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17.エピソードⅥ ジェダイの帰還 特別篇 Disc.2 クライマックス

クライマックス!

三部作のクライマックスです!

クライマックスは大盛りあがりなので前後編には収まりきりませんでした。

クライマックス編を差し込みます。

 

スター・ウォーズ エピソードVI/ジェダイの帰還

 

 

 

6.ライトセーバー/イウォーク・バトル

圧倒的CM開け感のある入りでの帝国のマーチから曲は始まります。

が、本編では流れません。

 

次に穏やかに皇帝のテーマが流れてきます。

皇帝がルークにライトセーバーを捕ることを唆せてます。

にわかに感情が盛り上がり、ライトセーバーをヴェイダーと切り結ぶ所で

場面はエンドアの地上に移ります。

 

曲はエンドアバトルのバトルミュージックとなります。

この曲はコンサート組曲の「森林の戦い」として纏められています。

 

劣勢だったイウォーク軍が反転攻勢に出るとイウォーク族のテーマが流れます。

バトルミュージックにアレンジされていてとてもかっこいいです。

この辺の御大のホルン芸は流石の一言ですね。

イウォークも角笛吹いてますし、ホルンのルーツは角笛ですからね。

もうイウォークバトルに音楽当てられるのはジョン御大しか考えられないです。

 

 

 

7.エンドアの戦いⅡ(負傷したレイア/激戦の始まり/シールド発生装置の爆破/ダーク・サイドへの誘惑/皇帝の死)

本編と曲の頭が全然違います。

レイアがトルーパーに肩を撃たれると、

まさに撃たれた感じのレイアのテーマが演奏されます。

 

銃を向け歩み寄るトルーパーに対しレイアがこっそり銃を構え、

ハンが「愛してる」、レイアが「わかってる」と、

ウィットに富んだ前作のセルフパロディをするシーンで

短くハン・ソロとレイアが流れます。

 

レイアが発砲するとバトルミュージックへ。

そこへ歩み寄るAT-ST。

ハンが観念すると曲は静かになりますが、中にはチューバッカが乗っていました。

 

場面は変わり、皇帝の玉座の前でルークとヴェイダーが

ライトセーバーでバトルしています。

皇帝が見守り、皇帝のテーマが流れます。

 

皇帝の唆しを聞きルークが我に帰ると、フォースのテーマが流れます。

 

ヴェイダーは再び斬りつけますが、ルークは父の説得を試みます。

ここで再度崇高なフォースのテーマ

しかし皇帝に逆らえないヴェイダーはライトセーバーを

ルークのいる通路の吊り柱に飛ばし、ルークがそこから落ちると

強めの金管アレンジがなされた皇帝のテーマが流れます。

 

場面は変わり宇宙戦。

反乱軍の奮戦に合わせ爽快かつ緊迫したバトルミュージックが流れます。

 

更に場面は変わりエンドア地上でハンが帝国将校に擬態して

基地の裏口のドアを開けさせると、反乱軍とイウォーク軍がお出迎えして

角笛を模したトランペットのパッセージで反転攻勢をお知らせします。

 

場面は皇帝の謁見の間へ戻り、静かにヴェイダーがルークを探しています。

うっすらと皇帝のテーマが流れます。

ヴェイダーがルークの妹の存在を察知し、妹の勧誘を仄めかすと

ルークが怒りに我を忘れヴェイダーに斬りかかります。

ここで邪悪なコーラスが流れますが、ダーク・サイドのルークのテーマです。

ここでルークがダーク・サイドに転向していたら今後のルークのテーマは

このメロディに変わっていたことでしょう。

 

ダーク・サイドに片足を突っ込んだルークはヴェイダーを圧倒し、

ヴェイダーの右手首を切断すると、それを見ていた皇帝が褒め称え、

皇帝のテーマが流れます。

皇帝が余の配下になれと宣言すると、ルークはきっぱりとセーバーを投げ捨て

「僕はジェダイだ。かつて父がそうであったように。」と名言を吐き、

フォースのテーマが流れます。

 

場面は変わりエンドアの地上。

基地に爆薬を仕掛けたハンたちが走って基地から離れるシーンで

激しい金管のパッセージが流れます。

うっすらとイウォーク族のテーマが混じっています。

 

場面は更に変わり宇宙戦。

アクバー提督がシールドの消滅を宣言するとランドはデス・スターの破壊に向かい、

反乱軍のファンファーレが吹き鳴らされます。

 

場面はすぐに皇帝の謁見の間に戻り、

皇帝の勧誘を拒んだルークに皇帝がフォース・ライトニングを見舞います。

曲はもちろん皇帝のテーマです。

強めにアレンジされてます。

 

ルークは父に助けを求め、皇帝はなおも電撃を食らわせます。

それを見ていたヴェイダーはジェダイへと帰還し、皇帝を高々と持ち上げると、

皇帝をシャフトへと投げ込みます。

曲は堂々たるフォースのテーマ

ここでヴェイダーのテーマなどではなく、

フォースのテーマを堂々と演奏することでヴェイダーのジェダイへの帰還を

はっきりと示しています。

なんと正しいライトモチーフの使い方だろう。

三部作で使われ続けてきたライトモチーフのカタルシスはここで達成に至ります。

ここのフォースのテーマを噛み締めましょう。

なんとなく聴いている場合じゃないですよ!

 

皇帝が落ちていくと、邪悪なコーラスが明快な下降音で一緒に落ちていきます。

非常にわかりやすい。

皇帝は死んだ、、、はずだったんですけどね?

 

 

 

うーん、クライマックスは続きますが今回も長くなったのでここで切ります。

2曲しか解説してませんが濃密すぎる。

残り5曲ありますが、あんまり長くはならないと思うので続きは後編で!

 

 

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