【JWC 保護情報】植え込みから声がして… | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは晴れ
管理人の佐草です照れ

今日は早速ですが、新しい保護情報がありますのでご報告させて頂きます!!

今日の11時頃、JWCに「何か動物の赤ちゃんが植え込みにいる」とのことでお問い合わせを頂きました。詳しくお話を聞いてみたところ、恐らくタヌキの赤ちゃんではないかと推測されました。付近に母親や兄弟の様子はなく、頻りに鳴いているとのことでした。
『幼獣や雛鳥を見つけた』と言ったお問い合わせを頂いた際、皆様にまずお話させて頂くのは
《すぐにはその動物を触らず、暫く様子をみること》
これが一番大事なことです。
近くに親兄弟の気配が無かったとしても、暫くはそのままにしておくことが傷病野生鳥獣を保護する際の大原則となります。
というのも、姿が周りに見えない場合でも、隠れて様子を窺っている可能性もあるからです。その場合、人間が近くにいると警戒して出てこれなくなってしまうんです。なので、明らかに『横たわって衰弱している』『怪我をしている』という状態でない限り、暫く側で見守ること以外は出来るだけしないで頂きたいということを常にお話しさせて頂いています。

今回の方にもその旨をお伝えし、「もし可能であればそのまま暫く様子を見て頂きたい」というお話をさせて頂きました。
それから数時間後、もう一度メールでご連絡を頂き、やはり親が現れる様子が無い、とのことだったので、今回は保護して頂くことにしました。

状態から見て、生後1週間〜10日程ではないかと推測されます。最初、全く身動きもせず、鳴くこともしなかったのでだいぶ弱っているのかな…と心配になりましたが、少し撫でると「キューキュー!!」と鳴き始め、物凄い勢いで動き出しました。衰弱はしていないようで少しホッとしました照れ


タヌキはイヌ科なので、幼獣期にはドッグミルクを与えています!ですが、やはり天然のお母さん母乳には敵いません…。哺乳瓶で飲ませようとしたところ、最初は勢いよく「チュボチュボ!」と吸い付いたのですが、すぐに「……なんかこれ違う真顔」と嫌がってなかなか飲んでくれませんでしたにやり汗


それでも、うんちとおしっこもちゃんとしてくれて、何だかんだとミルクも20cc程は飲んでくれたので良かったですほっこり

正直、今年は子育てしなくて済むかな…?なんて淡い期待をしていたのですが…そんなことにはなりませんでしたねウインク
これからまた2時間おきの怒涛のミルク戦争です!!メラメラメラメラ負けてられません!!母親モードに切り替えていきます!!おーっ!

ということで、今日は赤ちゃんタヌキの保護情報でした!!また経過をご報告させて頂きたいと思います!!
(あぁ〜そうこうしてるうちにもうミルクの時間だぁぁぁあせる)

閲覧頂きありがとうございました虹