【訃報】勇気をくれたキジバト ポポ | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは。

JWCの佐草です。

 

さっそくですが、本日は残念なお知らせがあります。

慢性的な耳垂れによる首の捻転で雛鳥の時に保護されてきたキジバトのポポが1月1日(水)に亡くなりました。

 

 

保護当初から首が逆さまになってしまう症状があり、耳垂れに対してもいくつか抗生剤を試したりもしましたが、完全に回復することはなく、回復と後退を繰り返しながら耳の洗浄と都度の強制給餌を行っていました。

 

 

 

それでも、機嫌が良い時は顔を持ち上げて真っ直ぐに立てていたり、自力で餌を食べたり、一時は飛ぶこともできたりと懸命に生きる姿には、何度も、何度も勇気付けられてきました。

 

 

しかし、一昨年前から飛ぶことができなくなってしまい、昨年の秋口頃からは回転が続くようになってしまった為、体をぶつけてしまわないよう、タオルを敷き詰めた小さなケージでの世話となりました。

度々グルグルと回転してしまい、耳垂れで弱くなってしまった皮膚から都度出血もしていましたが、強制給餌を行う時は自分から口を開けて餌をねだり、顔を支えてやれば水もしっかり飲んで餌も食べてと、「頑張れ」と思うと同時に「自分も頑張ろう」と思わせてくれるような子でした。

 

 

そして、1月1日のお正月。

いつものように餌を与えている最中、飲み込みが上手くいかなかったようで、そのまま息を引き取りました。

 

本来であれば、このような症状の子は自然淘汰されるはずだったのだと思います。

きっと、それは当たり前で、自然なことで、私達の元に保護されてきたことが果たしてポポにとって良かったことなのかは分かりません。

ですが、少なくとも私達にとっては、たくさんのことを教えてくれて、たくさんの思い出をくれたキジバトでした。

 

 

きっと今頃、空の上を自由に飛び回っているのでしょう。

今度生まれ変わった時には、もっと健康で何不自由なく長生きできる体に生まれてきてくれることを祈ります。

 

 

 

ポポ。本当によく頑張ったね。

えらかった。すごいよ。

たくさん勇気付けてくれて、頑張らなきゃって思わせてくれてありがとう。

お疲れ様。ゆっくり休んでね。

 

 

 

 

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