先週の積雪によって、8日の日曜日に予定されていた準々決勝が中止順延となった。そのことによって大幅に日程が変更された関東高校ラグビー新人大会。日程的には予備日は設けてはいないので、準決勝と順位決定戦のこの日が最終日ということになった。
府中朝日ラグビータウンの様子
決勝と3位決定戦は行われないということである。
昨日は準々決勝4試合が行われて、この日は連戦となるハードスケジュールだ。
目黒学院(エンジ)と川越東(紺に黄色ライン)
〇5位決定戦
目黒学院 56(21―0/35―7)7 川越東
茗溪学園 31(12―0/19―7)7 山梨学院
この日は、1週間前とは打って変わって穏やかな陽気に恵まれた。準決勝に残った4チームは3月下旬の全国選抜大会の出場はほぼ確実である。ということもあり、試合そのものは余裕の戦いということでもあろうか。
前日敗退した4校は5位決定戦を争うことになったが、2位校では東京都の目黒学院のみがベスト8に残っていたのだけれども、この日も埼玉県1位の川越東に終始リードをして8トライ&ゴールで圧倒した。
山梨学院のラインアウト、黒・青は茗溪学園
茨城の名門校茗溪学園は、日川に替わって近年山梨県で著しく進出してきた山梨学院を組み伏せた。ラグビーがスクールスポーツだという茗溪学園は中学時代から楕円球に親しんでいる選手も多く、ボールさばきはウマい。ソツのないプレーで山梨学院を抑え込んだ。山梨学院は、野球部の活躍ですっかりおなじみになった淡青色というか、山梨学院ブルーがラグビーでも定着してきたかなという印象だ。
〇準決勝戦
桐蔭学園 66(24―5/42―0)5 流通経済大柏
國學院栃木 29(12―5/17―7)12 早稲田実
関東高校ラグビー新人大会は、各都県大会を勝ち上がった1位校と2位校16校が参加して開催されている。1回戦は1位校と2位校の対戦となるのだけれども、山梨学院と東海大浦安の112対0はじめ、8試合中50点以上の差がついた試合が5試合もあった。つまり、半分以上が大差の試合になったということである。高校野球でも、関東大会などは1位校と2位校で争うのだけれども、初戦で半分以上がコールドゲームになるなどということはまずない。野球の場合は、それだけ力は拮抗しているということであろうか。逆にラグビーの場合は、上位校とそれを追うチームの力の差が大きいということにもなってしまうのだ。
高校ラグビーの場合は、突出した1強のところもあり、県決勝でも大差ゲームが多くある。戦力バランスがいびつだというのも、今の高校ラグビーの課題でもあり、何とかしていきたい要素の一つでもあろう。ラグビー🏉の場合、100点差以上になると、ミスマッチという人もいるが、高校生の場合は怪我の心配もあるので、より気をつけていかねばならない。それでも、トーナメントとして、各都県で戦っていく以上は、仕方のないことでもあろうか。
桐蔭学園は千葉県で圧倒的な強さを示した流通経済大柏(赤)も圧倒した
先の花園での全国大会を制した桐蔭学園は、全国でもトップレベルの実力である。もちろん新チームになっても、抜けた力を誇っている。千葉県で圧倒的なスコアで勝ってきた流経大柏でさえも、ワンサイド気味に抑え込まれてしまった。
桐蔭学園各選手のタックルは低くて、スピードもあるので、流経大柏でも攻めきれなかった。ボールを貰っても、なかなか前に出られないという状況だ。流経大柏がわずか一本のトライのみで、60点以上の差で敗れてしまうとは、改めて桐蔭学園の層の厚さ、底力というか、強さを再認識させられた結果だった。
國學院栃木と早稲田実の激しい中盤の攻防
準決勝2試合目となった國學院栃木と早稲田実の試合は。お互いが中盤の攻防で凌ぎ合い堪え合っていて、ことに前半はロースコアで見ごたえのある試合となった。どちらも横の展開力があり、それをそれぞれのDFも22mに攻め入られながら、そこで耐えていくという形だった。ただ、最後の突破力で國學院栃木がやや上回ったということであろうか。
後半に入って、1分に國學院栃木はラインアウトからモールを作り、そのままFWが押し込んでトライを決める。さらに、4分にも正面22mライン上付近から左展開してトライを奪う。これで、試合は國學院栃木のペースとなっていき、早稲田実の反撃を1トライのみに抑えて、逃げきった。
府中市はJapanラグビーリーグONEの2チームが本拠を構えており、ラグビー都市でもある
これで、関東大会は國學院栃木と桐蔭学園が両校優勝ということになったのだけれども、両校の対決は観てみたかったなというのは正直なところでもある。
なお、府中市はサントリー東京サンゴリアスとかつての東芝府中の東芝ブレイブルーパス東京のJapanラグビーリーグONEの有力2チームが本拠地としており、ラグビー都市としても定着してきている。





