来月7月11日に新しいスーパーマン映画が公開されますが、

その予告でジョン・ウィリアムズ作曲の1978年版のテーマ曲が

大幅アレンジして使用されています。

果たして本編であのテーマは流れるのでしょうか?

 

もしかするとメイン・テーマ以外にも引用があるかもしれません。

あるいは本編では全く引用されないかも知れませんが・・・。

 

本日より新作への期待を込めてスーパーマンの楽曲解説をしていきます。

 

 

スーパーマン

 

 

スーパーマンの歴史

 

まずは前提知識としてスーパーマンの歴史を語らねばならないと思うんです。

とはいえ私は特にはアメコミ界隈に詳しいわけではないので調べながら軽くですよ。

歴史に興味がない方は次のチャプターまでスクロールして飛ばして下さいね。

 

 

スーパーマンは1938年にジェリー・シーゲルとジョー・シャスターにより創造されました。

1941年には早くもアニメ映画が製作されています。

 

次に1948年より連続活劇映画が製作され、

1952年~1958年にはテレビ・シリーズが製作されています。

このテレビ・シリーズのテーマ曲は1978年映画版の原点とも言える、

ヒロイズムに満ちた曲となっております。

この曲はスーパーマン・ザ・オルティメイト・コレクションというアルバムに収録されているので一聴の価値があります。

 

スーパーマン・ザ・オルティメイト・コレクション

 

 

そして1978年にクリストファー・リーヴ主演でスーパーマン(・ザ・ムービー)が公開されました。

ここからの4作をリーヴ版スーパーマンとしましょう。

この映画では最初にジェリー・ゴールドスミスに作曲がオファーされましたが、

最終的にはジョン・ウィリアムズが作曲し、珠玉の名曲を書き上げました。

 

 

続いて1981年スーパーマンⅡが公開されましたが、プロデューサーの意向により前作の監督であるリチャード・ドナーは降板させられます。

それと同時に音楽からもジョン・ウィリアムズが降板し、

後任としてケン・ソーンがジョン・ウィリアムズの音楽を活用しつつも新曲も書きます。

1983年スーパーマンⅢについてもケン・ソーン

この2作は正直ジョン・ウィリアムズ御大の初作には及びません。

 

なお、2006年にリチャード・ドナーが初作と同時に撮影済みだった素材を再編集し、

スーパーマンⅡ リチャード・ドナーCUT版が発売されました。

これにはジョン・ウィリアムズが書き下ろした劇伴も添えられ、素晴らしい出来のスコアを聴くことが出来ます。

 

1978年スーパーマンⅣではジョン・ウィリアムズが再登板し、新たなキャラクターのテーマ曲を書き上げました。

しかしそれを仕上げるまではスケジュールが合わず、スター・トレックのテーマで有名なアレクサンダー・クーリッジが劇伴を仕上げています。

クーリッジ作曲のスター・トレックのテーマはアメリカ横断ウルトラクイズのテーマとしても有名なアレです。

若い世代は分からないかな?

 

リーヴ版スーパーマンは4作でおしまい。

なお、1984年にはスピンオフとしてスーパーガールが製作され、

これにはジェリー・ゴールドスミスがジョン・ウィリアムズにも勝るとも劣らない魅力的で勇壮なテーマ曲を書き上げています。

これも先述のオルティメイト・コレクションに収録されています。

俯瞰的にスーパーマン音楽を聴くには大変おススメのアルバムです。

 

 

キリがないのでこの先は映画以外の作品は割愛します。

 

しばらく間が空いて、2006年スーパーマン・リターンズが公開されます。

この作品ではジョン・ウィリアムズリーヴ版テーマ曲がカム・バック。

リーヴ版テーマ曲の登板は今のところこれが最後。

本編の劇伴はジョン・オットマンが手掛けています。

 

 

次に2013年マン・オブ・スティール公開。

ここからDCエクステンデッド・ユニバースが開始。

これには現代映画音楽の双璧、ハンス・ジマーがジマー節を轟かせ、

脱ジョン・ウィリアムズに成功しています。

今年のスーパーマン映画の予告の曲は、

雰囲気ジマー、メロディはジョン・ウィリアムズというハイブリッドになっています。

 

この先はDCEUのスーパーマンvsバットマンジャスティス・リーグと続いていきます。

正直に言いますが、DCEUはスーパーマンvsバットマンまでしか観てないのでよくわかりません。

だってジャスティス・リーグ、長すぎないっすか?

