【リリース情報】カルガモのヒナ無事川へ! | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは!

室中ですにやり


いきなりですが、今回は嬉しいご報告が!

8月5日に保護されてきたカルガモのヒナを、先日無事にリリースすることができました✨✨

【保護情報はこちらをお読みください↓】


センターに来た初日は、なかなか餌を食べてくれず、かなり落ち着かない様子でした。親とはぐれたこの子にとって、1人ぼっちで知らない場所にいる恐怖やストレスは計り知れなかったと思います。

そして、ちょうどこの時、台風が続いていてお天気も不安定だったため、容体の急変が心配されましたが、どうにか頑張ってくれて少しずつ餌も食べるようになりました。

そこからは徐々に体重も増え、だんだんと大人の羽へと生え変わっていきました!


【8月16日撮影】


【8月25日撮影】


8月の末あたりから本格的にミミズや川エビなどの生餌を与えて、野生復帰するためへの練習を始めました。

9月に入ってからは、風切り羽が伸びてきて、羽もほとんど大人の羽へと生え変わり、ヒナ特有の『ピヨピヨ』という鳴き声から大人の『グワッグワッ』という声になりました!



翼が伸び切って羽ばたき出した頃、飛行の練習をするために屋外バードケージへと移動させました。



そして、数日間の飛行トレーニングを経て、ついにリリースをする時が訪れました。


カルガモが多く生息する川でゆっくりとケースを開けると、勢いよく羽ばたきました!



その後は、優雅に川を泳ぎ、少し経つと陸へ上がり、水を飲む姿も確認できました!




保護当初のちいさな体からは想像もつかないほど立派に成長してくれて、元気に自然の中へと帰る姿を見ることができて本当に良かったです!

これからは新しい家族と一緒に元気に暮らしてくれることを祈ります!


【番外編】

以前、カルガモの親子についてお電話でご相談があった方から嬉しい贈り物をいただきました!

なんと、その時の体験が地域の広報誌に取り上げられたそうです!



JWCのことも書いてくださり、丁寧にお礼のお手紙までいただきました✨

この広報誌を読んだ方々からも、『感動しました』などのお言葉があったようで、このような形で多くの方に野生動物との正しい関わり方を知っていただくことができ、とても良い事例となったのではないかと思います。


春先は各地でカルガモのヒナを含む多くの野鳥のヒナが発見され、誤って保護されてきてしまいます。

雛鳥と出会った時、皆さんがこのブログや広報誌の記事を思い出していただけたら幸いですヒヨコ


 

※JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。
一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力いただけますと幸いです。
 
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