皆さんこんにちは。
室中です。
本日は、ツミとシジュウカラの訃報をご報告致します。
1件目は、4月15日(土)に畑のネットに絡まっていたところを保護されてきたツミについてです。
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最初、立つこともできませんでしたが、徐々に立てるようになり、枝も掴めるようになった為、数日後、酸素室から屋外隔離室へと移動するしてリハビリを行うことになりました。
早くもっと広い場所に移してあげたかったのですが、この時まだまだ飛ぶ力が弱く、野生復帰が難しかった為、もうしばらくトレーニングを行うことにしました。
しかし、リハビリを続けていたある日、突然餌を食べなくなってしまいました。
今までよく食べてくれていたピンクマウスも、食べやすいように小さく切ってみたり、総合栄養食を与えたりしましたがやはり食べようとせず、数日後、ついに立てなくなり、静かに息を引き取りました。
ツミを含む猛禽類は、非常にストレスに弱く、環境や食べ物の変化によって体に大きなダメージがかかります。
色々試行錯誤をして環境を整えましたが、やはり自然の中で暮らしてきたこの子にとってはどうしてもストレスになってしまったようです。
数日後、続けて亡くなったのが、5月10日(水)に保護されてきた脚弱のシジュウカラの巣立ち雛です。
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一時は枝に止まる姿も見られましたが、餌の食べる量はずっと少なく、足の握りの弱さも大幅な改善は見られませんでした。
その頃、お天気が不安定なこともあり、酸素室に入れて都度強制給餌も行っていましたが、日に日に元気がなくなり、10日後には立つことができなくなってしまいました。
正直、この日が峠になると覚悟していましたが、なんとか1日耐え、しかしその後、スタッフが見守る中亡くなりました。
ツミも、シジュウカラも治療のためとはいえ、慣れない環境の中で本当に頑張ってくれました。
再び自然の中に返してあげることができず、立て続けに看取ることしかできなかったのは、本当に悔しい限りです。
野生動物に対していかにストレスをかけずに治療・世話にあたるかは非常に難しいところではありますが、今後も試行錯誤して、できるだけ負担にならない環境づくりに励んで参ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。