【保護情報】衰弱したキツネの幼獣 | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは。

室中です


早速ですが、今回は保護情報をお届けします!

4月4日(木)に、『キツネの幼獣を保護して欲しい』というお問い合わせをいただきました。


保護した方に詳しく話を伺うと、4月2日(火)に会社の近くで1匹でふらふらと歩いているところを発見し、そのまま草むらに行ったので見送ったものの、

翌日、また同じ場所でカラスに襲われているところを目撃したので一度保護したそうです。

近くに親がいるかもしれないと思い、その後何度かまたいた場所に戻してみたものの、親が現れる様子がなかったことから再び保護に至ったとのことでした。


1日、保温をした場所でミルクをあげてくださり、翌日、JWCが提携しているのづた動物病院へと運び込まれました。

非常に衰弱している様子でしたが、幸い外傷はなく、レントゲンでは骨折もありませんでした。

この時、お腹の中にはかなりの量の便が溜まっていることが確認できました。


↑○部分の連なっているものが糞です


爪もしっかりとしていて歯もかなり生えていることから生後2週間ほどだと考えられますが、かなり痩せているようです。




センターに移動すると、早速保温をした酸素室に入れて、スポイトで慎重にミルクを飲ませながら排便を促しました。



しかし、脱水もあるせいかなかなか出て来ず、中でかなり固まってしまっているようでした。

補助的に皮下注射で少量の補液とビタミン剤の投与も行い、負担をかけないように少しずつミルクを飲ませながら時間を見て排便を促し続けました。

現在は、本当に少しずつ便が出てくるようになりましたが、突発的に誤嚥しているような音を出しているのが心配です。


いつなんどき何が起きるかわからないような状態ですが、引き続きの糞便検査と感染予防にも万全を尽くしながら、最善を図っていきたいとおもいます。




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