TODAY'S
 
1.概説

 

 

 

このブログを始めるにあたり、まずは言わずと知れた映画音楽史上の大傑作、

スター・ウォーズ(1977年)について論じる必要があると思います。

 

必要があるというより、まずは論じたい。

 

なんならそのためにこのブログを開設したようなものです。

 

 

 

 

ジョン・ウィリアムズ起用の経緯

 

 

スターウォーズ第1作はジョン・ウィリアムズとジョージ・ルーカス

初タッグ作品です。

 

ジョージ・ルーカスにジョン・ウィリアムズを紹介したのはかの

スピルバーグであります。

 

スピルバーグとルーカスは学生時代よりの友人というかライバル関係であり、

のちに協力してインディ・ジョーンズ・シリーズ

創り上げた盟友です。

 

スピルバーグはこの時点で既に2作品でジョン・ウィリアムズとコラボしており、

そのうちジョーズ(1975年)でジョン・ウィリアムズは自身初の

アカデミーオリジナル作曲賞を獲得しております。

 

 

そんなスピルバーグにルーカスが重厚なオーケストラサウンドを書ける作曲家を

相談したところ、ジョン・ウィリアムズを紹介されました。

 

 

ルーカスは何故スピルバーグに相談したのか?

 

それはスピルバーグがサントラ・マニアだったからだと思われます。

 

そもそもスピルバーグが最初にジョン・ウィリアムズに依頼した経緯が

彼のサントラがお気に入りだったからとの事です。

 

 

 

こうしてスター・ウォーズの音楽担当に起用されたジョン・ウィリアムズは

映画音楽の歴史を一変させます。

 

 

 

SF映画音楽の潮流の変革

 

 

当時の典型的なSF映画の音楽というのは電子音でした。

 

♪ピコピコ ♪ヒューン みたいな音が宇宙っぽさを表現していたわけです。

 

今で言うところのレトロ・フューチャー的な感じですね。

 

そもそもSFというジャンルそのものがB級ジャンルだったわけです。

 

 

そこに彼は超重厚なオーケストラサウンドをぶっ込んだわけですね。

 

当時の観客も制作陣も最初は困惑しただろうと想像できます。

 

しかも演奏はロンドン交響楽団

 

 

超名門ですね。

 

女王陛下のオーケストラですよ。

 

当時の主席指揮者のアンドレ・プレヴィンと知り合いという

ツテがあったようです。

 

ちなみにアンドレ・プレヴィンの元妻でヴァイオリン奏者の

アンネ=ゾフィー・ムターとジョン・ウィリアムズは度々共演しており、

去年はジョン・ウィリアムズ作曲のヴァイオリン協奏曲第2番のCDも

出しておりますよ。

 

知ったような口で書きましたが元妻という件は今書きながら調べてて知りました。

 

 

ジョン・ウィリアムズはSF映画のイメージ、宇宙のイメージを一変させ、

宇宙といえば壮大なオーケストラサウンドという風にイメージを

塗り替えてしまいました。

 

今や壮大なオーケストラサウンド無しでは宇宙に飛び立つ映像は

見てられないでしょう。

 

 

 

 

革新的な音楽手法の投入

 

 

 

そんな重厚なサウンドに彼は更に重厚な手法を投入します。

 

ライトモチーフです。

 

ライトモチーフというのは、物語の登場人物あるいは事象にテーマ曲をあてがい、

その登場人物が出てきたり活躍するシーンでそのテーマ曲を適宜アレンジしながら

用いる手法です。

 

元々は19世紀のドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナー

オペラで用いた手法です。

 

ワーグナーといえば非常に重厚なサウンドで知られます。

 

 

そんな重厚な手法を映画音楽で使う人なんて当時おりませんでした。

 

今では映画音楽としてありふれた手法ですが、

映画音楽に輸入してきたのはジョン・ウィリアムズであり、

その最初の作品がスター・ウォーズなんです。

 

 

スター・ウォーズというのはかように映画音楽の記念碑的作品なんですね。

 

もう当然のようにアカデミーオリジナル作曲賞

受賞しております。

 

 

 

 

スター・ウォーズのライトモチーフについては次回の記事で詳しく解説しますが、

折角なので一つだけ貼っておきますね。

 

 

主人公、ルークのテーマです。

 

まぁ、スターウォーズのテーマですよ。

 

ルークが活躍するシーンでこのテーマが流れますから、

映画を確認してみてくださいね。

 

もっとも、これはルークのテーマであると同時に

スターウォーズのテーマであるので、

ルーク出てこなくても流れるシーンありますけどね。

 

新三部作でも時々流れてます。

 

 

 

投稿動画についてのおことわり

 

なお、上記の各テーマ曲の動画は筆者がこのブログの記事のために

耳コピで書き起こししてYouTubeチャンネルを新設して投稿したものです。

 

まさか自己著作権を主張する気はございませんが、

著作権に抵触するものではないことはここで明言しておきますね。

 

耳コピかつ他人の演奏音源を使っていなければYouTubeさん大丈夫ですから。 

 

完全に耳コピで仕上げたので他の人の楽譜も一切参考にしてないです。

 

だからコードとか多分いい加減です。

 

このブログで論ずるに足る情報が投稿できればそれでOKと思って投稿してます。
 

 

 

 

では、次回は「エピソード4のライトモチーフ」について論じたいと思います。

 

ここまで読んで頂きありがとうございます!

 

次回もぜひ読んで下さい!

 

 

→次の記事(スターウォーズの音楽論)

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