TODAY'S
 
7.エピソードⅣ 新たなる希望 特別篇 Disc.1 後半

 

さて、後編です。

 

前置き抜きにしてさっさと始めますね。

 

スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望

 

 

8.ジェダイの騎士の物語/フォースを学べ

 

重要シーンです。

 

ベン・ケノービがジェダイの没落とクローン戦争について語ります。

 

この断片的に語られた内容の映画としての全貌が明らかになったのは、

実に28年後の事でした。

 

曲はベンの語りに合わせて各テーマやモチーフが順に奏されます。

 

ライトモチーフという手法が一番如実に現れている曲かもしれません。

 

最後はクレッシェンドしてデス・スターのモチーフで終わります。

 

 

 

このCDとは関係ないですが、

筆者の好きな栗コーダーカルテットというイージーリスニングバンドが、

この曲を笛とピアニカとウクレレといった類の楽器で完コピしています。

 

そこには間違いなくこの曲に対する愛しかなく、

初めて聴いた時にすこぶる感動しました。

 

 

 

9.襲われた農場

 

帝国軍に襲われたジャワ族の死体を片付けるシーン。

 

ルークが叔父さんと叔母さんの危機に感付いて農場に帰るも、

惨殺されて転がる遺体が2体。

 

そこでルークは運命を受け入れ、

ベンと一緒にオルデランに向かうことにします。

 

この、運命を受け入れるシーンのモチーフ、

フォースの覚醒でもそのまんま用いられてました。

 

レイのフォースが覚醒するシーンです。

 

レイが無自覚にフォースでライトセイバーを引き寄せたシーンですね。

 

 

 

10.モス・アイズリー宇宙港

 

ルークがベンの元に戻って悲痛な会話をするシーンから始まり、

ホルンの軽快なリズムでモス・アイズリーに向かいます。

 

丘の上からモス・アイズリーを眺めるシーンで

劇的なファンファーレが奏されます。

 

今となってはあれがそこまで劇的なシーンであるかは謎ではあります。

 

モス・エスパの方が遥かに大きい街ですし、

ルークも別に初めてのモス・アイズリーでもあるまいと思います。

 

オビ=ワン・ケノービでは

さすがにルークはモス・アイズリーには行ってなかったですが。

 

 

 

11.酒場のバンド

 

はい、来ました。

 

超有名曲ですね。

 

 

えらいほのぼのしたの貼っちゃいましたが、

著作権大丈夫そうでちょうど良いのがイマイチ無かったので。

 

これはジョン・ウィリアムズの十八番のジャズ物ですね。

 

ベニー・グッドマンの楽譜を異星人が拾ったらどう演奏する?

 

という謎コンセプトで書かれた名曲です。

 

異星人もクラリネットやスチールドラムを持っているのですね。

 

スチール製じゃなくてヴィブラニウム製とかかもしれません。

 

曲風は確かにベニー・グッドマン的な曲で、

間違ってもレイモンド・スコット風ではありませんね。

 

こういうのを聴いた彼のお父さんはどのような感想を抱いたのか

興味がありますね。

 

 

これはジャズですので、

演奏者によってアレンジが全然違うのも面白いですね。

 

クラシックの指揮者ズービン・メータが録音した

スターウォーズ組曲にもこの曲が入っていますが、

アレンジがもう全然違います。

 

 

 

12.酒場のバンド#2

 

フィグリン・ダンとモーダル・ノーズの2曲目です。

 

いや、誰だよそれとお思いになったかと思いますが、

劇中の設定で酒場で演奏しているのが彼らです。

 

この2曲めも佳曲ですが、1曲目と比べ、もう全く誰もカバーしない。

 

それどころか劇中でも途中で切られて妙な繋ぎ方をされている。

 

なんだか不遇な曲です。

 

誰かカバーしよう?

 

 

なお、酒場のバンドの2曲は

スターウォーズinコンサートですら生演奏から除外されました。

 

他の曲は全曲生演奏でしたが、これはCD音源。

 

編成がぜんっぜん違うから仕方ないですけどね。

 

 

13.二つの夕日(未使用ヴァージョン)

 

採用曲ではフォースのテーマを高らかに奏したシーンの

未使用ヴァージョンです。

 

えらい暗い曲ですね。

 

こればかりはルーカスの采配が正解でした。

 

こんな曲が収録されているのも興味深くて面白いです。

 

 

13の5分後.メイン・タイトル未テイク集

 

しばらくの無音トラックを再生してると5:00から始まります。

 

スターウォーズ・メインタイトルは5テイク録音されており、

そのうち3,4,5テイクを繋ぎ合わせて採用されています。

 

テイク毎にアレンジが少しづつ変えられていて、

特に曲の始まりが全然違います。

 

1テイク目はジャ~ン!の前にクレッシェンド音符が存在しました。

 

確かにタイトルロゴはそのように出現してます。

 

しかし最終的にはクレッシェンド音符は無くなりました。

 

その方がインパクト強くて良いですね。

 

ちなみに、高校時代に吹奏楽部でスターウォーズ演奏した楽譜には、

なぜだかクレッシェンド音符ありました。

 

アレンジの元にした楽譜にはその音符残ってたのかな?

 

 

5テイク目はジャ~ン!すら無くなってトロンボーンだけで始まりますが、

さすがに弱すぎてボツになったようです。

 

 

 

Disc1は以上です。

 

Disc2も珠玉の11曲がズラズラっと。

 

これはまた前後編ですね。

 

 

→次の記事(スターウォーズの音楽論)

→スターウォーズの音楽論 -index-