都市伝説の検証(2) 誰が何のために建てたのか | エホバの証人研究(ブログ)

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前回のラッセルの墓の続きです。

最初このピラミッドの写真を見たとき、

これは本物なんだろうか?エホバの証人とは無関係な人が勝手に作ったんじゃないだろうか?と考えました。

そういえば、

昔、恐竜の化石が発見されはじめた頃、「そんな生き物が存在したはずがない、サタンのトリックだ」と考えるクリスチャンがアメリカなどには結構いました。(今でも地球6000年説を信じる人の中にはいます)

そして、どうも化石は本物らしいとわかると「神様が試練のために与えたものだ」と主張する人も出ました。

ラッセルの墓のピラミッドについてはどうでしょうか。

調べてみました。

ありました。

1919年聖書研究者大会レポートPDF

まず6ページ

ちゃんとピラミッド建設の報告が図案入りで出ていました。
どうやら1919年1月の時点では、着手する直前のようです。
ラッセルの墓も臨時のものになっています。
ラッセルの突然の死のあと、混乱が続いていたのですぐに立派な墓が建てられなかったのもうなずけます。
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そして7ページに、ピラミッド建設の経緯が書かれていました。
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抜粋して訳すとこんな感じです。

ローズモントユナイテッド墓地にある、ものみの塔協会所有の埋葬地、それはピッツバーグの北5マイルほどの場所にあります。ここにはベテル家族すべてのための十分なスペースが確保されています。それは巡礼者とその妻たちの分もあり、大人275人の棺を埋葬することができます。そしてベテル所有の区画のちょうど中心にピラミッドの形の記念碑が据えられます。これは協会の埋葬地における永続する記念碑として最もふさわしい象徴として、ボーネット兄弟がデザインし、ラッセル兄弟によって承認されたものです。この建造物のサイズは基礎部分が9フィートあり、高さは7フィートです。そして深さ5フィートの基礎コンクリートは鉄筋で補強されています。

ラッセル自身が生前に計画していたということがわかりました。
続いて
この巨大なピンク花こう岩(ラッセル兄弟の好みの色合い)はテキサスから運ばれました。

ピンクの岩で作ったんですか??
ピンクのピラミッド。ラッセル兄弟の好みの色ラブラブ


ピンク花こう岩(Pink Granite)というものがどんなものか調べてみました。

アメリカではピンクの花こう岩はたくさんあるようです。
下はグランドキャニオンで採れるものです。
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でもこのピラミッド、ピンクには見えませんが、
磨けばもうちょっと奇麗になるんでしょう。
ちょっと残念です。

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ということで、このピラミッドはラッセルの承認を受けて計画され、
ラッセルの死後に、ものみの塔協会によって建てられたということが
わかりました。しかも「永続する記念碑として最もふさわしい象徴」
として据えられました。

記事の中に気になる文面がありました。
「ラザフォード兄弟のための埋葬場所も用意されている」
という文面があります。

この点は次の投稿で考えます。