日本であまり知られていない冊子-生前の慈善計画 | エホバの証人研究(ブログ)

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日本では手に入らないかもしれない32ページの冊子
「世界的な王国奉仕を益する慈善計画」

表紙
$エホバの証人研究
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この冊子の中には、ものみの塔協会に寄付をする様々な方法が説明されています。

4ページの「慈善計画とは何か」という見出しの中では「エホバはヒゼキヤに、彼の死が近いゆえに、家族のために計画をたてるようにと述べた」と説明がなされ、列王第二 20:1 が参照されています。


列王第二 20:1 そのころ,ヒゼキヤは病気になって死にかかっていた。そこで,アモツの子,預言者イザヤが彼のところに入って来て,こう言った。「エホバはこのように言われました。『あなたの家の者に命令を出せ。あなたは確かに死に,生きないからである』」。

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なぜここでこの聖句??

協会への事前の寄付計画がなぜ「家族のため」になるのかは不明です。
むしろ家族とのトラブルの元になるのではないかと思います。


冊子の中には様々は協会への贈与計画のことが説明されており、
そこには笑顔の男女の写真が多く掲載されているのが目立ちます。


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上の例ではお金や有価証券をまとめて協会に贈与すると、生きている間は協会から必要なお金(贈与した金額を上限として)が送金されるという仕組みを説明しています。
死亡した際はそのまま協会の資産になります。
注意点としては「取り消し」ができないと記載されています。


それにしても各ページに出てくる人物写真がやたらと笑顔なのが逆に怪しい投資話のパンフレットのようにも見えてしまいます。

日本ではなじみのない「プランド・ギビング」ですが Wikipedia の説明の中には以下のような説明がありました。

「大口寄付により多大な社会貢献をしている満足感と喜びが生前に得られ、老後が充実する」- Wikipedia


つまり、必要な収入は保証されながらも「自分は協会に大口の寄付をした」という満足感が生前に得られるということになります。

どんな感覚なのかはわかりませんが、冊子の中の笑顔の男女はその満足感と喜びが表現されているということなのでしょう。

それにしてもほとんどの契約体系が「取り消しができない」という点が気になります。宗教的感情で寄贈計画の契約を結んでしまった人が、自分の家族との間でトラブルになったり、後年に後悔するようなケースがないのかが気になります。


生命保険の贈り物

冊子の最後には別の方法も紹介されていました。
それは生命保険の受取人をものみの塔協会にするというものです。

紹介されていた例では子供たちが幼い頃に契約した生命保険を子供が自立するようになったので、受取人の一部あるいは全部を協会に設定しています。

ここにも登場する年配の人の笑顔が決意を強めます。
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この冊子はほとんどのページがフルカラーで構成されています。ここまで気合い入れて作ったのであれば、皆に配ったらよいのではと思いますが、実際には協会への寄付に関心を払う人にしか配布されないそうです。