朝はサッカー、午後から映画は「ジャッカルの日」 | B級おもしろ映画館

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ヨーロッパの各国のリーグ戦が最終戦をむかえた。

上位チームの戦いも面白いが、

ここまで来ると残留争いが熾烈を極めて目が離せなかった。

スペイン・リーグでは、グラナダ、レバンテ、アラベスが降格となった。

グラナダは僅か1ポイント及ばず涙を呑んだ。

日本にしろアメリカもだが、プロ野球にはこの降格がない。

どれだけ弱かろうと、最下位だろうと来年も普通に戦える。

これがサッカーとの大きな違い。最後の最後まで緊張が張りつめて

戦うサッカーの面白さはここにもある。

約一年間、楽しませてくれた今年のサッカー。来年も期待しています。

 

「ジャッカルの日」    1973年   143分

 監督・フレッド・ジンネマン、脚本・ケネス・ロス

 音楽・ジョルジュ・ドルリュー、編集・ラルフ・ケンプレン

 出演・エドワード・フォックス、ミシェル・ロンスダール

 

ドゴール暗殺を狙うジャッカルと、

それを阻止しようとするフランス警察の戦い。

フレデリック・フォーサイスの原作を、

ほぼ完璧に脚本にしたケネス・ロス。

それをセミ・ドキュメンタリー・タッチで、ワンカットの緩みるむなく

映像化したフレッド・ジンネマン監督。

映画からはプロの仕事ぶりが強烈に感じられる。

暗殺者と追う警察が、ラストまで一度も顔を合わせない。

張りつめた緊迫感の中で、追う者、追われる者がプロとしての仕事を

完璧にやってのけていく、その迫力、サスペンスは半端じゃない。

息づまる戦いが、ラストのただ一点で相まみえ、勝負は一瞬で終わる。

映画は省略の芸術とも言われるが、この映画がまさにそれだった。

編集のラルフ・ケンプレンの、これ以上はフィルムの一コマさえも

切る事が出来ないまでに、そぎ落とされた技術は本当に素晴らしい。

143分間、瞬きするのも忘れる様な緊迫感を味わう事が出来た。

最初の公開は、シネラマや70ミリに拡大されていた。

「ゴッド・ファーザー」もそうだが、これもスタンダード・サイズで

見るのが一番正しいと思う。

地味なキャスティング、派手なドンパチもない作品なので

スクリーンのサイズ位は大きくしたいのは分かるが・・・・・・・・・。

何度見ても面白い作品です。

 

今日の多治見は29・9度の最高気温。

駅前の温度計は30度を超えていたと思う。

空気が乾燥していて、湿度が低かったので

以外にも過ごしやすかった。

明日も今日と同じ様な予報。

熱中症に気を付けましょう。