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Stage info. 櫻井郁也/十字舎房:公式Webサイト
ただいまHPでは7月末に行った新作公演の記録を公開しております。作品制作中に記されたテキストや過去の公演写真なども掲載しておりますので、ぜひ、ご覧ください。
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ゴダールの映画『気狂いピエロ』に空爆を表す劇中劇がある、
ちょっとダンスみたいに見える時もある、ふと、あれを思い出した。
きょう、8月が終わる。
一年にはいくつかの節目があるけれど、8月というのは特別な気がする。
死者について考えさせられる。
そして、生かされている、ということについて考えさせられる。
先祖を招魂するお盆の前後に原爆忌があり終戦の日がある。
この連続自体、何かしら意味が感じられてならない。
7月末の公演でもそうだったが、僕の場合、ダンスの稽古を重ねたり作品をつくったりすることが、
自分の死生観とどこかで深く結びついているように思えてならない。
ダンスを通じて、おのれが命のことを巡り巡って経験したことや思念したことが、
肉体に凝縮されてゆくとか、肉体を削ってゆくとか、
そんな事が起きている気がしてならない。
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ない、とともに、あること。
カナタで。
切ラレタ髪、とはアウシュビッツ跡で見た少女の遺髪、三つ編みのまま切られた髪。時勢もあり、死者と未来の子供たちについて思うことが多い。気が遠くなるほど遠くの爆発と死が星の光になったように、わたくしたちの、にんげんのジカンにんげんのマイニチが気が遠くなるほど積み重なッたとき、たくさんたくさんたくさんの罪と失敗と悲しみと悔しさが、喪失と空虚の深さが、やがて、復活の力や新しい人を生み出す力に転じ、この肉体の暗闇の奥で血は光になり、はるか遠方を照らすのではないか。わけもなく、そう思う、思わずにイられない。
(2022年夏・櫻井郁也)
上記は、先日開催した新作公演(7/30〜31東京)の当日パンフレットの表紙写真と櫻井郁也による掲載テキストです。
上演完了以来、さまざまなご感想をいただきつつ、事後反芻を始めております。
関連する文章など、随時掲載いたしますので、よろしくお願いいたします。 十字舎房・制作部
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8月になった。またセミが泣いて、クラクラする。
夏の空を眺めていると、なにも言えない気持ちになってゆく。
なにも言えない胸に、青空と遠雷が侵入し、突然の土砂降りの雨は、我々の十字架の記憶をあぶり出そうとしているみたいだ。
(アア オ母サン オ父サン 早ク夜ガアケナイノカシラ)
というコトバが原民喜の鎮魂歌にあり、こめかみ辺りに突き刺さったままになっていて何故か分からない。
これほど声に出して読むことが困難な詩を知らない。
年々狂い暑くなるこの8月の灼熱の中で、私たちが心と呼ぶものの本当をさがし続けるならば、いつか8月の空は本当に明るく青くなるかもしれないが、どうなのか。
あまりにも、なんとあまりにも、言葉をうしない続けるのだろうか、何も言えない言葉を知覚したか、発話し難い言葉ひとつを言葉し得たか、まだ無い言葉を言葉しようとしたか、夏の空は問うてくる。未来に伝える、なにかひとつの言葉を、私は持っているかどうか。
8月6日の、8月9日の、真夏の朝が、また私に問う。
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上演完了
2022年7/30〜31
東京・六本木
ストライプハウスギャラリー B1
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おかげさまで、7月31日をもちまして、上記の新作公演を無事に納めさせていただくことができました。
たいへんな暑さのなか、沢山の方々にご来場いただき、心より御礼を申し上げます。また、人数制限をはじめ感染予防関連の様々なお願いにご協力いただき、ありがとうございました。
ただいま、当日アンケートのほかにも、SNSでのご記載や、ご感想メールが届きはじめております。いただいた一言一言がじっくりとエネルギーになり、イメージや思考や動きに何らかの力を与え、新たな作品の萌芽に関わってゆくのではないかと思います。
繰り返し見届けてくださっている方々、また2日連続での立会をしてくださった皆さま、そして、お言葉やご感想をいただいた皆さま、ご紹介者・評者の方々、上演協力・現場協力の方々、強く力をいただいております。
