JWCでは、本年度よりBEST COMPANY,JWC FRIEND OF WILDLIFE JAPANを選出して表彰していくことになり、国内のトップ企業100社にアンケートと共にエントリーを呼びかけてきました。この賞は「その年に野生動物保護のために会社をあげて貢献している企業」に授与していく賞で、今後毎年行っていく予定です。
~今年度の集計状況と集計結果~
最初となった今年度は、『日本のトップ企業100』として日経が選出している最大手企業100社に声をかけさせていただきました。その結果、アンケートにご回答のあった企業は全体の4分の1以下の23社に留まり、その中でも実際に野生動物の保護活動をしっかりと実施している企業はごく少数でしかなく、世界に進出している日本の超一流企業の、野生動物に対する意識の低さに愕然とさせられることとなりました。そうした中で、株式会社リコーの地球環境問題や生物多様性保全への取り組み姿勢は、際立っていました。まさに真摯で地道で、説得力のある具体的な活動内容には、脱帽するものがありました。選出に当たったJWC理事も、満場一致で株式会社リコーをベストカンパニーに推挙した次第です。
~リコーの活動について~
リコーのホームページでは、『環境は待ってくれない』キャンペーンや子供達に自然環境保全や生物多様性保全を分かりやすく教えた『Ecotoday』などの啓蒙活動の拠点となるホームページも充実しているだけでなく、『マレーシア、熱帯林・オランウータン生息域回復プロジェクト』で、オランウータンやアジアゾウなどが生息できる熱帯林の回復を行なったり、『ロシア、北限のトラ生息域タイガ保全プロジェクト』で、アムールトラやアカシカなどのいる原生の針広混交林を保護する活動や『ガーナ、熱帯雨林回復プロジェクト』で、日陰で育つカカオを利用した持続的森林農業によるマルミミゾウやダイアナモンキーの住む天然林の回復活動を行うなど、実行しているプロジェクトだけでも枚挙に暇がありません。
http://www.ricoh.co.jp/ecology/society/conservation.html
こうした世界に目を向けた企業が、国内で一流企業と呼ばれて認識されていくことで、企業が消費者である国民から誇りと元気をもらって、地球のために更なる活躍を続けていく…という構図が、もっと多くの企業で広がっていくことを願わずにいられません。JWCでは2008年、株式会社リコーに対して最大級の敬意を払いつつ、森林生態系保全を通した野生動物保護活動に努力する国内トップ企業として、BEST COMPANY,JWC FRIEND OF WILDLIFE JAPAN賞を贈りました。
~奨励賞として大成建設が選出~
今後の活躍に期待して、奨励賞として大成建設を選出致しました。
http://www.taisei.co.jp/about_us/csr/kankyou/index.html
~今後の展望~
なお、来年度からは、経営規模にこだわることなく、日本中の会社に広くエントリーを呼びかけていくことになりましたので、10月以降から日本各地の様々な企業のエントリーを呼びかけていくつもりでいます。