
突然車がやってきて、手を貸して欲しいとの事でした。話によると、アイトンと言う町の近くの部落の青年(15歳くらい)が、大きな水溜りの深い場所で溺れて死んでしまったとの事なのです。その為、人手を集める為に車を出して欲しいとの事でした。
急いで現場に向かと、既に男の子の遺体が横たわっていました・・・。その後、男の子の遺体を埋めるため、一番近くのロッジにスコップ等を借りに向かいました。それから今度は男の子の部落に戻り、家の近くに穴を掘る作業を皆で取り掛かりました。
その傍らでは、男の子の遺体のそばで父親がたばこを吸っています。しかし、決して涙は見せない様子です。ご両親の事を思うと、本当に心が痛みます。心からお悔やみ申し上げます

皆で手分けして穴を掘ったあと、男の子の遺体が穴に置かれ、そのまま土を被せて行きました。その後、その場にいるすべての人が石を手に取り、その土の上に置いてゆきます。石で埋め尽くされたあとは、今度はアカシアの枝を被せて行きました。そして、最後に皆でお祈りをして解散となりました・・・。
その後、その部落でチャイをご馳走になっていたとき、男の子の母親を病院に連れて行って欲しいとの依頼がありました。どうやらショックで倒れてしまったようです。その母親は病院で少し寝て、注射をうってもらいました。本当に突然の事故で、昨日まで元気だった子供が今では土の中で眠っているという状況を考えると、本当に心が痛みます。
この日は本当に長い一日でした。