長老たちが学ぶ「復帰」について
第11章 復帰委員会の手順
…復帰の嘆願を受け取ったとき
…たとえ委員会が復帰を考慮するには早すぎると感じたとしても、委員会の二人のメンバーがその依頼を受け取ったこと、そしてもっと時間が経過しなくてはならないことを排斥されている人に手短に知らせるべきです。(118頁)
…委員会は十分な時間が経過したことを見届けるべきです。それは数か月、1年、あるいはそれ以上かもしれません。それは排斥された人が自分の悔い改めが純粋であることを証明するためです。(119頁)
神の羊の群れを牧する(2010) 英語版からの翻訳
「復帰を考慮するには早すぎる」
考慮するには早すぎるって何でしょう??
よくわかりません。
「もっと時間が経過しなくてはならないこと…手短に知らせる」
何をどのように”手短に知らせる”のでしょうか。
長老たちのこんな会話を想像しました。
A長老: 花子姉妹から復帰の嘆願がきました。
B長老: 排斥からどのくらい経ちましたっけ?
A長老: ちょうど5カ月です。
B長老: わたしが知っているもので最短で6カ月です。
A長老: そうですね。5カ月ですからまだ早いですね。
B長老: では、早すぎるということを手短に伝えるようにしましょう。
もちろん、”あと1カ月足りませんでしたよ”ということは伝えるはずはありません。
恐らく”悔い改めが実証されていません”といった表現になるのでしょう。
こうして、エホバから悔い改めていないとみなされた花子さんは途方に暮れるのです。
ただ”1カ月足りなかった”だけですよと言われたほうが花子さんはまだ救われるかもしれません。
あと思ったのが、もっと時間が経過しなくてはならないと判断された場合って、すでに復帰願いは出されているわけですから、次回は長老のほうから「もう復帰していいですよ」って声をかけてくれるということなんでしょうか。
「数か月、1年、あるいはそれ以上」
これは懲役刑より残酷ですね。精神を病ませます。どうせなら有期刑にしたほうが人道的なのではないでしょうか。
「排斥された人が自分の悔い改めが純粋であることを証明するため」
つまり悔い改めた人を信じてないということです。
別に3日でも1週間でも十分なことってあると思うんです。仮に懲らしめ目的であったとしても、仲間から無視される体験って数日で十分でしょう。
あ・
なんか気になる文面を見つけました。
罪を隠ぺいした場合や、同じ審理問題を何度か繰り返してる場合の復帰の考慮についての文脈で次のように書かれていました。
そのような人を急いで復帰させてしまうと、深刻な罪を犯す面で他の人を大胆にさせてしまいます。
Quickly reinstating such a person may embolden others to commit serious sin」
(Shepherd the Flock of God (2010) - p.119)
なるほど。
見せしめということですね。
だとすると、この取り決めの不思議な部分が理解できそうです。