【リリース情報と訃報】メジロ3兄弟 | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは。

室中です。

 

今回は、8月18日(金)に保護されてきたメジロ3兄弟についてのご報告があります。

 

【保護情報はこちらをご覧ください】

 

保護当初、雨が続き天気が不安定だったので、念の為、酸素室に入れて世話をしていました。

また、ヒナ鳥ということもあり、環境の変化や親と離れたことによる恐怖やストレスはこの小さな体へのダメージが大きく、度々頭を下げる姿が見られました。数日間、いっときも気が抜けないような状況が続きましたが、段々と餌の食べが良くなり、元気が出てきました。

 

 

センター受け入れから2週間ほど経ち、ようやく3羽とも落ち着いてきたので酸素室から移動して自食の練習を始めました

 

最初はミカンをついばむくらいでしたが、次第に動くミルワームもしっかり捕らえて食べられるようになりました。

 

 

飛び方もかなり安定してきて、自食もしっかりできるようになってきたことを確認し、室内ケージから屋外バードケージへと移動させました。

ここでは、外気や天候の変化に慣れてもらい、雨や暑さを木陰で凌ぐことを見につけさせ、広い場所で餌を捕る練習も行いました。

 

(この時くらいから目の周りの白いリングが出てきました)

 

 

屋外バードケージへ移動してから数日後に台風が来ましたが、それもみんなでしっかり乗り越え、ついにリリースをしようと計画していたある日。

 

朝方、いつものように様子を見に行くと、3羽のうちの1羽がケージの網に引っかかった状態で亡くなっていました。

その状況は、明らかに網の外から外敵に襲われたものでした。

こちらのケージは、つい最近修繕を行い、ネットも二重にして、下部分にはネコ避けのガードも貼っていましたが、恐らく油断してネット近くで寝ていたところを狙われてしまったのでしょう。

 

このことがあったため、他の2羽は予定日を早めてその日の内にリリースすることにしましたが、幸い、2羽とも元気に飛び立ってくれました。

 

 

3羽ともリリースしてあげることができなくて悔しいですが、元居た場所へと帰っていった2羽が亡くなった子の分まで鳥生を全うしてくれることを願います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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