【保護情報】ジョウビタキ ネズミ捕りシートにかかって | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは。

JWCの佐草です。

 

本日はさっそくですが、保護情報をお伝え致します。

 

昨日、一羽のジョウビタキが保護されてきました。



体が所々ベタベタとしていて、保護した方にお話を伺うと、ご自宅に設置していたネズミ捕りシートに掛かってしまっていたそうです。

救出後、ご自身でもサラダ油と小麦粉を使って粘着剤の除去を試みたものの、予後が心配だということでのづた動物病院へご来院されました。

 

予め除去をしていただいたお陰で、ぱっと見は綺麗な状態でしたが、右脚と右翼、腹部にまだ粘着剤が残っていました。また、右翼の初列風り羽の一部が抜けてしまっていて、上手く飛ぶことができないようです。

 

さとやま保護センターへ移動後は、念の為、酸素室で保温しました。

また、餌もあまり食べれていないというお話だったので、ブドウ糖をシリンジで少し与え、粘着剤に含有されているポリブテンで中毒を起こす可能性も考え、ネクトン(SとB)を水で溶いたものも同時に飲ませました。

 

最初は、環境の変化と人に見られているという緊張から身を竦ませていましたが、少し離れたところで様子を見ていると、ケースの中に設置した枝と枝の間を飛び渡るようになり、比較的に活発な動きが見られました。





粘着剤にくっついてしまった場合は、無理に動こうとして脚や翼を骨折してしまうケースもあるのですが、この子はひとまず脚は無事なようなので、その点は安心です。


その後、これだけ体力があるならと、センターでも小麦粉とサラダ油、お湯、で粘着剤を取り、最後にサラダ油の油分を落とす為に食器用洗剤を水でかなり薄めて洗い流しました。

※洗剤は誤って口に含んでしまうことのないよう、十分に注意しています。


そして、一夜明けて今日、餌を入れてからケージの外にスマートフォンを設置して中の様子を確認してみると、しっかりと餌を食べているところが映っていました。


※スマートフォンで撮影した動画のスクリーショット


まだ容体が急変する恐れもありますが、このまま餌を食べて体力をつけ、風切りを伸ばしていってくれることを願います。


ということで、本日はジョウビタキの保護情報でした。


最後までお読みいただきありがとうございます。


一緒に頑張っていこうね!


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一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力のほど宜しくお願い致します。

 

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