今回の成果をしっかり検証し、
今後の活動予定など、順次このブログにてご案内させていただきます。
みなさま、あらためまして、これからも、何卒よろしくお願いいたします。
櫻井郁也、スタッフ、関係者一同
あなたは、どんな人だったのか。
そんなふうに、あの髪を思い出すたび、思う。
「少女の三つ編みのまま切断された髪。あれは、まだ生きていたかもしれない人の髪なのだ。会うことだって不可能ではなかったかもしれない」
そんなことが創作ノートに書かれている。
コロナ禍のなかで、肉体について、命について、そして、血液について妄想することが増えた。そんななかで、ウクライナ戦争が起こった。なぜか、あのアウシュビッツの少女の髪の記憶が強烈に思い出された。そこから始まった思索や感情や未来についての漠たる思いが舞踊衝動に結びついた。それは、今まで経験したのとは少し異なる、問うような思いの踊りになっていった。
上演の前日になるけれど、今回の作品は、ますます問いかけに満ちている。
問いの力が舞いを呼び込もうとしているように、同時に、舞いから新たな問いが呼び込まれてゆくようにも、感じる。
ご参集の皆さまとの時間の中で、この作品は、さらに変化してゆくに違いないと思う。
櫻井郁也
※写真は前回公演より。
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いよいよ本番!!
↓↓↓click↓↓↓
開催日=2022年 7月30(土)〜31(日)
席数限定につき、なるべく予約をご利用ください。(上記タイトルをclick)
クラスの種類や内容など、上記をクリックしてください。
踊る、その体感が変わり始めている。この一瞬、というものへの感触も変わり始めている。
二度とない刻一刻ということ。
いまは長生きする人も沢山いるが、抗えないものはあるはず。自分自身も、年を重ねるほどにあと何年くらい生きていられるのかな、と思うようになってゆく。そんななかで、ふと思う。「体」なるものについて。「現在」なるものについて。
血はいつか光になるはず、
なぜか、そう思ってしまったところから、週末上演となる新作は始まった。
思い直感した、その根を探ってゆくように稽古が続き、蠢き踊ろうとする肉体を 見つめるうち、次第に、いまこの現在の舞踊衝動を自分なりに読み解いて作品コンセプトや題名が言葉になっていった。公演サイトに記載したいくつかのテキストは、そういう言葉たち。
体と踊る、痛みと踊る、時間と踊る、喪失と踊る、
ソンナコトをこころみるうち、
やはり、血について思い巡ることが、連日のことになった。
公演のたび、作品制作のたび、血への思いや考えや感覚が、共通して湧き出てくる。
僕にとってダンスというのは血に関わるものであることは間違いない。
血が未来の光を内包していると感じるのと同時に、
血には不在が溶け込んでいる、ということも、強く思い実感する。
不在とは死者、不在とは未来の子供たち。
不在とともにあること。
(最終稽古を経て、いよいよ本番に臨みます。)
櫻井郁也
※写真は前回公演より。
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なんにもない場所に立っているわけがないのです。
ココは、記憶や予感で満たされ、悲しみや喜びで満たされ、怯えや希望で満たされ、抗えぬ時間の流れと世情で満たされて、この場所となってある。
ココに立っている、ということは、この場所を満たしているあらゆる物事とワタクシの心を重ね合わせている、ということと、同じなのではないかと、ふと、思うのです。
文章=新作公演2022・創作ノートより
写真=前回公演より
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開催日=2022年 7月30(土)〜31(日)
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photo=Sakurai Ikuya dance solo"Ur-speak"2021
いのちあるあいだ、
ひたすら流れ続ける血液の中で、
生まれそこなった心が疼いているのか、
あるいは、
祖先の声が血に溶け継がれて騒乱しているのか。
(前回公演パンフレットより:text=櫻井郁也)
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チケット予約受付中
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開催日=2022年 7月30(土)〜31(日)
席数限定。ご予約はお早めにお願いします。
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