【JWC保護情報とリリース情報】網に引っかかっていたオオミズナギドリ | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

 皆さんこんにちは晴れ

 管理人の佐草です照れ

 

 台風の影響もあり、ここ数日でグッと気温が低くなりましたね~!

 私は寒いのが苦手なので既にヒートテック着て、ひざ掛けをしながら仕事をしています雪の結晶ショック

 急な寒暖差は体調を崩しやすいので、どうぞ皆さんお気を付け下さいクローバー

 

 さて、今日は先日保護されてきた子の保護情報と、リリース情報をご報告したいと思います!!


 10月4日(日)、のづた動物病院から「海鳥が保護されてきた」と連絡が入りました。

 初めはカモメかな……? と思ったのですが、よくよく見てみるとオオミズナギドリの幼鳥であることがわかりました。



 保護して下さった方のお話では、船で帰港中、2羽が網に絡まっていたのを見つけたそうで、そのうち1羽は残念ながら既に亡くなっていたようですが、生きていたこの子だけでもとのづたへ連れて来て下さったとのことでした。

 見たところ外傷はなく、レントゲンを撮ってみても翼や脚などに骨折・脱臼などは見られませんでした。





 一先ずさとやま保護センターへ移動し、保温を行いました。

 特に怪我が見られない場合、野生動物は早急にリリースすることが望ましいです。というのは、『環境の違う場所にいる』『人間に見られている』状況そのものがストレスとなり、それだけで衰弱する可能性もあるからです。

 オオミズナギドリは特に、普段海上で過ごす種なので、ここにいるだけでかなりのストレスがかかってしまいます。幸いなことにこの子はどこにも怪我はなかったので、翌日保護された場所へリリースをすることにしました。

 とは言え、確実に体力を消耗している状態でリリースしてしまうのは可哀想だったので、せめて少しでもご飯を食べて体力をつけてもらおうとアジを骨が引っかからないよう切り身にして、強制給餌させました。きちんと食べてくれたので、その日は箱を暗くして早めに休んでもらうことにしました。


 そして翌日、町田の山中からちょっと遠出をして、海まで行ってリリースを行いました!!



 正直、きちんと飛んでいってくれるかとても心配でした …………が!!



 海に身体をつけた瞬間、勢いよく羽ばたいて行きました!!キラキラ

 最初は低空飛行でしたが、そのまま一度も落ちることなく、遠くまで飛んでいく姿を見て、ホッとしました……照れ



 もう1羽は残念でしたが、その子の分まで長生きしてくれたらいいな、と思います。


 ということで、今日はオオミズナギドリの保護情報とリリース情報のご報告でした!!


 Twitter、Instagramではリリース時の動画を載せようと思っていますので、気になった方は是非!!ラブ


 お読み頂きありがとうございました虹



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