こんにちは
室中です。
今回は残念なお知らせがあります。
先日、重篤な疥癬症のタヌキが保護されて来ましたが、手当のかいなく、翌日の朝亡くなりました。
この子は、
庭で倒れているところを保護されましたが、その時にはすでに皮膚はボロボロで立ち上がるのもやっとの状態でした。
私は、4月からJWCのスタッフになり、今回初めて実際に疥癬症のタヌキを見ましたが、その姿を見て衝撃を受けました。
タヌキとはちがう生き物のようです……
駆虫薬を投与して、血液検査、点滴を打ち、様子を見ました。
お水はペロペロと舐めるものの、ペースト状に潰したお芋などの用意したご飯を食べる様子はなかったです
その日の夜も監視カメラを設置して様子を見ていましたが、次の日の朝、確認したところ残念ながら亡くなっていました。
ここまで症状が悪化していると、内臓にもかなりダメージが来ていたはずです。辛かっただろうに、この子は精一杯頑張ってくれました。
私は、今回、改めて疥癬症の酷さを痛感すると同時に疥癬症で苦しむ子が1匹でも減らせるようにより多くの方に疥癬症について知っていただきたいと思いました
近所に、タヌキがいたら、ついつい餌をあげたくなってしまう気持ちはよくわかりますが、決してドッグフードやキャットフードを与えないでください。
普段、野山にある果物やお芋、ネズミなどの小動物や昆虫を食べているタヌキにとって、ドッグフードやキャットフードは過栄養となり、結果、疥癬症を発症、悪化させる要因となってしまいます。
※疥癬症に関する詳細は下記の記事をご参照ください
もし、お近くで疥癬症のタヌキを見かけた際は、
近くに置きっぱなしの野良猫ちゃんの餌がないかを気にしていただけましたら幸いです。
ということで今回は、疥癬症のタヌキの保護、そして訃報情報でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
※JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。
一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力のほど宜しくお願い致します。