋と映し出す。この辺りの雰囲気描写は

フランス映画の真骨頂でしょう。

 

「霧の波止場」ほどの厳しさの無い、少し甘いメロドラマだが

出演者の素晴らしさと共に忘れられない作品の一つです。

マルセル・カルネ監督が世界映画史上の最高傑作「天井桟敷の人々」を世に送り出すまで、この映画の後7年後でした。

 

昨日グッスリ睡眠をとったせいか、

今日は疲れもとれスッキリしています。

サッカーもポワロも見ないでフランス映画を見ていました。

80年以上前の作品ですが古さは感じられません。

人間そのものは何年たとうが、そんなに変わるものではないようです。

 

今日はチャト君の爪切りで猫の病院に・・・・・・・・。

病院の扉に正月休みが張り出されている。

もうそんな季節なのかと、やっと実感できました。

 

この映画の7年後でした。