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2.エピソードⅣのライトモチーフ その1
今回はすべての原点、エピソードⅣ 新たなる希望の
ライトモチーフを解説します。
さすがに原点だけあって数も多いしスターウォーズサーガに
頻出しているテーマが多いです。
数が多いので2回に分けて解説します。
なお、ライトモチーフの名称はスターウォーズ-特別編-の
ライナーノーツとしてマイケル・マテッシノ氏が執筆した解説を
参考とさせて頂いております。
ルークのテーマ
前回の記事でも紹介しました。
いわゆる「スターウォーズのテーマ」ですね。
のちにジェダイになるルークがデス・スターの中で
レイア姫と一緒に銃撃戦をしたり大穴を大跳躍したりするわけですから
華麗な7度跳躍をスコーンと魅せてくれる名曲となっております。
聴く分には名曲ですが演奏する分にはわりと無茶振りだったりはします。
7度跳躍先のドの音はトランペットにおける「ハイB♭(ベー)」と
呼ばれる鬼門の音で、プロか上級者でないとそうそうスコーンと
吹き抜けられる音ではございません。
中高生が軽い気持ちでスターウォーズなんか演目に加えようものなら
痛い目に遭います。
えぇ、痛い目に遭いました。
そんなルークのテーマですが、エピソード3のラスト以外に
ルークの出て来ない新三部作でもちらちらと流れます。
スター・ウォーズのテーマなので。
そもそもオープニングで高らかに流れますからね。
もうスカイウォーカーのテーマって事で良いかと思います。
レイアのテーマ
可憐そうに見えて力強く芯のあるレイア姫のテーマです。
これはスカイウォーカーの夜明けまで流れまくってましたね。
最後のジェダイのエンド・クレジットのキャリー・フィッシャーの
追悼のクレジットが出た所で「Our Princess」の文字と一緒に
ピアノアレンジのこのテーマが流れたのはずるいと思いました。
あんなん泣きます。
あと、スターウォーズ・セレブレーションのイベントで
サプライズゲストでジョン・ウィリアムズ御大がいきなり幕の向こうに
現れてこの曲を演奏したのもずるいと思います。
あんなん泣きます。
この曲は基本的にレイアが出てくるシーンで流れますが、
ベン・ケノービが消えるシーンでも流れます。
これが長らく謎だったのですが、Disney+配信のドラマ
オビ=ワン・ケノービを観て合点がいきました。
オビワンはずっとレイアの事を気にかけていたのです。
幼くとも芯のあったレイアが兄のルークと無事に合流し、
反乱の時流となった。
その光景を見て自らの実体としての役割の完了を悟り、
自らフォースと一体となった。
あれはレイアに対して「ルークをよろしく頼む」と
言っているのだと思います。
私はそう深読みしましたね。
フォースのテーマ
はい、これ重要。テストに出ます。
もはやスターウォーズ・サーガで最も重要なテーマと言って良いでしょう。
フォースのテーマ、あるいはベンのテーマですね。
1作目だけ観てるとベンのテーマでも良いんですが、
さすがに9作見るとベンのテーマではなくフォースのテーマですね。
Disney+配信のマンダロリアン。
あのドラマは頑なに既存のテーマ曲を使わず我が道を行く、
いや、我らが道を行っていて、またそれが良いのですが、
シーズン2のラストでさすがにフォースのテーマは流れるんですね。
急に流れるこのテーマが感動を誘うんですね。
もうジョン・ウィリアムズにもルドウィグ・ゴランソンにも
もちろんジョン・ファブローにも五体投地したくなりました。
このテーマで最重要なのは二つの夕日のシーンです。
ルークが夕日を見て黄昏れるシーンです。
何てこと無いシーンなんですが、これを屈指の名シーンと
変貌させた手法がかの有名なあれですね。
天丼ですね。
ルーカスはこのシーンをエピソード2とエピソード3で
天丼するんですね。
そこで超印象的に流れるのがフォースのテーマ。
もう、あんなん泣くんですね。
当然ながらスカイウォーカーの夜明けでJ・Jも天丼します。
あぁ、やってるやってる!って感じですが良いですね。
もう名曲この上ないですね。
そんなわけで二つの夕日のシーンにフォースのテーマは
欠かせないんですが元々ジョン・ウィリアムズはそこに
フォースのテーマを流す気がなかったんですね。
何でもない不穏なメロディが収録されたボツテイクが
特別編のサントラに収録されています。
そこをルーカスが覆してフォースのテーマに変更させ、
そして天丼しまくってる訳です。
ルーカス、いい仕事してくれましたね。
もういくらでも語れちゃうんでこのくらいにしておきましょう。
続きはまた次回!
ここまで読んで頂きありがとうございます!
次回も是非読んでください!