【保護情報】巣立ち前のメジロの保護! | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちはニコニコ

室中ですビックリマーク

最近本当に暑くて、3歩歩いただけで汗がじんわりと出てきますあせるそんな中、コロナ対策のためにマスクを着用して動物達のお世話をするのはほんとうに過酷!!笑い泣き
水分補給をこまめに取って熱中症対策をしていきたいです〜🔥🔥


さて、今回は、保護情報です!
8月11日にメジロの雛が保護されてきました。

この子は巣から落ちて地面にいるところを保護されました。保護した方から伺った話では、近くに親鳥がいたようなのですが、暫く様子を見ていても飛ぶ素振りを見せず、外が暗くなってしまっていたため、心配だったことから保護したそうです。


体重は8gで、この時期の雛鳥としては平均的な体重といえます。
翼をパタパタとさせて飛ぼうとする仕草があることから、恐らくですが、そろそろ飛べるだろうと巣を飛び出して失敗してしまった、というところではないかと思います。
幸い、身体に外傷はなく、ピーピーと鳴き声もあげているのでそこまで衰弱はしていないようです。

メジロは、雑食で虫や花の蜜や果汁を好むため、のづた動物病院からさとやま保護センターへ移動させてからは、練り餌(七部餌、栄養補助食、鳥類用の乳酸菌、鳥用ビタミンを混ぜたもの)・ミカン・ブドウ・昆虫ゼリー・ミルワームを与えました!
ミカンは、食べやすいようハサミで小さく切って口元まで持っていくと、自分から食べてくれました!


今のところ、排便と排尿も自力で、できています!
しかし、なかなか自食してくれず、昨日からこまめに強制給餌を行っています。
このぐらいの子は、十分に自分で食べられるはずなので少し心配です

そして何より、雛を人間の手で育てるのは本当に難しくて、昨日は元気だったのに急に容体が急変するなんてこともあり、いつ何が起こるかわかりません。なので、気を緩めず、頻繁に様子を見て、小さな変化に気づけるようにしていきたいと思います。


お読みいただき、ありがとうございましたクローバー



【JWCから雛鳥保護に関するお願い】


誤認保護に注意!!


今の時期は、春に生まれたヒナ達が独り立ちに向けて少しずつ準備をする時期です。


この子のように、嘴の付け根が黄色だったり、尾羽が短く、パタパタと飛ぶような仕草を見せる『巣立ち前のヒナ』を見つけた際には、まず、近くに巣や親鳥がいないかを確認していただきたいです。それでも、巣が見当たらない場合や親鳥がいない場合に初めて『保護』という手段を考えます。


もし保護できなかったとしても、その子は他の動物のエネルギーになります。鳥の視点で言えば残酷なことのように感じるかもしれませんが、そのヒナ鳥たちもタヌキやイタチにとっては生きていく上で大切な食糧となります。


哺乳類もだいたい同じ時期に春に生まれた子達が独り立ちに向けてのトレーニングを始めるので、もしかするとその子達のエネルギーになるかもしれません。

本来であれば、人の手が加えられることのなかった命です。ヒナ鳥を見つけたとき、たとえ助けられなかったとしても、その命は必ず無駄にはなりません。他の動物の命に繋がったんだと思っていただけると嬉しいです。

 

今後、道端や公園、家の庭先などでヒナを見かけたとき、保護を迷ったときに今一度保護が必要なのかを考え直していただけたら幸いです。




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