第10節に突入したJapanラグビーリーグONE。カテゴリーをまたいだ交流戦真っ盛りだが、この日は駒沢陸上競技場で、ここまで3勝6敗勝点12で9位の浦安D-Rocksがホストチームとなって、8勝1敗勝点37で2位と好調のコベルコ神戸スティーラーズを迎えての試合となった。天気も穏やかで気温も比較的高く、コートやジャンパーを脱いでの観戦となった。ということで、観る側としては好コンディションだったと言っていいであろう。
13時のキックオフだが、早くから多くのファンが詰めかけていた。
選手入場、白・赤が神戸、鉄紺が浦安
浦安D-Rocks 19(7―38/12―40)78 コベルコ神戸スティーラーズ
昨季は5位でプレーオフ進出を果たして、1回戦では静岡ブルーレヴズを下したが、準決勝では優勝した東芝BL東京に大差で屈した神戸。今季は、プレーオフ進出はもちろんのこと、決勝進出を果たしてトップリーグ時代の2020年の神戸製鋼時代以来の日本一を目指したいところである。
浦安は、昨季は初昇格となったシーズンだったが3勝15敗の勝点14での最下位。入れ替え戦でシャトルズ愛知と1勝1敗ながら得失点差でリードして何とかDivision1に踏み止まった。そして迎えた今季は、開幕試合でサントリー東京SGを下して、静岡BLと横浜キャノンも下すなどして、早くも昨季の勝ち星の3に並んでいる。勢いに乗って、これからさらに勝星と勝点を重ねていきたいという戦いである。
穏やかな陽気になった2月最後の土曜日。春も近いかなとも思わせてくれた空気だった。そんな中で、好試合🏉を期待したが、前半はワンサイド気味に神戸主導で試合が進んでいった。
スクラムでも神戸が終始リードしていた
前半のキックオフを得た神戸が、立ち上がりからほとんど相手陣内で試合を展開していた。そして神戸は12分に左ラインアウトを起点として攻撃を仕掛けて、最後はゴール前から右オープンに展開して、アーリーエントリーでこの試合はスタメン出場のフレッシュなFB⑮上ノ坊駿介(石見智翠館→天理大)が切れ込んでトライを奪った。さらに2分後にも神戸はすぐに攻め込むと正面30m付近からこぼれ球を拾うとFL⑥コストリー(NZ)が抑える。
これで、試合は神戸が主導していくことになるのだけれども、浦安としてはほとんど相手陣内にも攻め入れないという状態だった。そして、神戸は22分、24分、34分、36分とトライを重ねていく。ここまでで、神戸は6トライ4ゴールと圧倒。浦安のサポーターからは、「何とかしてくれ!」と、悲痛な叫びもあった。それが、3本目のトライを奪われたあたりからは、「どうするんだ(# ゚Д゚) D-Rocks❣」と喝を入れる状態になっていく。
それが、6本目のトライを決められたあたりからは、「もう、勝てとは言わないから、せめてラグビーらしい試合にしてくれ」という懇願になってしまった。そんな思いにやっと応えた浦安は前半のラストプレーで、やっと前半ラストプレーで相手22mライン内に攻め入ると何とか右オープンに攻めてRW⑭フォラウ(豪)が決めた。
中盤の攻防でも、浦安がボールを奪っても、すぐに白の神戸選手が集まってきた
しかし、後半になってもやはり神戸の攻撃は手を緩めることなく襲いかかってくる。49分にはFL⑥コストリーが再びトライを奪い、52分にもRW⑭松永(大産大附→筑波大)が大きくゲインすると、飛ばしパスでLW⑪ブルア(フィジー)に繋がってゴール下にトライ。その後も、ほとんど神戸が攻め続ける。
66分に浦安もFB⑮山中(東海大仰星→早大)が切れ込んで一本を返すものの、ほとんど焼け石に水の状態だった。神戸は、やや集中力も切れてしまったかなと思わせるような浦安のDFを簡単に抜けて、70分、72分、74分と立て続けにトライを重ねていく。ボールを奪ったら、WTBなどがそのままカウンター的に走り切ってトライに繋げてしまうという形のワンサイドになってしまった。
「ちゃんと、ラグビーやってくれ!」という、浦安サポーターから嘆願ともいえるような声も上がっていた。
浦安としては終了寸前の79分にSH㉒小西(桐蔭学園→早大)が、ボールを奪って走り切って何とかトライして、ゴールも自身で決めた。とは言うものの、まったく及ばなかったという結果になってしまった。
安定したプレスキックを披露した神戸⑩プリン・ガットランド(NZ)
神戸は12トライ9ゴール、浦安は3トライ2ゴールに留まった。圧倒的な神戸の攻撃力と相手に攻め入らせない速い動きが終始光った試合だった。



