皆さんこんにちは。JWCの佐草です。
本日は、残念なお知らせがあります。
【オオコノハズク 1羽】
6月1日(日)、保護されていたオオコノハズクのうち1羽が残念ながら亡くなりました。
野生復帰に向け、他3羽と一緒に飛行訓練を続けていました。夜間確認していた監視カメラの様子でも採餌する姿やプールで気持ち良さそうに水を浴びる姿も見られ、当初飛び方が少しおぼつかなかったのも徐々に力強くなり、他の3羽と一緒にリリースできればと考えておりました。
しかし、6月1日の早朝いつもの見回りでケージへ向かうと、プールの中で亡くなっているのを発見しました。
プールに張る水は、いつも溺れない高さを考えて入れていましたが、この前日の深夜、集中豪雨が降った際にたまたま雨漏りがする位置にプールが設置されていたようで、僅かに水深があがってしまい、それに気が付かずに水浴びをしようとプールに入ってしまったことで溺れてしまったのではないかと考えられます。
本来、野生へ帰ることを考えればこういった増水も察知して水浴びを避けることも必要な能力にはなる為、その察知能力がなかったとなるといずれにしても野生復帰は難しかったかもしれません。とはいえ、私達にも落ち度はあり、元気な姿を見ていたからこそ、悔しい一件でした。
現在は、ケージの点検も行い、雨漏りのしない場所にプールを設置するようにしています。
亡くなってしまったこの子の分まで、他の子達を無事リリースへと繋げられるよう、尽力して参ります。
【ムクドリのヒナ 1羽】
6月9日(月)の未明、9羽保護されてきていたムクドリのうち、1羽が残念ながら亡くなりました。
他の8羽と共に、室内バードケージへと移動し、補助的に強制給餌をしながらもほとんど自食ですむ段階に移行していました。
しかし、そんな中で1羽だけ上手く自食のできていない子がいて、このままでは衰弱してしまうと捕獲し、その子だけ完全強制給餌にまた切り替えました。
それから暫く給餌も続けていましたが、体重が中々増えず、6月9日(月)の未明に残念ながら亡くなりました。
その後、もう1羽上手く自食ができず、脚弱もみられる子がいましたが、その子は幸い強制給餌を続けることで回復し、現在は他の子と遜色なく過ごしています。
ただ1羽、先天的な発育不良があるのか、風切り羽が伸びない子がいて、まだ経過を見守っています。
引き続き、状態の変化にも十分注意し、リハビリを続けて参ります。
最近、保護や問い合わせが相次いでいて中々更新ができない中、残念なお知らせとはなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございます。
「元気になってほしい」「元の場所に帰っていく姿を見たい」その一心で治療や世話にあたっているからこそ、亡くなってしまった子がいる時は本当に悔しく、何度も自分の行動を振り返り、「一日巻き戻せるならどんなにいいか」と本気で願い、亡くなった子の夢を見ることもよくあります。
それでも、まだ頑張っている子達がいる限り、私達がくじけるわけにはいきません。
涙を流し切った後には悔しさを全部背負い、目の前の子とまた向き合っていかなければいけない。亡くなってしまった一羽一羽、一頭一頭の命を必ず次の子達へと繋いでいけるよう、引き続き私達にできる最大限のことを続けて参ります。
※JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。
一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力いただけますと幸いです。
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