こないだハリー・ベラフォンテが亡くなったことは音楽と行動と思想のことにおいて大きな節目なのではと思っている。

自身、この数ヶ月、近しいひとをおくる、ということがおどろくほど次々に続いて「変わり目」ということについて深く感じているさなかだ。悲しみや哀しみや喪失よりもはるかに速いスピードで、膨大な作業と支出と消耗があり、それらがもたらす疲労とともに、生活と身体にゆるやかに染み込んでくる鉛のようなこの何かの正体は未だ分からない。

ドタバタのさなかに飛び込んだ大江健三郎氏のこと坂本龍一氏のこと、それから、と数えればさて、もう無言にならざるを得ない。やはり人は順番に透明になると分かっていても、残念というものは薄まりも消えもしない。

常に新しくあること、新しくあらしめんとすることは、どこかで生き死にの問題に接しているに違いない。

なんだかこのごろ、ひとつひとつの仕事が、ひとつひとつの行為が、ひとつひとつの悩ましささえもが、やけに大切に思えてくる。

 

 

 

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コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

からだづくりから創作まで、初心者から取り組めるレッスンです。

拠点は東京・荻窪。

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Stage. 櫻井郁也/十字舎房:公式Webサイト

櫻井郁也によるダンス公演の情報や記録を公開しております。

作品制作中に記されたテキストや写真なども掲載しておりますので、ぜひ、ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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踊ることで支えられているような、、、

この感触が想像や創造に結びつくかどうかはわからないが、踊ることで心に何かが始まり続けるのは確かで、ゆえに踊るという行為は実に古くからあるという考えも本当なのだろうと思えてくる。

踊りは原始的なほどに古い習わしらしいが、それはやはり元よりヒトの体は感情と環境と一緒にあったということなのだろう。

僕にとってはイマ目の前の出来事や予感や、あるいはさまざまな気持ちの揺れ動きが踊りの種になったり、そのようななかで、少なくとも、動きが踊りになってゆく体験のなかでは知覚や呼吸が繊細になるようだし、それとともに内界にも広さや深さが少し変わってくるみたいで、そこに何かチカラが湧くのも確かなのでは、などと、最近あらためて思う。(櫻井郁也・稽古記録より)

 

 

 

 

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4/08より、年度替わりの調整を経て、クラスを再開した。

この時期、さまざまな事務に追われるがなんとか一泊でも故郷の奈良に行って桜を見る、というのが楽しみだった。

けれど、今年は大阪に暮らす母の介護と先日亡くなったばかりの義父の諸仕舞いをしつつ新年度の準備作業をやることで手一杯となり、電車に乗れば奈良なんか小一時間で行けるのに、諦めた。心残り。(写真は去年の桜なのだが、思い出がてら、のせた)

330日はルドルフ・シュタイナーの命日だったが、上記のことで読書も稽古も叶わず。その代わりというのも変だが、週末の新幹線に高橋先生訳の概論を持ち込み久々にゆっくり目を通し得たのは極楽だった。筑摩が文庫化したのはやはり画期的と思う。

宗右衛門町に用があったついでに夜の道頓堀川を眺めながら、ダンサーとして創作家として生活者として長く関わり続けてきたこの人物を思った。良し悪し含め、やはり親しんできたことは確かなのだ。

彼の拠点だったドルナハ(スイス)に滞在中に命日にあたったことがあったが、そのとき彼のアトリエは花でいっぱいだった、ため息がでるほど沢山の花が空間を満たし、美の力が時間を引き留めていた、あの景色がいまだ鮮明。たしか、青い花だった。青い花で満たされた空間が、底の無い宇宙みたいで、ルドルフ・シュタイナーという人の存在感を示していた。記憶が遠いが、そんな感覚が残っている。

僕は少年期より言葉なるものを疑い音楽を信じていたが、いくつかの文学と暗黒舞踏を通じて、言葉それ自体への興味が再び湧き起こり、生活が変わり始めた。そして、言葉に血を通す、いや、言葉に通っている血を探り、それを踊る、踊りたい、もとより言葉は身体から出ているのではないか、そのようなことを思っていた時に出会ったのがシュタイナーだった。

この人物の考えには、共感できるところも沢山ある反面、なにか反抗心のようなものもあり、会ったこともない人なのに妙に生々しい感触をおぼえながら、いままできた。少なくとも、彼の考えの道筋の革命性に身震いすることが年々増えているのは確か。

踊りの毎日の地稽古の中に、彼が生み出した「オイリュトミー」なるものを取り入れ、日常的に練習するようになり40年ほどたったが、このことは僕の「ダンス」「踊り」にとって、重要な力になっているのではないかと、最近あらためて思っている。

今年度、どのようなことが起きてゆくのか、また一歩を。

 

 

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photo=private rehearsal

 

 

 

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大阪に行ってきた。写真は、道頓堀。父の故郷だ。

戦前、祖父母がこの橋のすぐ近くで商売を営み暮らしていたが、3月に始まった大阪大空襲により全て奪われ、幼い父を連れて奈良に逃れたときく。そして父はそのまま暮らし、そして僕が奈良で生まれ育つことになった。

僕は幼い頃からこの辺りの昔をよく聞いたし、かつ、なんとなくこの辺りに遊びに連れて来られることも多かった。

僕にとってのかけがえのないフルサトは奈良なのだが、大阪の空気が体の血に溶け込んでいる感じはすごくある。根(ルーツ)なのだろう。だから、奈良にいたときも、東京に長く暮らしていても、なぜかたまに、ふと、この景色を思うことがある。

大阪の街と自分が、どこかでつながっている気がしてならない。東京と奈良と大阪、三つの街が、自分のなかに動いている気がする。

この道頓堀川の夜景と喧騒を、そこはかとなく美しいと思いながら、歩いた。

 

 

 

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構想中の次作を手探りするように稽古しながら、きょう、という一日、について思い巡らずに、やはり、いられず。この日この東京で、かつて何があって、いま何が、あるのか。と。

動き、途絶え、また動き、そのうち、脈絡なしに、「夕べにすべてを見届ける」というベートーヴェンの言葉を連想した。なぜか、、、。

そのことばの美しさに打たれつつ、また止まる。そして、このいまの夕べに、「夜」が来るその前に、僕らは何ができるのだろうか、と、やはり考える。

考え、また踊る、踊りつつ、ベートーヴェンのいくつかのスコアが頭に浮かんで消え、踊る体の内部でそれらは混沌してゆく。体液になって蒸発する。

ベートーヴェンの音は人を励まし哀しみ、ときに瞑想の深海に、誘う。たとえば永遠に繰り返される三連符で、あるいは爆発を誘う喇叭で、あるいは気が遠くなるほど長い太鼓のトレモロで、そして急速な興奮を誘う弦のダイナミクスで、ベートヴェンは激しく心を叩く。つまり、何かを問う、何かを促す。そして、音楽は革命的瞬間の連続なのだ、ということを教えてくれる。そのように思う。

きょうのような日に、なぜこの作曲家の音符が頭の中で鳴ったのか。構想中の次作と何かの関係があるのか無いのか。

 

 

 

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寒い夜道で花を見つけた。

春が、もうすぐ始まるのだろう。

少しずつでも、何か明るいものが近づいてくるといいのに、と思う。

 

 

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