ご無沙汰でした。
私の別ブログの更新作業をしておりましたが、ひと段落。
そちらのブログは20周年!
スターウォーズ連載明けに何書こうかと思ってましたが、
こちらのブログでも周年案件を書いて行こうと思います。
まずは50周年!
アイガー・サンクション!
クリント・イーストウッド監督主演案件です。
なお、同じく50周年のジョーズは執筆済です。
作品概要
1975年に公開された、クリント・イーストウッド監督&主演の映画です。
イーストウッド演じるヘムロックは元スパイで殺し屋だったのですが、
今は引退して大学で教鞭をとっております。
そこに最後の仕事の依頼が舞い込み、色々あって引き受けることになりました。
かのアイガー北壁登頂に挑むチームにターゲットが居るとの情報ですが、
それが具体的に誰なのかわからない。
そのチームに紛れ込み、アイガーの岸壁をロッククライミングしながらターゲットが誰なのか模索する、そんな山岳サスペンスです。
クリント・イーストウッドはジャズ愛好家であり、
1975年のジョン・ウィリアムズはbeforeスター・ウォーズ。
まだフルオーケストラ楽曲の作曲家というよりはジャズ寄りのイメージがあった頃。
そんなジョン・ウィリアムズにジャズの曲を付けてもらおうというキャスティングです。
実際、楽曲は全体的にジャズっぽい曲が多いです。
ですが、後年の壮大なオーケストレーションを彷彿とさせる曲もあり、
アルバムとしては多彩な楽曲があって楽しいです。
ただ、曲調は渋いです。
私は北野映画の久石譲を想起しました。
あんな感じの曲調が多いです。
楽曲紹介
私の手元にあるのは2021年発売のINTRADAの2枚組ですが、
1993年発売の1枚ものの13曲を紹介します。
1.アイガー・サンクション
アルプスの大自然を彷彿とさせるような壮大なチャイムとハーモニーから始まり、
エレキ・ギターの音色でイントロが始まります。
渋い感じの曲調です。
やがてピアノによる主題が奏され、弦楽器セクションに引き継がれます。
その後はジョン・ウィリアムズらしく楽曲展開されていきます。
2.アイガー・サンクションのテーマ
フリューゲル・ホルン独奏によるテーマ曲です。
渋くてかっこいいです。
これがね、私にはどう聴いても久石譲の「Brother」のテーマっぽく聴こえます。
当然Brotherの方が後の作品です。
久石譲がこの曲を参考にしたのかどうかは知りませんが、
明らかにこの時代のこのあたりの曲を目指して書いたんだろうなとは思います。
どちらの曲も好きです。
この曲はラブ・シーンに当てられた曲です。
いかにもそんな感じ。
3.50マイルの砂漠
ピアノ主導によるサスペンス・スコアです。
砂漠でのカーチェイスのシーンです。
吠えるホルンが実にジョン・ウィリアムズです。
4.氷河登攀
アイガーの氷河を登るシーンですね。
いかにも寒そうなシロフォンの音色が奏でられます。
孤独な感じです。
チーム登山ではありますが、登山というのは孤独さもはらんだものである。
そんな響きです。
そもそもチーム内の誰かが殺す対象なのですよね。
5.友と敵
エレキ・ギターをフィーチャーした曲ですが、いかにも70年代風です。
かと思ったら後半急に壮大になります。
壮大になったと思ったらベンチャーズみたいなテケテケ音が聴こえてきて、
あまりジョン・ウィリアムズに無い感じの曲です。
6.世界の屋根
アルプスの大自然を描写した壮大なフル・オーケストラ楽曲です。
これは80年代のジョン・ウィリアムズ風ですね。
やはりこういう曲書かせたら天下一品です。
しかしながら1968年に書いたハイジの面影もちらつきます。
7.アイガー・サンクションのテーマ
またテーマですが、今回は軽快にスウィングしてます。
どこで流れていたのかは記憶にないですが、明らかに山というよりは街ですね。
色々なバージョンが聴けて楽しいです。
8.ジョージとの訓練
これは明らかなバッハのフーガ風楽曲です。
ジョン・ウィリアムズの十八番ですね。
ジョージはこの名で女性なのですが、アイガーに行く前の訓練でモニュメント・バレーを駆け回ります。
未知との遭遇を想起しました。
9.アイガー・サンクションのテーマ
またテーマ。
今回は非常にスローなアレンジです。
ジャズ・トリオ風のしっとりとしたメイン・テーマを聴かせてくれます。
10.ジョージがペース・メイカーとなる
アコースティック・ギターによるサブ・テーマです。
全体的に寒さと寂寥感の漂うスコアの中で温かみのある調べです。
11.マイクロフィルムの殺人
サスペンス・スコアです。
エレキ・ギターが寒々しく奏でます。
後半は冒頭の殺人シーン。
このシーンで殺人を実行した犯人をヘムロックは追っているわけです。
12. アップ・ザ・ドレインパイプ
文字通りドレインパイプを登るシーンです。
ドレインパイプ。
陸屋根の建築物の雨水を排出するために外壁面に取り付けられ、
地面近くあるいは地中に達している外樋ですね。
思わず本業の建築士っぽく解説してしまいましたが。
なお、我が北海道には外樋なんて基本的にはありません。
凍るから。
ヘムロックがその樋を登ってアパートに侵入するシーンです。
ピアノとバス・クラリネットによるサスペンス調の曲です。
後半はジョン・ウィリアムズっぽい豪快な事件的スコアが鳴り響きます。
13.アイガー北壁
ずんずんずんずん聴こえてきて、やがて壮大な響きに支配されます。
ちょっとだけ新たなる希望のごみ圧縮機のシーンっぽい感じの曲です。
後半はエレキ・ギターによるメイン・テーマ。
しっとり聴かせて曲が終わります。
映画の最終シーンです。
以上です。
スターウォーズ以外は基本的にはこのくらいの感じで解説記事書いて行きます。
肩の力を抜いてね。
よろしくお願いします。

