輸血を受けた人の扱い方 | エホバの証人研究(ブログ)

エホバの証人研究(ブログ)

ものみの塔 (jw.org) に関わるすべての人に向けてひたすら情報を提供します。


ある姉妹からある姉妹への手紙の続き


A姉妹は長老たちに対して
「同じような状況になったら輸血をしないとは
言い切れない」と答えたそうです。

正直な気持ちだと思います。

しかしその言葉はこの女性が邪悪な人であると
判断される材料になりました。

そして生きるか死ぬかの状況から生還した人を
待ち受けていたのは以前の仲間から無視される
という仕打ちでした。

A姉妹は,みんなが突然お見舞いに来なくなった
ことで何かの発表があったのだと把握しました。


このような状況がなぜ生まれるのでしょうか?

調べてみると長老マニュアル2010に次のような
規定があるのを見つけました。

$エホバの証人研究
$エホバの証人研究


長老マニュアル2010
神の羊の群れを牧する 111頁
9章 断絶が意味する事柄


自発的にそして悔い改めることなく輸血を受けた場合

もし誰かが恐らく極度の圧力の下で自発的に輸血を
受け入れたなら,委員会はその人の態度を明らかに
するための事実を入手すべきです。
もしその人が悔い改めているならば,委員会は霊的な
援助を与えます…

状況によっては,委員会が次のような発表を会衆に
対して行います。
「長老たちは[個人の名前]に関する問題を扱いました。
皆さんは霊的な牧者が助けを差し伸べるよう努めている
ことを聞いて喜ばれることでしょう」。

一方,もし委員会の長老たちが,その人が悔い改めて
いないと判断したなら,その人の断絶について発表が
なされます。



輸血に関する事柄が「排斥」の章ではなくて
「断絶」の章で扱われています。

A姉妹がメールを書かなければ会衆内の誰も
彼女がどんな過酷な状況に直面していたのか,
そして断絶の意思などないのに「断絶」扱いに
されたのかは知る由もありません。


上記の長老マニュアルによると
輸血した人に関して二種類の発表文しか
選択肢は用意されていません。

悔い改めていた場合
(発表が不要な場合もある)

「長老たちは○○姉妹に関する問題を扱いました。
皆さんは霊的な牧者が[○○姉妹に]助けを差し伸べるよう
努めていることを聞いて喜ばれることでしょう」

悔い改めていない場合

「○○姉妹はもはやエホバの証人ではありません」


後者の発表の場合
誰かに聞かれたら長老たちは
彼女が「断絶した」としか述べません。


感想

A姉妹のような状況に直面したとき,
輸血に関するものみの塔協会の見解に疑問を
もっている人の場合,ほとんど拷問に近い
状況になると思います。

考えてみたら,これまで医療に関する協会の
見解が変わった時などに,以前の見解によって
排斥された人とかはどうなるんでしょうか。

協会が謝罪して排斥者を復権させるということは
考えにくいですよね。