芝居を観るのは街を呼吸することに近かった。

とここに書いたことがある。唐十郎さんの芝居のことだ。本当にそうだった。初めて観た記憶は鮮明で、未だ爽快さが残っている。40年ほど経つが、揺さぶられた感情に年月の影響はない。(記事

紅テント、そう呼ばれていた。夕暮れ時、新宿の花園神社に紅色のテントを建てて芝居を打つ。状況劇場という名が正式だったが、まさに状況そのものが生々しくそこにあることを体感した。

見知らぬ人同士が膝を抱え肩を寄せ合うように座ると、平手打ちのような始まり方で言葉の嵐になる。時に声が掠れるほど叫び歌い、ふいに天幕が飛ばされ新宿の喧騒が雪崩れ込んでくる。

行くたびに胸騒ぎがした。芝居が終わっても胸騒ぎはおさまらなかった。絶え間なく呼び交わし合う声。声から言葉が咲き乱れ、言葉とは熱なのだと思い知った。人と人のエネルギーが、何かを起こし続けるのだった。

もう一度、観たかった。

 

 

 

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〈櫻井郁也/十字舎房〉公式webサイト。櫻井郁也によるダンス公演の情報や記録を公開中です。作品制作中に記されたテキストや写真なども掲載しておりますので、ぜひ、ご覧ください。

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さくらちる、

つまり、ここから何か始まる、

ということか。

 

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日々どんな言葉に関わり暮らすか、それで人生は大きく変わる。これは確かと思う。

言葉、ロゴスは人の魂を動かし体や暮らしを変容させる。そして体や暮らしはまた言葉を呼び覚ます。良いことも悪いことも言葉は引き起こしながら、その人の生きる環境を形成し、その人自身を変容させてゆくのだと思う。

ロゴスの力。言葉の神秘について、言葉それ自体について、思い問うきっかけを下さったのが、恩師の一人である高橋巌先生だった。

逝かれて半月あまり。ご老衰と知りつつ心痛まだ静かにならない。美学、芸術学、神秘学。魂のことに力を尽くされた。シュタイナー思想を本邦に着地させた方だ。

ダンサーとしての活動をはじめた時期、不安だらけのなかで踊ったステージの直後にいただいた一言が杖になった。オイリュトミーを修めた体がふたたび自由に気ままに踊れるのか試みるつもりで、まあ、ただ滅茶苦茶だったかもしれないのに、、、。

沢山のご本があり、読んでも仲々わからない僕にさえ熱心に解いて下さって、いや、言葉以上に居方そのもので沢山のことを教えて下さった。

勉強会で、稽古場で、先生のお話を聴き、わからぬくせになぜか惹かれた。監修される舞台の裏方をしたときは先生が希求し続けていられる何かへの旅を感じつつ、一言一言に、いや、居方に突かれ揺さぶられた。

研究者、紹介者、という役を超えて、ご自身そのものが思想家であり活動家であられたのだと思う。喪失感が強いが、稽古も勉強も、淡々と続けたい。対話を続けるように、、、。

 

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3月がおわるころ故郷をあるいた。

桜が遅かったぶんちいさな花にめが向いた。

この写真を撮った夜、天児牛大さんが逝かれたことを知った。

ああ、、、。

日が巡り、ようやく桜も咲いている。

季節が変わってゆく。

思うことは多い。

次作は大事なものになると思う。

 

 

 

 

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花が咲き始めましたが、冬の余韻も捨てがたい。

まだ寒かった日に撮った写真ですが、

冬の樹には独特の雰囲気があります。

凛としていて、

空間を突き抜けるような感じがあって、

冬の樹には、立つ、ということについて考えさせられます。

季節と季節が何かを受け渡してゆくなかで、

私たちの体もまた、何かから何かへ、

うつりうつされ、ゆずりゆずられ、

かわってゆくのでしょう。

メタモルフォーゼというのでしょうか。

 

 

 

 

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