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15.エピソードⅥ ジェダイの帰還 特別篇 Disc.1 後半

ジェダイの帰還のサントラ解説2回目です。

Disc1後半では皇帝陛下イウォークが登場します。

 

スター・ウォーズ エピソードVI/ジェダイの帰還

 

 

 

8.皇帝の到着/ヨーダの死/オビ=ワンの忠告

圧倒的CM開け感のある入りで帝国のマーチが演奏されます。

実際TV放送の時はCM開けここから始まります。

 

大写しになる第2デス・スターに到着するシャトル。

ヴェイダーが降りてくると、続いて皇帝陛下の到着です。

ここで邪悪な皇帝のテーマが初登場。

 

サントラでは一旦ヴェイダーのテーマで締めますが、

ここは本編では別の音に差し替わっています。

 

場面は惑星ダゴバへ変わり、サントラではルークのテーマが流れます。

 

本編ではそれに続くヨーダのテーマから流れます。

 

マスター・ヨーダは年老いていて、寿命を悟っています。

マスター・ジェダイでも死は免れないことをルークに語ると、

フォースのテーマが1フレーズ流れます。

 

再びヨーダのテーマに戻り、ルークとの会話は続きます。

ルークのテーマフォースのテーマを織り交ぜつつ

マスター・ヨーダによる説法がなされ、

学んだことを次の世代に伝えるのだという所でフォースのテーマが力強く演奏され、

悲しげなヨーダのテーマが流れる所でヨーダはフォースと一体になります。

 

失意に沈むルークの元へオビ=ワンが現れる所でクレッシェンドして

曲は一旦中断。

本編ではここから曲もカット。

オビ=ワンは「一面的な真実である」とスターウォーズ・ファン以外を

イラッとさせることが出来る歴史的な言い訳を語ります。

 

サントラではオビ=ワンの語りに合わせてアレンジされた

フォースのテーマが幽玄な感じで演奏されます。

 

レイアがルークの妹であるという核心的な事を語るシーンで

レイアのテーマが演奏され、ここから本編でも流れます。

 

最後にミュート・トランペットによる鋭いファンファーレが演奏され、

場面は反乱軍艦隊に移り、曲は終わります。

 

 

9.反乱軍の作戦会議

モン・モスマが皇帝がデス・スターに居るという事を語る所から

曲が流れ始めます。

アクバー提督が作戦を語りだすと軍楽的な希望に満ちた曲が流れます。

 

そこにルークが登場するとルークのテーマが流れます。

 

出撃デッキの様子が映し出され、再び軍楽的な曲が流れると曲は終わります。

 

 

10.シャトル・タイディリアム

ハン・ソロがシャトル・タイディリアムを発進させる所から曲が始まります。

不安そうな感じです。

 

場面がデス・スターの皇帝の間に移ると、

皇帝のテーマで聴かれた邪悪な感じのコーラスが流れます。

が、皇帝のテーマでは無いようです。

 

場面がハン達に戻ると曲が一瞬明るい調子に戻ります。

が、エンドアの封鎖線を突破出来るか不安なので、やはり不安な感じです。

 

ルークがヴェイダーに存在を感知されると悟ると

フォースのテーマが流れます。

 

場面がエグゼクター艦橋のヴェイダーに移るとヴェイダーのテーマ

 

ヴェイダーとルークがフォースを感知し合うとフォースのテーマ

 

最後にヴェイダーが意図的にハン達を見過ごした事が描写されると、

ヴェイダーのテーマが演奏され、曲は終わります。

 

 

11.スピーダー・バイク・チェイス/イウォークの里

ハン達が森でスカウト・トルーパーを発見するシーンから曲が始まります。

ハンが枝を踏み、トルーパーに気付かれるとアクションスコア開始。

レイアとルークはスピーダー・バイクでトルーパーを追跡開始。

ここで一旦曲は中断。

スピーダー・バイク・チェイス本編はほぼ音楽的には無音です。

 

ルークが最後のトルーパーをライトセイバーで始末すると曲は再開。

ルークがハン達のもとに戻るシーンではコミカルな曲が流れます。

 

