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26.エピソード2 クローンの攻撃サントラ解説 前編

 

2ヶ月ぶりの更新!

とりあえずはお盆までにエピソード3まで更新したいと思ってます。

思ってはいます。

エピソード2と3は正直そんなに書く事も無いんですがね。

 

スター・ウォーズ エピソード2 / クローンの攻撃 オリジナル・サウンドトラック

 

サントラ盤は発売当時ジャケットが4種類展開されました。

上記の他に、

 ヨーダ・バージョン

ジャンゴ・フェット・バージョン

アナキン&パドメ・バージョン

 

私が購入したのはヨーダ・バージョンでした。

エピソード2のヨーダにはしびれましたからね。

 

そうそう、エピソード2は個人的に思い入れがあるエピソードなんです。

映画館でリアルタイムで観たのは今作からですから。

エピソード1の時はスター・ウォーズ観た事無くて興味なかったんですね。

 

エピソード2からはどっぷりハマって、

ボトルキャップをコンプしたりしていました。

 

 

 

エピソード2のライトモチーフ

 

 

エピソード2と言えばこれですね。

 

愛のテーマですよね。

映画全編で流れる名曲です。

 

銀河の運命を変えてしまった禁断の愛。

美しくも儚く悲しいメロディが紡がれています。

こんなに切ない曲を私は他に知りません。 

 

一度生演奏で聴いたことがあるのですが、感動的な演奏でした。

ありがとう、太田弦指揮 札幌交響楽団

素晴らしいアンコール演目でした。

 

 

エピソード2のライトモチーフはもう一つ。

 

陰謀のテーマです。

なにそれ聞いたこと無い。

それはそうだ、私が雰囲気で名付けました。

 

クローンの攻撃は陰謀渦巻くミステリーを巡る話ですから、

このテーマも結構流れてきます。

♪陰謀渦巻く美しい星♪

は子門真人が唄った曰く付きの「スター・ウォーズのテーマ」の歌詞ですが、

あれはきっとエピソード2の事を唄ってたんですね。

誰が知ってるんだそんな歌!

♪ゆーけー遥かとーぉくぅー♪

 

 

エピソード2のライトモチーフは以上です。

他には私のカウントではライトモチーフに該当するメロディは無さそうでした。

 

 

 

  楽曲解説

 

本作はエピソード1と違い、楽曲の編集が控えめです。

サントラ盤として聴きやすくなっています。

その代わり完全版が発売されていません。

完全版欲しい・・・。

 

楽曲のタイトルは内容とは必ずしも一致しません。

その辺はしっかり解説していきます。

 

1.「スター・ウォーズ」メイン・タイトル~コルサントでの襲撃

 

まず言えることは、メイン・タイトルの音源は

エピソード1の録音の流用であるという事。

エピソード1で決定版過ぎる録音が出来たという事で良いでしょう。

 

次に言える事は、収録音量が小さすぎると言う事。

これ単品で聴く分にはあまり問題ないですが、

他のエピソードから連続で聴く場合は

エピソード2だけボリュームを上げる事になります。

 

 

さて、メイン・タイトルはいつものやつですが、

問題はその次に何が流れるかですね。

 

本作でもメイン・タイトル直後の曲ではありません。

オビ=ワンがカミーノに到着してからラマ・スー首相に会うまでの

一連の曲が流れます。

全くもってコルサントでの襲撃では無い事にご注意ください。

 

まず、メイン・タイトルの直後はうねるようなパッセージが流れます。

荒れ狂うカミーノの海の描写だと思います。

オビ=ワンはエイウァーというエイみたいなクリーチャーに乗ってます。

 

オビ=ワンがトーン・ウィーに出迎えられると、

陰謀のテーマが流れます。

カミーノアンが陰謀に加担しているわけではないですが。

 

 

2.アクロス・ザ・スターズ(「クローンの攻撃」愛のテーマ)

 

先ほど解説した愛のテーマのコンサートバージョンです。

じっくり味わって聴きましょう。

 

 

 

