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9.エピソードⅣ 新たなる希望 特別篇 Disc.2 後半

 

エピソードⅣのラストです。

 

いきましょう。

 

スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望

 

7.恐怖のゴミ圧縮機

恐怖映画みたいなタイトルですが、タイトル通りの場面です。

 

メイン部分にはにライトモチーフは用いられていません。

 

恐怖を煽る音楽となっています。

 

途中にちょっとだけ帝国のモチーフが流れますね。

 

 

 

8.トラクター・ビーム/狭間を飛び越えて

前半はそろそろと忍び足でベンがトラクター・ビームを解除しに

操作盤に向かうシーン。

 

忍び足なので静かな音効みたいなゆったりした音が流れています。

 

 

一方の後半は本作のハイライトの一つ。

  

帝国のモチーフが流れている中でルークとレイアは帝国軍に追われますが、

隔壁を閉じてその操作盤を破壊します。

 

ところが目の前には大きな狭間。

 

操作盤を破壊したので橋は出せない。

 

華々しいルークのテーマと共にルークが上方の配管にワイヤーを投げ、

レイアのテーマと共にレイアがルークに景気づけのキスをし、

ターザンの如く狭間を飛び越えます。

 

 

これぞアクションの王道。

 

明らかに狙って古典的に作っています。

 

 

9.ベンの死/TIEファイターの攻撃

これも本作の聴きどころスコア。

 

さすがに映画の終盤30分のスコアとなると聴きどころが続きます。

 

 

まずは、フォースのテーマと共にベンがルークとレイアの安全を確認します。

 

2人が無事に逃げるのがフォースの定めなので。

 

あるいはフォースの意思を確認したのかもしれません。

 

  

そしてレイアのテーマと共にベンがフォースと一体になります。

 

タイトルに“ベンの死”とありますが死とはちょっと違います。

 

肉体ごと2人を守るよりも、

フォースと一体化して影ながら守る事がフォースの意思であると

そう判断して肉体の呪縛からの開放を行ったのです。

 

明らかに仏教的な描写ですね。

 

輪廻からの開放、すなわち解脱ですね。

 

いや別に宗教論を語りたいわけじゃないんですが、

ここで重要なのは、

死の瞬間に流れているのがベンのテーマ(フォースのテーマ)では

ないということです。

 

メロディの音楽的効果をベースに論じちゃうと身も蓋もないので止します。

 

ベンは銀河系の未来を2人の若者に託しました。

 

ルークはここまでずっと一緒に旅してきましたが、

レイアとは久しぶりの再開。

 

そしてレイアが無事にルークと合流したのを見て

自分の肉体的役割の完了を悟ったわけです。

 

だからここで流れているのはレイアのテーマなんですね。

 

 

そして曲の後半はTIEファイター戦。

 

いわゆる「ヒア・ゼイ・カム」という曲で、

スターウォーズ組曲にも含まれる曲です。

 

ダイジェスト版やベスト盤でもたいていこの曲入っていますね。

 

反乱軍のファンファーレを組み込んだ華々しいバトルミュージックで、

後の作品でも度々流れる曲となっております。

 

 

ラストにはデス・スターのモチーフも流れますね。

 

 

 

 

10.ヤヴィンの戦い

 (第4の月からの出撃/Xウィングのデス・スター攻撃/フォースを使え)

 

本作のクライマックス!

 

宇宙戦の大団円!

 

もうここぞとばかりにライトモチーフばっかり鳴り響きますね。

 

いちいち摘んでたらきりがありません。

 

手に汗握る9分間のバトルミュージックとなっています。

 

書くこといっぱいあるかと思いきや、逆に全然ないですね。

 

考えるな、感じろ! と言ったところです。

 

ヨーダというよりブルース・リーの教えですが。

 

でも各ライトモチーフを踏まえながら聴くにはこんなに楽しい曲無いですね。

 

 

踏まえて下さい↓

 

 

 

11.王座の間/エンド・タイトル

超名曲で大団円。

 

これはもはやスターウォーズを象徴する曲と言っても過言ではないでしょう。

 

エンド・タイトルに至ってはスピンオフを含む全映画作品が

この曲を踏襲しています。

 

 

まず、ファンファーレと共にルークたちが王座の間に登場します。

 

そして力強いフォースのテーマと共にレイア姫のいる王座まで進んでいきます。

 

  

そして希望に満ちた共和国のテーマが初登場。

 

 

これは明らかにエルガー風に作曲されていますね。

 

そしてルークのテーマの第2テーマ。

 

その後共和国のテーマに戻ってエンド・タイトルに入ります。

 

 

エンド・タイトルの頭の

♪ジャンジャ ジャンジャ ジャンジャ ジャジャジャジャン!

は明らかに「めでたしめでたし」です。 

 

スターウォーズはそもそもおとぎ話なわけで、

「遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・」で始まります。

 

「むかしむかし」で始まる話は必ず「めでたしめでたし」で終わりますね。

 

もっとも、今作は「めでたしめでたし」でいいですが、

帝国の逆襲クローンの攻撃シスの復讐最後のジェダイ

はエンディングがちっともめでたくないですね。

 

「おしまい」あるいは「つづく」ですね。

 

 

今作のエンド・タイトルは一つの楽曲として作り込まれていますが、

自作以降はその作品毎の新曲がメドレー方式で奏されるのが定型化しています。

 

なお、本作のエンド・タイトルのラストはただのファンファーレで終わります。

 

コンサート・バージョン等だとそこに共和国のテーマが挿入されてます。

 

 

 

エピソードⅣ新たなる希望の音楽解説は以上です!

 

次はエピソードⅤ帝国の逆襲ですね。

 

マイペースにちょっと休憩してから更新再開します。

 

 

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