【保護情報と訃報】怒涛の16羽(匹)保護 一部ご報告 | JWC NEWS

JWC NEWS

JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは。JWCの佐草です。

 

最近、SNSや活動報告の更新が滞ってしまって申し訳ございません。

実は、ここ暫く問い合わせや保護依頼が急増しておりバタバタしていまして……。

ようやく少しひと段落しましたので、これまでできなかった分も合わせ、ご紹介致します。

 

 

《ほかの団体さんより受け入れ シジュウカラのヒナ1羽とムクドリのヒナ8羽》

5月20日(火)に他の団体さんより野鳥の保護依頼を受け、シジュウカラのヒナ1羽とムクドリのヒナ8羽を受け入れました。

シジュウカラのヒナは路上に落ちていたところを発見され、近くに巣や親鳥は見当たらなったとのことで保護されてきました。

 

 

ムクドリのヒナ8羽は、一軒家を解体している際に屋根裏から発見されたとのことで、親鳥も帰ってこなくなってしまった為に保護となりました。

 

 

ムクドリ8羽は比較的元気に餌を食べてはくれましたが、シジュウカラのヒナは保護当初から少し食い付きが悪く、30分置きに少しずつ餌を与えていましたが、5月28日(水)の早朝に残念ながら亡くなりました。

 

 

ムクドリたちは現在も順調に大きくなっていて、少しずつ自食もしてくれるようになってきたので給餌感覚も30分置きから数時間置きにしています。

何羽かは飛べるようにもなってきたので、そろそろ室内バードケージへ移動させようと思っています。

 

 

《衰弱していた子ダヌキ》

5月21日(水)、一頭の子ダヌキが搬送されてきました。家の近くの草むらで鳴き声が聞こえ、子犬かと思い保護してしまってお世話をされていたとのことでした。

 

 

徐々に体重が落ち、衰弱している様子だということで保護受け入れを行いましたが、残念ながら保護されてきて数時間後には息を引き取りました。

 

 

今回、お話しをお伺いする限りは恐らく誤認保護だったのではないかと思われます。

つい先日、同様に草むらに子犬がいると思い保護したら子ダヌキだったという内容のお問い合わせをいただいたのですが、一日経ってはいたものの親がまだ探している可能性があった為、「数日間は元の場所に戻してみて、親が迎えに来るのを待ってみてください」とお伝えしたところ、親がきちんと迎えに来たとのことでした。

誤認保護をしないことに越したことはありませんが、万一保護してしまった場合にも、元の場所に戻すことをチャレンジしてみるよう、お願いします。

 

 

《屋根裏から一羽だけ落ちてきたムクドリのヒナ》

5月27日(火)、2階の屋根裏から落下したと思われる一羽のムクドリのヒナが保護されてきました。一番最初にご紹介した事例でも同様ですが、ムクドリは戸袋や軒下、屋根裏、壁のほんの隙間を利用し巣を作る為、何らかの衝撃でヒナが落ちてしまうということがよくあります。

ただし、今回のケースでは巣の場所が不明で元に戻すこともできない、ということだったので保護の受け入れを行いました。

 

 

幸い、ムクドリは集団で行動する種の為、相性を見ながらではありましたが、無事に先に保護されてきていた8羽と合流させることもできました。

他の8羽と一緒に野生復帰を目指してリハビリを積んでいこうと思います。

 

 

 

他にも、諸事情により公開は控えておりますが、この一週間のうちに5羽の受け入れがあり、かなり怒涛の週間となりました。

 

救うことのかなわなかった子もいますが、その子たちの分まで、今いる子たちを一羽でも一頭でも多くリリースへとつなげていければと思っています。

 

 

 

[JWCからのお願い]

ヒナや幼獣を見つけてもすぐに保護しないでください。

大抵の場合は近くに親がいます。

もし人の手で保護して育てたとしても、本来の親には絶対に敵いません。

ヒナや幼獣のことを一番に考えるのであれば、ぜひ見守る勇気を持ってください。

 

 

 

 

※JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。

一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力いただけますと幸いです。

 

[250人目指して募集中!]

月々500円からのご支援はこちらから!

 

[Amazon欲しいものリスト]

欲しいものリストでの応援はこちらから!