「華麗なる週末」S・マックィーンの魅力! | B級おもしろ映画館

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「華麗なる週末」 THE REIVERS  1969年    111分

   監督・マーク・ライデル、音楽・ジョン・ウィリアムス

   原作・ウィリアム・フォークナー
   出演・ スティーヴ・マックイーン


W・フォークナーの原作を、S・マックイーン自身の

ソーラー・プロで製作した
20世紀初頭のアメリカ南部を舞台にした、心暖まる佳作です。
物語は、南部の裕福な家庭の11歳になるルーシーと使用人である
S・マックイーンとの交流を、一台の車を通して描いている。
ルーシーの親類の葬儀のために両親達が4日間出かけてしまう。
車に乗ることを禁じられているのに、

ルーシーを連れ出したS・マックイーンは
もう一人の黒人の使用人と3人で、メンフィスまでの

ドライブに出かける。
馴染みの娼婦のいる家に宿をとりご機嫌なS・マックイーン。
11歳のルーシーは、その娼婦コリーの美しさに見惚れてしまう。
そんな時、もう一人の黒人の使用人が

インチキ話で車を取られてしまう。
取り返すためには、草競馬に勝たなければならない。
この馬が変な奴で、普段は走らない駄目な馬だが
腐ったイワシには、異常に興奮してメチャクチャ走り出す。
その変な特徴を生かしてレースに勝って、

ようやく車を取り戻す事が出来る。
所がこの4日間の11歳の少年の冒険は、家族にばれてしまう。
少年の貴重な体験を知った、父も祖父も許さざるを得なくなる。
少年の忘れる事の出来ない思いでの締めくくりは
S・マックイーンと美しいコリーとの結婚。
「一年後、俺の家に来たら、きっと子供が生まれているよ」
ラストのセリフも泣かせるものだった。

「ブリット」「華麗なる賭け」と続いた、S・マックイーン。
アクション・シーンを期待した、当時の観客は戸惑ったものでした。
南部の片田舎を舞台にしたドラマで、

美しい自然を背景に牧歌的な物語に
アクション・シーンなどは全くありません。
正月映画として公開されたこの映画、思ったほどヒットしませんでした。

「ガールハント」「雨の中の兵隊」「ハイウェイ」「マンハッタン物語」・・・。
S・マックイーンの映画で、アクション映画でない映画もあります。
これが中々すてがたい面白さがあります。
そんな中で最も優れているのが、

この「華麗なる週末」だと思っています。
 
DVDは発売されていますが、レンタル店にはあまりないようです。
見て損のない楽しい映画です。ラストのオチは書きません。
S・マックイーンの動きの美しさは、この映画でも堪能できます。
ブルーの瞳が忘れられません。  (昔のブログより抜粋)

 

昨日、DVDを探し出し見直して見たが

その面白さ、楽しさには変わりはありませんでした。

こんなS・マックィーンをもっと見たかった。

 

今日も多治見の暑さは、東海地方で一番だった。

いよいよ例年通りの多治見の夏がやってきました。