割礼 | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

わんわん今日はマサイの伝統儀式「割礼」についてお話しますにゃー


さくらんぼ割礼の儀式

 マサイの男の子たちは、伝統的なやり方を学んでいるお医者さんによって割礼の儀式を行ってもらいます。マニヤッタやその近辺の村で1日に2回、12時のお昼頃か朝6時に行われています。時間はその集落ごとによって違っています。

 男の子と同じように、女の子にも割礼のお医者さんがいます。女の子達は子牛用の部屋の中で、明け方に割礼を受けます。



さくらんぼ儀式を受ける前
 割礼の儀式の1ヶ月前に、「ormaiwua」と呼ばれるマサイのお酒を用意します。そして割礼を受ける際のお医者さんと、同行してもらう二人の同姓の人を選びます。食事を用意して、儀式のために牡牛を一頭さばき、たくさんの人たちを招待します。

 女の子の儀式の時には、他の女の子達が歌を歌って励ましてくれます。男の子の場合にも、他の男の子達が励ましにやってきてくれるのです。



さくらんぼ儀式の様子
 儀式の時には、付き添いの人たちがたくさん歌ってくれます。そしてほとんどの人がマサイの衣装を身に着け、赤い顔料で自分達にペイントしています。



さくらんぼ女の子の割礼
 マサイの女の子達は13~16歳の間に割礼の儀式を受けます。儀式の時には、割礼に対する不安を和らげ、きちんと儀式を受けられるよう何人かの女性が励ましながら立ち会います。


 割礼を受ける女の子の人数によりますが、朝6時に起床し、決められた場所に集まります。そしてそこから割礼を受ける部屋まで歌を歌いながら移動し、部屋に入ったら服を脱ぎます。その部屋の中には一晩中外で冷やしてあった割礼に使う刃物と、冷たい水がポットの中に用意されています。割礼の時にはマサイの牛革の絨毯に座り、一人の女性が背中を支えて二人の女性が足を支えます。そして医者が割礼を行い20~30分ほどで終了します。


 儀式が終わると母親のもとでベッドに寝かされ、その日はお祝いされます。治るまでは2ヶ月ほどかかり、検診を受けたり、1日に3度ハーブや尿を使って清潔にしておきます。



さくらんぼマサイの村の中での割礼の意味
1.割礼の儀式は子供から大人になるための節目だと、
  昔から言われています。
2.各家庭や村の中で、いろいろな訓練を受ける人もいます。
3.儀式を受けた後は、すぐにでも結婚することができるし、
  子供を持つこともできます。
  儀式を受けると、戦う時にも強くなれると言います。