場面は移り森の中に倒れるレイア。

忍び寄る不審な獣。

低音の不穏な音楽が流れます。

ところが可愛いイウォーク、ウィケットの姿が映ると曲は再度停止。

 

レイアとウィケットが交流を始めると原始的な打楽器音が聴こえてきます。

打楽器音のイントロに導かれ、ここでイウォーク族のテーマが登場。

 

ウィケットがトルーパーの存在を察知すると曲は停止。

 

立ち止まっている敵すら撃ち当てられないノーコンなトルーパーが銃撃してくると、

レイアとウィケットは倒木に隠れ曲が再開。

銃撃戦が始まり一瞬のアクションスコア。

アクションアレンジのレイアのテーマが流れます。

 

ウィケットが反撃し、敵を倒すとイントロからイウォーク族のテーマが流れ、

このシーンは終わります。

 

場面はデス・スターの皇帝の間に移り、

ヴェイダーが現れるとヴェイダーのテーマ

皇帝にルークの事を報告すると皇帝のテーマが流れます。

なお、皇帝のテーマの直前にうっすらとイウォーク族のテーマが紛れています。

本編では全然聴こえません。 

 

場面はエンドアに戻り、ルークとハンがレイアの痕跡を発見すると

レイアのテーマが流れます。

ハンがレイアの無事を案じるシーンでハン・ソロとレイア

 

チューイがぶら下がっている獣肉に釣られて歩いていくシーンで軍楽調の曲。

一行が見事に罠に捕らわれると急なフォルテッシモ。

木管楽器のコミカルなパッセージが演奏され、R2が網を切ると下降音。

サントラではここではっきりとしたハン・ソロとレイアが演奏されますが、

本編では流れません。

イウォーク達が登場し、イウォーク的なパッセージが奏されると曲は終わります。

 

 

12.空中浮遊/C-3POの語る武勇伝

イウォークに捕らえられたルークがイウォークを脅すために

3POをフォースで空中浮遊をさせるシーンで曲が始まり、

フォースのテーマが流れます。

 

ルーク達が開放されると明るい曲調となり、レイアと再会すると曲は終わり。

3POが反乱軍の武勇伝を語るシーンから曲は再開。

3POの語りに合わせてラフなアレンジがされた各ライトモチーフが流れます。

 

まずはピッコロによるルークのテーマ。次にヴェイダーのテーマ

その次にフォースのテーマ

ベスピンにルークが来るとルークのテーマ

ベスピンの名シーンに合わせてハン・ソロとレイア

 

 

13.ジャバ宮殿の音楽:ジャバ・バロック・リサイタル

これはレアなジョン・ウィリアムズによるバロック音楽。

バロックっぽい音楽はありますが、バロック音楽そのものはこれくらいかも。

ドロイド達がジャバの宮殿に到着した直後に流れているソースミュージックです。

 

曲の尺は3分ありますが、全尺は本編では流れません。

もっと聴いていたい心地が良い曲です。

 

 

14.ジェダイ・ロック

これもジャバの宮殿のソースミュージックです。

ミック・ジャガーをモチーフにデザインされたエイリアン、

サイ・スヌートルズが唄うロック・ミュージックですね。

 

オリジナルの劇場公開版ではラプティ・ネックといって、

ジョン・ウィリアムズの息子のジョセフ・ウィリアムズが作詞した曲でした。

特別編では差し替えられて全く別の曲になっています。

 

 

15.セール・バージの戦い(未使用ヴァージョン)

未使用とはいえもちろん完成度の高いアクションスコアです。

色々と興味深い曲ですが、画面に合わせて再生してみると色々見えてきます。

 

・ルークが飛び込み台から跳躍する所からアクションスコアスタート。

・レイアがジャバを絞め殺すところの曲が秀逸。

・ヒア・ゼイ・カムは流れないがヤヴィンの戦いがちょっと流れる。

・一瞬イウォーク族のテーマのパッセージが顔を出す。

・ハン・ソロとランドのコミカルな掛け合いのところが

 森林での戦い(コンサート組曲)に流用されている。

 

 

 

Disc1は以上です。

来週は更新する時間は無さそうなので続きは再来週!

 

 

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