皆さんこんにちは
室中です。
今回は残念なお知らせがあります。
5月29日にムクドリのヒナが保護されましたが、手当ての甲斐なく、同月の31日に亡くなりました。
保護した方によると、
「2階のベランダにヒナが2匹落ちていて、近くに巣がないか探したところ、見当たらず、餌をあげたりして様子を見たが一羽は死亡し、もう1匹も餌を吐き戻してしまう。」とのことです。
保護当初、落巣雛で、震えもあり、鳴く様子が見られませんでした。
のづた動物病院で診察を行い、さとやま保護センターに移動しました。
さとやま保護センターでは、保温と10分おきに強制給餌を行いました。
餌をあげると、か細い声で鳴くものの、嚥下が弱く、餌を食べる時、自分で口を開ける素振りが見られませんでした。
また、目もあまり開いておらず、しょぼしょぼしていました。
そういった状態が続き、さとやま保護センターに来てから2日目の昼頃、息を引き取りました。
ですが、この子は最後まで一生懸命生きようとしてくれました。
本当によく頑張ってくれたと思います。
次、生まれ変わったら病気や事故に遭わず、元気に天寿を全うして欲しいと願うばかりです。
この子は、さとやま保護センターの庭に埋葬しました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
【JWCから雛鳥保護に関するお願い】
今の時期は、鳥の子育てが盛んな時期であり、野鳥の保護件数が多いのもこの時期です。
この子のように、尾羽が短かったり、嘴の付け根が黄色だったり白だったり、羽がほとんど生えていなかったりする『巣立ち前のヒナ』を見つけた際には、まず、
近くに巣や親鳥がいないかを確認していただきたいです。それでも、巣が見当たらない場合や親鳥がいない場合に初めて『保護』という手段を考えます。
もし保護できなかったとしても、その子は他の動物のエネルギーになります。鳥の視点で言えば残酷なことのように感じるかもしれませんが、そのヒナ鳥たちもタヌキやイタチにとっては生きていく上で大切な食糧となります。
哺乳類もだいたい同じ時期に子育てを始めるので、もしかすると赤ちゃんを育てる為の母乳になるかもしれません。
本来であれば、人の手が加えられることのなかった命です。ヒナ鳥を見つけたとき、たとえ助けられなかったとしても、その命は必ず無駄にはなりません。他の動物の命に繋がったんだと思っていただけると嬉しいです。
今後、道端や公園、家の庭先などでヒナを見かけたとき、保護を迷ったときに今一度保護が必要なのかを考え直していただけたら幸いです。
※JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。
一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力のほど宜しくお願い致します。
↓こちらからよろしくお願い致します。