3.暗殺者ザム~コルサントでの追走劇

 

ジャンゴがザムにパドメの暗殺に関する指示をしているシーンから

曲が始まります。

静かにパーカッションが鳴らされます。

次にパドメの居室でオビ=ワンとアナキンが会話しているシーンです。

曲はまだ静かです。

 

パドメの元に暗殺ドロイドがコウハンという毒虫を送り込むと、

オビ=ワンとアナキンがそれに感づき、アクションスコアが始まります。

オビ=ワンが窓を突き破って暗殺ドロイドにぶら下がると、

曲が一気に加速してジョン・ウィリアムズお得意の

スピーディーなスコアが展開されます。

この部分のスコアは本編では編集されまくりで全然サントラ通りには進みません。

 

途中でコルサントの夜の様子を描写するエレキギター

パッセージが奏されますが、残念ながら本編ではこの部分は流れません。

スターウォーズ9部作中唯一のエレキギターの出番でしたが。

 

ちなみに、A.I.のスコアにもエレキギターのパートがありますが、

あれは息子のジョセフ・ウィリアムズが手掛けたようです。

良き親子共作ですね。

 

親子共作と言えば、ニュー・シネマ・パラダイス愛のテーマ

あれもエンニオの息子のアンドレア・モリコーネの作曲です。

名曲です。

 

 

話がだいぶ脱線したので戻します。

 

オビ=ワンとアナキンが暗殺者を追ってバーに入ると

曲は落ち着きサスペンス調になります。

オビ=ワンがザムの腕を切り落とすと陰謀のテーマが流れます。

 

ジャンゴが飛び去り、ジェダイ評議会に場面が移った所で曲が終わります。

 

 

 

4.ヨーダと若き弟子たち

 

シーンが少し飛びます。

ナブー行きの難民船に乗るパドメとアナキンのシーンから曲が始まります。

 

アナキンがジェダイには愛が奨励されていると語るシーンで

愛のテーマが流れます。

 

愛を語り、愛のテーマを流す

単体映画としては陳腐です。

しかしながら、これは大いなる伏線なのです。

陳腐な愛を描いたからこそ、次作での悲劇性が際立っているわけです。

もう今作は陳腐でよろしい。

陳腐であるほどよろしい。

草原で転がるのがよろしい。

これは狙った陳腐なのです。

 

 

シーンが変わり、ヨーダの元を訪れるオビ=ワン。

ここで当然ながらヨーダのテーマ

 

ジェダイ候補生がオビ=ワンの探している星のデータは

誰かが消したのだと言います。

それはジェダイの誰かが陰謀に加担したと言うこと。

ここでフォースのテーマが流れます。

 

再びシーンが変わり、難民船が愛のテーマと共にナブーに到着します。

 

 

5.コルサントを離れて

 

シーンが少し戻ります。

コルサントでパドメが侍女のドーメに別れを告げるシーンです。

オビ=ワンはアナキンに行動についての指示をします。

 

アナキンとパドメが2人とR2で出立するとフォースのテーマが流れます。

 

難民船が離陸すると曲が盛り上がり、曲が終わります。

 

 

 

6.アナキンとパドメ

 

アナキンとパドメの食事のシーンです。

フォースを使ってじゃれついてます。

 

シーンは暖炉の前に移ります。

愛のテーマがとうとうと奏されます。

 

パドメは胸元を強調した服を着ています。

もうこれはハニートラップなんだよ。

アナキンに同情を禁じ得ないです。

 

最後に曲が盛り上がってる部分は多分本編ではカットされています。

シーンの入れ替えでもあったか。

 

 

 

7.ジャンゴの逃亡
 

ジャンゴ・フェットvsオビ=ワン・ケノービ

かっこいいシーンにはかっこいい曲。

スレーブIもかっこいいですよね。

 

スレーブⅠが飛び去ると場面が変わり、

パドメとアナキンがタトゥイーンに到着し、ワトーの元に訪れます。

 

 

 

これでサントラ収録曲の半分!

続きは後編!

 

 

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