アメコミの長い映画は正直マーベルでおなかいっぱいで・・・

 

そしてDCEUもあえなく打ち切り。

完全仕切り直しで2025年ジェームズ・ガン版スーパーマンとなります。

あぁ、長かった。

 

 

 

スーパーマン(1978年)楽曲のテーマ解説

 

ここでは1978年のリーヴ版スーパーマン初作の各テーマ曲を解説します。

スーパーマンはライトモチーフ音楽とは言えず、

各必要な時に必要な曲を引用している感じです。

 

 

 

スーパーマン・マーチ

 

 

はい、言わずと知れたスーパーマンのメインテーマ曲ですね。

これは金管4重奏に鬼アレンジしてみました。

こんなに金管奏者を酷使したら死にますので、実奏では決してマネしないで下さい。

これはDTMだから出来ているのです。

 

楽譜内に注記を付けておきましたが、この曲は以下の構成になっています。

 

ファンファーレ → 助走 → テーマA →テーマB → ファンファーレによるテーマ

→ 愛のテーマ → 助走 → テーマA → ファンファーレによるテーマ → 終曲部

 

劇中の曲は主にほぼこの中のメロディで出来ています。

 

 

なお、テーマAの部分がスター・ウォーズ・メイン・タイトルによく似ている。

あるいはどっちがどっちだか判らないと評されます。

どちらも出だしが ソソソド---ソー です。

調は違いますが、これはジョン・ウィリアムズの大きな特徴です。

 

ドとソで始まる曲はだいたいジョン・ウィリアムズ。

あるいはジョン・ウィリアムズの曲は大体ドとソで始まると覚えて帰って下さい。

異論のある方はコメント欄にジョン・ウィリアムズの曲以外でドとソで始まる曲を書いて行って下さい。

私は異論があるので「ドビュッシー作曲 小組曲 第3曲 メヌエット」を挙げておきます。

 

 

 

 

スーパーマン 愛のテーマ

 

 

これはスーパーマン・マーチの中間部にも出てくるメロディですが、

重要なので別アレンジしました。

本作のヒロイン、ロイス・レインのテーマとも呼べます。

 

スーパーマンとロマンチックな夜の飛行をするシーンで印象的に流れ、

今作以降でもロイス・レインの登場シーンで流れます。

逆にロイス・レインが居ないシーンでは流れないので、

彼女のほとんど出てこないスーパーマンⅢでは流れません。

 

スーパーマンⅣでのロイス・レインとの飛行シーンでもきっちり流れるのが大変良いです。

 

また、本編内ではレスリー・ブリッカス作詞の詩が曲に合わせて朗読されます。

Can you read my mind?から始まり、そう題されています。

レスリー・ブリッカスはホーム・アローンフックでも作詞を手掛けており、

チップス先生さようならでは作曲を手掛けてジョン・ウィリアムズが編曲をしています。

 

 

 

惑星クリプトンのテーマ

 

 

スーパーマンの故郷、惑星クリプトンのテーマです。

地球上に築いた北極の要塞でのシーンでも流れます。

クリプトン人の気高さを象徴するような気高い印象の曲です。

 

 

 

レックス・ルーサーのテーマ

 

 

1,2,4作目のヴィラン、レックス・ルーサーとその一味のテーマ曲です。

狡猾なレックス・ルーサーを象徴するような印象の曲です。

 

 

 

ケント家のテーマ

 

 

スーパーマンことクラーク・ケントの地球での我が家、クラーク家のテーマです。

異星人と知りながら深い愛を注いでくれた地球の両親とのシーンで流れます。

穏やかで家庭的であり、同時に偉大なる愛を感じされてくれるような、そんな曲です。

これも4作目でも流れます。

 

 

 

1作目のテーマ曲は以上です。

次回よりサントラ盤の解説をします。