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3.エピソードⅣのライトモチーフ その2

 

前回はエピソードⅣ 新たなる希望に出てくるライトモチーフのうち、

三つの再重要テーマを紹介しました。

 

今回はそれ以外のライトモチーフを紹介していきます。

 

 

 

反乱軍のファンファーレ

 

  

これも頻出するライトモチーフです。

 

旧三部作以外においては旧三部作を象徴する曲としての用法が多いですかね。

 

フォースの覚醒ではミレニアム・ファルコン

画面初登場時に象徴的に奏でられてました。

 

あれは鳥肌モノでしたね。

 

 

このファンファーレの初登場は、もう映画の冒頭、

オープニングクロールが虚空に消えた直後でした。

 

タンティブⅣがスター・デストロイヤーに襲撃されているシーンです。

 

 

また、エンド・クレジットでも最初のスター・ウォーズのテーマの

直後に奏でられます。

 

9部作全て及びローグ・ワン、ハン・ソロの全ての劇場公開実写映画作品で

同様に奏でられていますね。

 

 

 

共和国のテーマ

 

 

これは少し影は薄いですが、耳にするタイミングはまずまず多い曲です。

 

在りし日の平和だった共和国を偲ぶが如く、堂々と奏でられる佳曲です。

 

これは弦楽四重奏にアレンジしてみましたよ。

 

 

初出はエンディングの表彰式のシーン。

 

フォースのテーマに続いて厳かに流れます。

 

 

なお、スター・ウォーズのテーマコンサート・バージョン

後半がエンド・クレジットからの引用となっておりますが、

最後にこのメロディが奏でられます。

 

ただし、オリジナルのエピソードⅣのエンド・クレジットにはこれは流れません。

 

エピソードⅥとエピソードⅢには流れます。

 

旧三部作と新三部作の最後の最後で流れるのは感慨深いものがあります。

 

 

また、エピソードⅥのエンドアの戦いの宇宙戦ではこの曲を勇ましくアレンジした

バトル・ミュージックが繰り広げられます。

 

 

 

ジャワ族のテーマ

 

 

これはエピソードⅣでしか流れない曲です。

 

そのまんまジャワのサンド・クローラーが砂漠を走っていくシーンで

ずっと流れている曲ですね。

 

これについてはライトモチーフというより、単に“曲”ですね。

 

一応カウントはしておきます。

 

 

 

帝国のモチーフ

 

 

スターウォーズ・マニアであれば常識ですが、

エピソードⅣに帝国のマーチは流れません。

 

流れるのは帝国のモチーフです。

 

あんまり恐くないです。

 

むしろ間が抜けた感じがします。

 

開ききらないドアにヘルメットをぶつけるようなおマヌケ軍隊ですからね。

 

さすがに帝国の逆襲以降はこの間の抜けたメロディでは宜しくなく、

帝国のマーチという超名曲が登場することになりました。

 

 

なお、ローグ・ワンではエピソードⅣの直前の話であるだけあって、

ちゃんとしっかりこの帝国のモチーフを使ってくれています。

 

あれが流れた瞬間は作曲担当のマイケル・ジアッチーノ

スタンディング・オベーションを送りたくなりました。

 

 

 

デス・スターのモチーフ

 

 

これはもう、モチーフとしか言いようがない短さです。

 

デス・スターが画面に出るたびに仰々しく奏でられます。

 

エピソードⅥの第2デス・スターでは流れませんでした。

 

ローグ・ワンではもちろん流れました。

 

不安を煽るためのモチーフではありますが、

譜起こしでも何の調性も見い出せず、不安で仕方ありません。

 

ねぇ、これハ短調で合ってる?

 

絶対違うね?

 

 

 

エピソードⅣのライトモチーフは、以上の9つです。

 

特別編の劇中ではジャバのテーマも流れますが、

あれは特別編の追加シーンだし、

サントラにも入っていないので割愛しましょう。

 

あれはジェダイの帰還のライトモチーフだ。

 

 

次回の記事ではエピソードⅣ 新たなる希望のサントラを

頭から順に解説していきますね。

 

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます!

 

次回も是非読んでください!

 

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