今週の金曜ロードショーはホグワーツの2年目、
ハリーポッターと秘密の部屋です。
というわけなので、今週も張り切って耳コピしました。
解説していきます。
本作の監督はクリス・コロンバス続投。
音楽担当もジョン・ウィリアムズ御大が続投。
ハリウッドのファンタジー映画の黄金コンビですね。
前作ではライトモチーフの手法で音楽づくりが成されていました。
今作では少し様子が変わりました。
ライトモチーフが抑えめです。
新テーマは主に6曲ありますが、あまりライトモチーフ的使い方はされていません。
テーマ曲として流れはしますが、こう、何かを示唆するような、
そんな使い方がされているのは不死鳥フォークスくらいです。
なお、次作まで来ると全くライトモチーフ音楽では無くなります。
ライトモチーフ音楽では御大に叶う作曲家居ませんから、
御大なりに次の作曲家へバトンを渡す準備をしていたのかな?
では、今作の新テーマを紹介します。
まずはコンサートでも定番の曲、不死鳥フォークス。
優雅極まりない曲です。
耳コピmidiでは優雅さが再現出来てませんが。
これはチャイコフスキーの3大バレエのワルツに匹敵する曲だと思います。
白鳥の湖のワルツに匹敵する流れるメロディ。
ディズニーも引用した眠りの森の美女のワルツに匹敵する優雅さ。
花のワルツに匹敵する華やかさ。
これは今世紀の映画音楽のマスターピースと言えるでしょう。
次はタイトル音楽、秘密の部屋です。
これはですね、映画全編で流れていますね。
特には秘密の部屋について言及しているシーン、
謎の血文字が発見されるシーン等で流れます。
ライトモチーフと言うよりは、
映画を盛り上げるためにシーンごとに流れる印象です。
次は微笑みイカサマ野郎、ギルデロイ・ロックハートのテーマです。
ALLユニゾンですね。
胡散臭いですね。
これもライトモチーフと言うよりは、本人の見せ場で流れます。
テーマ曲です。
本人が出ていても、見せ場でなければ流れませんので
ライトモチーフとは言い難い。
次が問題でして、屋敷しもべ妖精ドビーです。
(下記24/06/23改稿)
これはですね、あんまり流れないです。
しばらく気付かなかったんですが、
再上映の際に映画館で鑑賞したら聴き取れました。
冒頭のハリーのシーンでちょっとだけ、しかしはっきりと流れていました。
残念ながら、シリーズ最終章でのドビーのいいシーンでは
デスプラ作曲の別のテーマ曲に置き換えられています。
次は蜘蛛嫌いの皆さんのトラウマ、蜘蛛軍団のテーマです。
これはね、ライトモチーフと言えなくもないかも知れないです。
蜘蛛が出てきたら流れますからね。
特にアレンジはされないですけど。
あんまり気味の良いテーマではないですね。
最後に嘆きのマートルのテーマです。
マートルは幽玄な感じのコーラスと共に出てきますが、
そのコーラスはライトモチーフというよりは情景音楽なんですね。
で、どれがライトモチーフ的なフレーズかと言うと、
私はこれであると判断しました。
このユーモラスな感じがマートルにぴったりですよね。
この耳コピでは3連符で跳ねておりますが、
陰鬱な感じで登場する時は跳ねません。
これはライトモチーフ的と言えるかと思います。
ただ、いかんせん女子トイレのシーンにしか登場しないんですよね。
最後に前回のテーマですがこれ、
これ前作では確かに賢者の石のテーマとして使われていました。
賢者の石関係ないシーンでは流れてなかったですから。
ですが、賢者の石関係ない今作でも多量に流れていました。
これはライトモチーフとしての切り替えが成されています。
陰謀のテーマ、あるいはトム・リドルのテーマと言えるでしょう。
今作のテーマ曲解説は以上です。
明日、続いて曲目解説を執筆します。